大卒サラリーマン、平均月収40万円だが…上位1%の正真正銘の「勝ち組」の給与額
サラリーマンみな仲良く給与も一緒……そんな世界があれば、他人と比べて嫉妬することはなくなるでしょうか。もちろん、誰もが知る通り、現実は恐ろしいほどの給与格差が存在し、ときにその現実に一喜一憂することがあります。
厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン(正社員・平均年齢42.4歳)の平均給与は月収で40.0万円、賞与も含めた年収は658.4万円です。
一方、月収の分布をみていくと、大卒サラリーマンの月収の中央値は34.7万円。下位25%で26.8万円、下位10%で22.7万円。上位25%で47.3%、上位10%で62.6万円です。
さらに細かく見ていくと、月収80万~90万円ほどになると上位5%、さらに月収100万円超えで上位2%、120万円を超えると上位1%になります。
【大卒サラリーマンの給与分布】
~20万円未満:3.2%
~24万円未満:11.1%
~28万円未満:15.0%
~32万円未満:13.1%
~40万円未満:14.1%
~50万円未満:16.2%
~60万円未満:9.7%
~70万円未満:5.4%
~80万円未満:2.7%
~90万円未満:1.3%
~100万円未満:0.9%
~120万円未満:0.8%
~120万円以上:0.8%
ちなみに賞与の平均は月収の4ヵ月分。仮に月収で上位1%で、賞与は平均的だとしても、年収は2,000円ほどになります。ここまでいくと、明らかに「勝ち組」と呼んでも差支えのない水準なのではないでしょうか。
2020年の国勢調査によると、男性会社員(雇用者)は2,458万1,181人。そのうち正社員は2,006万5,078人です。そのうちの1%に入る勝ち組は、数にして20万人ほどいる計算です。