(※写真はイメージです/PIXTA)

「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められていますか? 厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』などとともにみていきます。

「まあ何もしないよりはいいかな……と」

「新卒のころから月1万円だけ定期預金をしています。年間で12万円というと少ないですが、まあ何もしないよりはいいかな……と。トータル150万円くらいにはなっています。あとは別口座に50万円程度あった気がします」

 

厚生労働省『2022年 国民生活基礎調査の概況』を見てみると、全世帯で「貯蓄がある」と答えたのは 82.4%で、「1世帯当たり平均貯蓄額」は1,368万3,000円円となっています。ちなみに高齢者世帯で「貯蓄がある」と答えたのは80.7%と少し下がりますが、「1世帯当たり平均貯蓄額」は1,603万9,000円となっています。

 

36歳の清田さんですが、自身の老後についてはどのように考えているのでしょうか。

 

「老後不安ですか。もちろんありますけど、正直なところ、深くは考えていないです。……なんか、25歳ぐらいで自分の時が止まっているんですよね。独身で、彼女もいなくて、毎日をなんとなく生きていたら、もう30代後半になってしまった」

 

最後に清田さんはこんな思いを吐露しました。

 

「最近はYouTubeを見たり、残っていた仕事を片付けたりして、休日が終わってしまうんです。今まで何していたんだろうかと思うときもあります」

 

「老い先、長いですね。80歳までこんな生活が続くのかと思うとぞっとしますが、だからといって、今さら何か新しいことを始める勇気もないんです。『こんなはずじゃなかった』と感じる一方で、『こんなもんだよな』と思う気持ちもある」

 

「諦め……でもないかな。ただ日々が過ぎていくのを、受け入れているだけです」

※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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