(※写真はイメージです/PIXTA)

「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められているでしょうか? 厚生労働省『令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』の結果などをもとに、現状をみていきます。

定年70歳…「働き続けるしかない」絶望感

住まいの安寧すら脅かされながら、細々と年金だけで生きていく……。昨今の厳しい現実をみると、年金制度をこの先成り立たせることができるのか、甚だ疑問です。「どうせ今の受給者ほど年金をもらえないだろうし、年金保険料を払いたくない……」といった声も聞かれます。


老後資金の確保の方法としては、①受給できる年齢を引き上げる、②定年退職後も働く、③現役世代のときから投資などで資産形成をする、といった選択肢が考えられます。

 

①に関しては「年金制度を成り立たせる」ための対策であって、そのときの受給者(高齢者)に負担を強いるものに変わりはありません。

 

②に関しては、4月1日より高年齢者雇用安定法が改正され、70歳までの定年引上げや継続雇用制度の導入などが始まりました。就業期間の延長にともない、年金受給開始時期について、上限が75歳に引き上げられます(令和4年4月から適用)。

 

人生100年時代、老後不安について「みんなでがんばっていこう」という風潮に変わりつつありますが、雇用主側にとっても働き手に取っても、定年70歳時代の到来は明るいニュースではないでしょう。

 

そして③。「現役世代のときから投資などで資産形成をする」に関して、昨今日本人の投資意識は高まっているようです。

 

QUICK資産運用研究所が実施する『個人の資産形成に関する意識調査』では、「資産形成・資産運用の必要性を感じますか」との質問に対し、「非常に必要性を感じる」と「やや必要性を感じる」が2019年から3年連続で全体の5割を超えていると報告されています。


つみたてNISAや不動産投資など、サラリーマンに向けわかりやすく解説した記事はウェブ上に溢れています。個人個人の生活設計や資金繰りによって適切な投資は異なるため、プロの意見を聞きながら、最適な資産形成を始めるのが、老後を豊かに暮らすための第一歩といえるでしょうか。

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