燃料や人件費の高騰などで厳しさ増す物流業界。さらに2024年問題の対応に追われて、逆風が吹き荒れています。またトラック運転手は収入減の危機。離職者が大量に発生するという見方も。一方で、「いや、トラック運転手は再び稼げる職業になる!」という主張も。どういうことなのでしょうか。
平均月収39万円だが…2024年問題で業界激震も「トラック運転手」が〈稼げる職業〉として再注目のワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

配送費の値上げの実現→トラック運転手「給与アップ」も期待

また世の中の賃上げの動きと2024年問題解決に向けて物流業界でも賃上げが進めば、人件費アップをカバーするために配送費をさらに値上げせざるを得ない、という専門家も。消費者にとって、配送費の値上げは痛いところですが、トラック運転手にとっては労働時間が減少しても賃金は現在の水準を維持、場合によっては上昇もありうるとされています。

 

即時配送のようなサービスがなくなるうえ、さらなる配送料の値上げも……消費者にとってはダブルショックといったところですが、救世主になるかもとささやかれるのが個人事業主として奮闘するトラック運転手です。2024年問題による時間外労働の上限規制は雇用されているトラック運転手が対象で、基本的に個人事業主には適用されません。そのためより長時間の労働が可能な個人事業主運転手への委託が増加すると考えられているのです。すでに大手のECサイトでは物流コストを下げるため、個人事業主運転手への委託が進んでいます。個人事業主運転手の頑張りによって、現在展開している配送サービスは維持されるかもしれません。

 

元々、トラック運転手は、たくさん働くことで高収入を目指すことでき、サラリーマンよりも収入の伸びしろが大きな職業でした。個人事業主であれば、その特長を今まで以上に活かすことができるようになるうえ、もしかしたら配送費アップの恩恵も受けられるかもしれません。

 

以前は「頑張り次第で年収1,000万円も夢ではない」といわれていたトラック運転手。物流業界を取り巻く環境は厳しさを増し、「トラック運転手は頑張ってもそれほど稼げない職業」になってしまいました。しかしここに来て「個人事業主のトラック運転手」であれば、再び稼げる職業になるかもしれない、と予想する声も出てきているのです。

 

もちろん、個人事業主とはいえ、働き方改革が叫ばれているなか、時代の流れに逆行するような働き方に対して異を唱える人もいるでしょうし、働き過ぎで健康を害しては元も子もありません。また独立・起業すれば誰もが稼げるような甘い職業は世の中にはなく、工夫や努力が求められることもいうまでもないでしょう。