大学を卒業し、胸を弾ませて入社した会社。しかし、その3割は3年以内に辞めてしまう……というのは、昔からの“あるある”のようです。しかしなかには「辞めたいが言い出せない」と頭を抱えるケースも。そんな人たちがとった、ちょっと驚きの行動をみていきましょう。
月収25万円「もう会社がツライ、辞めたい」…新卒3年目のサラリーマンがとった最終手段 (※写真はイメージです/PIXTA)

大学卒の新入社員…3割が3年以内に辞める理由

厚生労働省『新規学卒者の離職状況』によると、大卒新入社員の「3年離職率」は32.3%。「1年以内に辞める人」が10.6%、「2年以内に辞める人」が11.3%となっています。年によって多少の上下はあるものの、「大学新卒社員の3割は3年で辞める」は昔から定着した動きだといえます。

 

【大卒新入社員の「3年離職率」】

2000年入社:36.5%

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2005年入社:35.9%

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2010年入社:31.0%

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2016年入社:32.0%

2017年入社:32.8%

2018年入社:31.2%

2019年入社:31.5%

2020年入社:32.3%

 

出所:厚生労働省『新規学卒者の離職状況』より

 

日本労働組合総連合会(連合)が入社2~5年目の大卒正社員に行った『入社前後のトラブルに関する調査2022』によると、「卒業後に最初に就職した会社を選んだ理由」のトップは「無期雇用だったから」が33.9%、「業務内容(商品など)に興味があった」20.7%、「やりがいのある仕事だから」20.1%、「福利厚生が充実している」15.2%、「年間休日が多い、取りやすい」13.8%、「プライベートの時間がを作りやすい」「転勤がない」12.0%、と続いていきます。

 

さらに新卒入社した会社の問題点として、最も多かったのが「恒常的な時間外労働」で29.2%。「仕事に見合わない低賃金」29.0%と僅差でした。以降、「精神的不調で辞める人が多い」23.6%、「有給休暇が取得できない人が多い」19.0%、「賃金不払い残業(=サービス残業)がある」15.2%、「ノルマ・目標管理が厳しい」14.4%、「大量離職と大量採用が繰り返されている」14.1%と続きます。

 

またこの調査でも新卒入社した会社を辞めた人は3割にのぼりましたが、その理由を尋ねたところ、最も多かったのが「仕事が自分に合わない」で40.1%。「労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった」31.0%、賃金の条件が良くなかった」27.4%、「会社に将来性がない」26.2%、「人間関係が良くなかった」22.3%、「ノルマや責任が重すぎた」20.2%と続きます。