世の中、お金じゃないとはいうものの、お金がないとなかなか幸せを感じられないのも事実。そんななか、いまどきの若者は「お金による幸せの基準」はどれくらいだと考えているのでしょうか? 15~19歳のリアルな回答をみていきます。
年収いくらなら幸せになれると思う?…「日本の15歳~19歳」の回答に苦笑、残念感漂う「日本人のリアルな給与額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

いまどきの日本の若者が考える「幸せの基準」

子どものころ、親がどれくらいの給与をもらっているか、知っている人はどれだけいたでしょうか。きっと詳しいことなど知らず、「あれ、買って」「これ、買って」と困らせた人も多いのではないでしょうか。

 

SMBCコンシューマーファイナンス『10代の金銭感覚についての意識調査 2023』では、15~19歳の学生を対象にインターネット調査を行い、いまどきの若者の金銭感覚を明らかにしています。

 

まず「ひと月あたりの収入・お小遣い」。高校生は「収入はお小遣いのみ」が52.0%、「お小遣い以外の収入がある」が25.5%。大学生等では「お小遣いのみ」が15.8%で、「お小遣い以外の収入がある」が65.8%です。また収入全体の平均額は高校生で1万1,650円、大学生で3万8,146円。さらに家族からの小遣いに限ると、高校生は6,362円、大学生が9,316円となります。

 

また「貯蓄をしているか」に対しては、高校生の48.2%、大学生の60.9%が「はい」と回答。預貯金の平均額は高校生で16万6,039円、大学生で29万0,401円でした。

 

そんな若者がどれくらいお金を使っているのかというと、高校生で7,123円、大学生で2万1,543円。そして「お金をかけたいもの」は、男子のトップが「ゲーム」34.8%。「アニメ・マンガ」32.4%、「友人との交際」32.2%と、「外食」29.4%、「スマホ」28.4%と続きます。そして女子のトップは「美活(メイク・美容代など)で59.8%。「ファッション」57.6%、「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」54.2%、「友人との交際」45.4%、「旅行・観光」「おやつ(菓子・ジュースなど)」が39.8%と続きます。

 

さらに同調査では、「お金」と「幸せ」の関係についても聞いています。そもそも「幸せのためにお金は必要か」の問いには、「男子」の71.4%、「女子」の73.6%が「そう思う」と回答。また「幸せになるために必要な金額」は、「1人暮らし」で481万円、「夫婦二人暮らし」で873万円、「夫婦と2人の子ども」では1,595万円でした。

 

ちなみに「人生を楽しむために一番大切にしたいもの」については、最多は「趣味」で11.7%。「家族」10.5%、「恋人・パートナー」10.2%、「友人」10.0%、「生きがい」9.8%と続きます。