年収500万円の女性の割合はどれくらい?
年収500万円の女性は、実際どのくらいいるのでしょうか。国税庁のデータから、年収500万円の女性の割合を見てみましょう。
年収500万円台の割合
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」の令和2年分によると、年収500万円台の人の割合は以下のようになっています。
参考のために男性と女性それぞれで年収500万円台に赤い囲みを入れました。男性はおおむね12~13%程度、女性は5%台であることがわかります。そして男女の合計では10%前後の人たちが年収500万円台です。それよりも低い年収の人たちの比率が高いことを考えると、年収500万円は平均よりも多く稼いでいる人たちだといえます。参考までに、厚生労働省の令和2年の調査によると、女性の大卒者(大学院除く)の平均年収は約345万円です。
年収500万円以上の割合
それでは、年収500万円以上となるとどうでしょうか。先ほどと同じ国税庁のデータ(図表1)から見てみましょう。
年収500万円以上になるとどんどん割合が低くなっていきますが、令和2年の年収500万円以上の人を合計すると男性で43.1%、女性で12.1%です。この年収クラスになると女性の比率がかなり低くなりますが、それでも10人に1人以上の女性は年収500万円以上稼いでいることがわかります。
年収500万円の女性の手取り額や生活レベルは?
「年収500万円」というのはあくまでも額面であり、手取り額ではありません。実際のところ、手取り額はどの程度の金額になるのでしょうか。また、年収500万円の人の生活レベルについても考察してみましょう。
年収500万円の女性の手取り額
雇用形態や家族構成などによって違いがあるため、あくまでも目安ですが、年収500万円の人の平均的な手取り年収は400万円程度になります。年収500万円の人の所得税率は20%(これに復興特別所得税が所得税額に2.1%上乗せ)なので、これも参考になるでしょう。手取り年収が400万円だとすると、毎月の平均手取り額は約33万円であると推測できます。
年収500万円の女性の生活レベル
それでは年収500万円の女性の標準的な生活レベルについてはどうでしょうか。総務省統計局が発表した「家計調査報告」の令和4年版によると、消費支出の平均額が2人以上の世帯で約29万円、単身者世帯で約16万円です。2人以上世帯の場合は配偶者も同程度もしくはそれ以上の年収を得ている可能性が高いので、毎月33万円の手取り収入がある女性はかなり余裕のある生活ができると考えてよいでしょう。
(例)独身一人暮らしの女性の場合
独身で一人暮らしをしている女性の場合はどうでしょうか。先ほど引用した「家計調査報告」によると単身世帯の消費支出は毎月16万円程度です。33万円の手取り収入がある一人暮らしの女性であれば生活費はその半分程度で済むため、かなり余裕のある生活ができそうです。