女性の社会進出が進むなか、女性の賃金も少しずつではありますが上昇しています。では、平均よりも高い、年収500万円を超えている女性はどのくらいいるのでしょうか。年収アップの手段とともに詳しく解説します。
女性の大卒平均年収は345万円だが…「年収500万円以上」の割合は?収入アップに最適な手段についても解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資のメリット

多くの女性が興味を持ち、実際に始める人も多くなっている不動産投資には、どんなメリットがあるのでしょうか。大きく3つにわけて整理してみました。

 

1.ミドルリスク・ミドルリターン

投資にはリスクが低いもののリターンも低い「ローリスク・ローリターン」の商品から、逆にリスクが高い一方で多くのリターンが期待できる「ハイリスク・ハイリターン」の商品まであります。そのなかで不動産投資は中間にあたる「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資であるため、資産の大半を失ってしまうようなリスクを冒すことなく投資に取り組むことができます。

 

2.少額資金でも大きな投資ができる

不動産投資のメリットの1つに、レバレッジ効果があります。収益物件を購入する際の資金は高額になりがちですが、その全額を用意する必要はありません。なぜなら、不動産投資では銀行など金融機関からの融資を利用できるからです。

 

自己資金として1割程度の現金を用意して残りの9割を融資で調達したとしても、購入した不動産から得られる家賃収入は全額がオーナーのものになります。さまざまな理由や事情によって老後を独りで生きる女性にとっても、この投資効率の高さは老後資金を構築するスピードを速めてくれる効果があります。

 

3.専門知識不要で、本業が忙しくてもできる

所有している収益物件から家賃収入を得ることが、不動産投資の基本的なビジネスモデルです。株式やFXのように頻繁に売買をする必要はありませんし、物件を選ぶとき以外は特に専門的な知識を必要としないため、初心者や投資に詳しくないという方であっても心配無用です。

 

また、所有している物件の管理は専門の管理会社に一任することもできます。入居者からのクレーム対応や滞納者への督促など、女性のなかにはこうした「大家さん業」に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、こうした業務はすべて専門家に委託することができます。

女性が不動産投資に向いている理由

MUFG資産形成研究所が行った「金融リテラシー1万人調査」を見ると、投資に対する男女の意識の違いが浮き彫りになっていることがわかります。投資に対する関心を持ち、能動的に行動している人をスコアリングすると、全年齢層に共通して男性のほうが女性よりも高いことが明らかになっています。

 

こうした結果は同調査だけでなく、ほかの同様の調査でも似たような結果が出ており、女性は男性と比べて投資などリスクを取って資産を増やすということに対して、あまり積極的ではない傾向が見られます。あらゆる調査を見ても投資に慎重であるとされる女性が、なぜ不動産投資に向いているのでしょうか。

 

上場企業の株式やFXは売買が比較的容易なので、「とりあえず始めて、ダメならやめればいい」と気軽に始める方も多い投資商品です。

 

一方、不動産投資は多額の融資を受けて物件を購入するケースが多く、株式やFXと比較すると売買に手間が掛かる分、ある程度の事前準備と心構えが必要となります。そういう意味でも、不動産投資は最初が非常に肝心なので、その慎重さはむしろプラスに働くでしょう。

 

まとめ

女性の年収が年々上昇していることについてデータを交えて解説し、年収500万円に到達している人の割合や生活レベル、さらにはそれだけの年収を稼いでいる女性の人物像を浮き彫りにしました。

 

こうした人たちは投資など本業以外の収入アップにも積極的で、特に女性の場合はきめ細やかな生活者目線を持っている人が多く、不動産投資で成功しやすいアドバンテージがあります。

 

年収が500万円を超えている人はいまの生活レベルを維持しながら投資に回せるお金もあります。その余剰資金をいかして、さらなる年収アップのために不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

山崎 博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長