トレードメンタルを鍛えるためには「感情の“観察”」を
では具体的に、損切りができるメンタルを鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか。ゴミ拾いをすればいいのでしょうか、それともイライラしないように自分を律すればいいのでしょうか。
もちろん、それも間違っていないと思いますが、イライラしてしまうものは仕方がないことで、それを無理やり抑え込もうとすると、今度はそれができない自分への罪悪感や自己否定といった別の感情が生まれてしまいます。
トレードのメンタルを鍛えるために重要なのは、自分の感情を否定するのではなく、観察することです。イライラしてきたら、「あっ、自分は今イライラしているな」と認識して、その後どんな気持ちになってどんな行動を取りたくなるかを観察しましょう。
同じ赤信号でも、イライラする時としないときがあると思います。どうしてこんな違いが生まれるのかを観察し、どんなときに自分がイライラしやすく、どんなときなら平静でいられるのかも考えてみましょう。
こうした癖をつけることで、自分がどんなときにイライラしたり、怒りを感じたりするのか、またどんなときに浮かれてしまうのか、といった感情の浮き沈みの背景や原因、気持ちの変化、とりやすい行動がわかってくるようになります。
エントリーポイントになかなか達しなくてイライラしてきて、もう買いボタンを押してしまおうかと思ったとき、「あっ、信号が変わるのを待てなくてイライラしたときと似ているな」と気づくことが大事です。
自分は引き付けるトレードが苦手なのだと認識できれば、思い切って引き付けるエントリーはせずに追いかけるエントリーだけに絞り込むこともできますし、「寝起きがスッキリしない日に、午前中のトレードでイライラしやすい」と気づくことができれば、そういう日は1日休むことでトータルの成績を上げられる可能性もあります。
自分の喜怒哀楽や感情のブレを打ち消して乗り越えるのではなく、それをうまく利用することを考えるほうが効果的です。クレープ屋さんが定休日だったことをあきらめきれずにコンビニでアイスを買ってしまったら、そんな自分を責めるのではなく認めてあげていいのです。
トレードで似たような場面に遭遇したら、このことを思い出して慎重に自分の心の動きやクセに向き合ってください。
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