同期に先を越されるサラリーマン…給与差はどれほどに?
同期に先を越されるサラリーマン。実際にどれほどの給与差がついてしまうのでしょうか。前出の厚生労働省の調査で「大企業(従業員1,000人以上)勤務のサラリーマン」のケースをみていきましょう。
まず非役職者(平均年齢41.4歳)の平均給与は月収で33.4万円、年収で523.0万円。年齢ごとの平均年収をみていくと、さすがは大企業といったところでしょうか。
【年齢別・大企業サラリーマンの平均年収】
20~24歳:329.3万円
25~29歳:431.2万円
30~34歳:501.7万円
35~39歳:554.0万円
40~44歳:574.7万円
45~49歳:592.8万円
50~54歳:625.5万円
55~59歳:646.6万円
では、まずは係長(平均年齢は45.7歳)。平均給与は月収で42.7万円、平均年収で769.8万円。40代で明らかに差がついた同期との給与差は、月収で10万円、年収で200万円ほどになります。
次に課長(平均年齢は48.5歳)。平均給与は月収で61.0万円、平均年収で1,038.4万円。遅れをとっている非役職者と順調に出世街道を突き進む同期との給与差は、月収で20万円、年収で400万円ほどにもなります。
そして部長(平均年齢は52.6歳)。平均給与は月収で73.7万円、平均年収で1,215.2万円。だいぶ遅れをとってしまった非役職者と部長にまで昇りつめた同期との給与差は、月収で30万円、年収で600万円にまで広がります。
確かに、この事実を前にしたら出世街道を先に行く同期に対して嫉妬を覚えるのも納得。「50代になっても役職がつかないなんて、能力的に問題があるのでは……」と思ってしまいますが、社内政治というものもありますし、すべてをその人の能力で片づけることはできないかもしれません。
醜態を晒してでも嫉妬心を露にするベテラン社員たち。いまは出世欲がないという人も、実際に同期に先を越された時には、多かれ少なかれモヤモヤとした気持ちを抱えるかもしれません。「ああはなりたくないな」と思うなら、出世レースに参加する覚悟を決めるか、転職で収入増を目指すのが得策です。