必要な情報を集めたら、「その日のシナリオ」を立てる
3.ファンダメンタルズを確認する
チャートの準備ができたら、経済ニュースを巡回してファンダメンタルズを再確認します。
僕自身がファンダメンタルズをコンパクトにまとめた動画を作って公開している立場なので、さまざまなニュースソースを日々チェックしていますが、一般のトレーダーであれば僕のような情報発信者がまとめている投稿をうまく活用すると、短時間でファンダメンタルズを把握できます。
特にツイッターは速報性が高く、便利です。情報源をフォローする際は、自身の主観や相場観をツイートするアカウントではなく、ストレートニュースのリンクなど、ある程度客観性が担保された情報を発信しているアカウントを選びましょう。
ポジショントークをするアカウントをフォローするとその発信者の相場観に影響されてしまったり、チャートもその通りに動くと思ってしまい、損切りが遅れる要因になるので危険です。
僕のツイッターアカウント(@JACK_ORAN21)では、僕自身のつぶやきは少ないのですが、毎朝重要な経済ニュースなどをわかりやすくまとめている投稿をリツイートしているので、よかったら活用してください。
4.ウォーミングアップをする
為替相場はほぼ24時間動いているので、トレードを始める前に自分が見ていなかった時間帯の値動きを確認しておくことも重要です。
チャートを見れば一目でわかるものではあるのですが、余裕があれば結果を見るだけではなくリプレイの機能を使うことをお勧めします。再生速度は10倍まで上げられるので、その先の値動きを想像しながらチャートを追っていき、直近の値動きでトレーダー達が何を考えているか想像することが大切です。
5.その日のトレードのシナリオをつくる
ここまででトレードに必要な情報を収集できたので、トレードのシナリオ作りを始めます。
水平線や指標発表のスケジュールを見ながら、「この水平線まで落ちてきたら反発しそうだ」「〇時の指標発表の〇分前にはすべてのポジションを手仕舞って、〇時ごろから流れが見えてきたら再開しよう」といった具合に、その日の値動きを思い描きながらざっくりしたシナリオを立てます。
上に行くパターン、下に行くパターン、もみ合うパターンなど複数の値動きを想像することが大切で、どう動いたらどう行動するか、エントリーから決済までのシナリオをあらかじめイメージしておきましょう。15分足を使った損切り幅設定も、ここで計算しておき、損切りになっても1回の損失許容額に収まるようロット数も計算しておきます。
トレードを始める前にこの作業を行うのは、極めて重要です。頭がクリアな状態で、感情的になっていないときに決めたシナリオは、自分が立てることができるトレードシナリオの中では最も的確で信頼できるはずだからです。
値動きに夢中になっていると水平線への到達を待ちきれなかったり、別の値動きもチャンスに見えてしまったりして、冷静な判断が難しくなっていきます。
その一方で冷静な状態のときに立てたシナリオを尊重するのはとても重要ですが、シナリオにとらわれ過ぎないことも大事です。同じ日でも数時間経過すると相場の流れがまるで変わってしまうということは往々にしてあり、臨機応変にシナリオを組み立て直す勇気も必要です。
冷静なときに立てたシナリオを尊重しながらも、相場の変化に臨機応変に対応する、これらは一見矛盾しており、さじ加減はとても難しいのですが、こればかりは経験を積みながら体で覚えていくしかありません。
NOBU塾
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