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FXトレードでは「効率性」を重視してはいけない
ビジネスも勉強もスポーツも、世の中はあらゆることで効率性を重視しています。効率を求め、楽をすることを是とするからこそ、テクノロジーが進化し僕たちの生活が便利になってきたわけですから、トレードでも同じように効率を重視しようと考えるのは自然なのかもしれません。
ビジネスなどで社会的に成功した人が、トレーダーとしても大成功した、という話は正直あまり聞きません。
むしろ億トレーダーといわれる人たちは、ビジネスパーソンとして特筆するような経歴は持っていないことが多く、むしろ社会経験が乏しい人も少なくありません。
それはきっと、効率性を追求して成功してきた人ほど、その思考のままトレードの世界に入ってしまい痛い目に遭うからではないかと考えています。
効率を重視するならロット数は大きいほうがいいですし、チャンスに見えるポイントがあればもれなくエントリーした方が効率的な気がします。
引き付けるエントリーは非効率に見えますし、長い時間トレードしたのに儲かるどころか損をするような事態は非効率的でとても許容できる状況ではありません。
もうお分かりのとおり効率的なトレードを行うと質の悪いエントリーを連発してしまったり、損切りが遅れることにもなります。なるべく早く楽をして大きな結果を残したいという効率性を追求する思考は、トレードの世界ではまったく通用しないのです。
楽をしたい、儲けたいという欲望は本能的なものなので、それを無理やり抑えつけたところで良い結果を生むわけではありません。
儲けたい、楽をしたいという欲望に支配されそうになったとき、これが生き残りを阻む欲望なのだと自分自身を観察し、感情的なトレードをしそうになっている自分を抑制しましょう。
時間をかけて、楽をせず、小さく儲け続けることが生き残るために最も必要なことだということは、頭ではわかっていても行動に反映させるのは簡単ではありません。
心底腹落ちさせて行動を180度変えていくためには、再起できないほどの損失や恐怖、そして絶望を味わう必要があるのですが、ここまでにお伝えしたことを理解しているだけでも何も知らないトレーダーに比べれば大きなアドバンテージを持つことができます。
