エリートの代名詞である「キャリア官僚」といえば「東大卒」というのが定番でしたが、近年、その図式が大きく変わろうとしています。またそれにより、思わぬ影響も。みていきましょう。
10年で6割の大幅減…東大生の「キャリア官僚」離れがもたらす「日本の非常事態」

国家公務員試験合格者…東大卒、昨年より12%減少

人事院は『2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表』で、 2023年の春の総合職試験全体の合格者数は2,027人で倍率は7.1倍だったと発表しました。2022年春は、合格者は1,873名で、倍率は8.2倍だったので、大きく倍率を下げました。

 

【国家公務員採用総合職試験(春)実施状況】

■院卒者試験

申込者数:1,486人

合格者数:667人(2.2倍)

■大卒程度試験

申込者数:12,886

合格者数:1,360人(9.5倍)

■院卒・大卒程度合計

申込者数:14,372人

合格者数:2,027人(7.1倍)

 

出所:人事院

 

トピックスとしてはまず、女性合格者の増加。院卒者試験が234人、大卒程度試験が449人、全体では683人となり、全合格者に対して女性は33.7%。昨年よりも3ポイントほどアップし、3年連続で3割を超え。数、割合、ともに過去最高となりました。

 

一方で数を減らしたのが、東京大学の合格者数。出身学校別の合格者数は国立大学が1,292で全体の63.7%、公立大学が86人で全体の4.2%、私立大学が634人で全体の31.3%。国公立出身者は全体の7割近くにもなります。また合格者の出身学校数は170と、前年度から159校から増加しています。

 

出身大学で最も多かったのは「東京大学」ですが、昨年度217名から大幅に人数を減らし、193人。続く「京都大学」も昨年度130名から118名へと減少。「北海道大学」「早稲田大学」「立命館大学」と続きます。

 

昨年度の合格者数と比べると、「東京大学」(24人減)、「慶應義塾大学」(20人減)、「北海道大学」(14人減)、「京都大学」(12人減)は、大きく人数を減らした一方で、「中央大学」(19名増)、「立命館大学」(15人増)、「早稲田大学」(12人増)と、大きく人数を増やしています。

 

【国家公務員採用総合職試験(春)合格者出身大学上位10】

1位「東京大」193人

2位「京都大」118人

3位「北海道大」97人

4位「早稲田大」96人

5位「立命館大」78人

6位「東北大」70人

7位「中央大」68人

8位「岡山大」55人

9位「九州大」51人

9位「慶應義塾大」51人

 

出所:人事院