未婚率の上昇、そして少子化が問題視されていますが、そもそも、なぜ結婚しないのでしょうか? 紐解いていくと、やはりネックになっていたのは「お金」でした。女性が男性に求める給与額=結婚に踏み切れる給与額とは? みていきましょう。
平均月収27万円…女性が求める月収額に「非正規・男性」膝から崩れ落ちる「結婚なんて、絶望的」

やっぱり「お金がなきゃ」結婚できない現実

――「お金」がなければ結婚なんてできない

――いや、結婚に「お金」なんて関係ない

 

世の中には決着のつかない論争が色々とありますが、この結婚とお金の問題も、定番のものだといえるでしょう。

 

明治安田総合研究所が全国18歳~54歳の男女7,453人に行った「恋愛・結婚に関するアンケート調査」によると、未婚者の8割は「結婚したい(「すぐに結婚したい」と「ゆくゆくは結婚したい」と「いい人がいれば結婚したいが、無理はしたくない」の合計)」と回答。

 

一方で「生涯未婚率が上昇している原因」として挙がった理由のうち、上位のものをピックアップすると、最も多いのが「結婚はあくまでも人生の選択肢のひとつである」が46.0%。続いて「独身生活が気楽で自由、充実している」が43.5%と、どこか前向きな理由。問題はその次で「収入がよくない」が40.4%、「雇用が不安定」が30.2%と続きます。

 

「結婚には収入と経済的安定が不可欠」と考える人は多いようです。

 

また「結婚相手に求める条件」としては、「話・価値観が合う」が最も多く42.0%。「一緒にいて楽しい」が38.9%と、共に生きていくには「そりゃ、そうだ」という条件が上位に。そして続くのが「収入等の経済力」で29.5%。さらに男女別にみていくと、男性は「ルックス・見た目の印象」が34.9%で3つ目の条件にラインクインしていますが、女性は「収入等の経済力」が37.4%と、3つ目の条件にランクイン。時代は変わったとはいえ、男性が結婚に踏み切るのはもちろん、相手に選ばれるには、「収入」は大きなファクターです。

 

さらに、女性は男性にどれほどの収入を求めているのか、みていきましょう。

 

未婚者と離別・死別者に結婚相手に求める最低年収と貯蓄額をたずねたところ、女性が男性に求める最低年収は平均で550.39万円、中央値は500万円。貯蓄額は平均763.79万円、中央値は500万円でした。

 

この結果に戦々恐々としている未婚男性も多いかもしれません。

 

ちなみに男性が女性に求める経済力は、年収で平均372.63万円、中央値で300万円、貯蓄は平均502.17万円、中央値で200万円でした。