大卒サラリーマン…年収1,000万円超えを目指し、外資系企業へ転職
副業、投資、昇進……サラリーマンにとって、手取りを増やす方法はいくつかありますが、なかでもメジャーなのが転職。正攻法といえるのは、いま勤めている会社で昇進を目指すというものであるものの、現状の環境では天井が見えたり、上昇幅が小さかったり、いろいろな事情から「外に出る方が手っ取り早い」と、転職を決める人も多いのではないでしょうか。
――どうせ転職するなら、給与にこだわりたい
そう考え「外資系企業」を目指す人も。日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社エンワールド・ジャパン株式会社が外資系企業、日系グローバル企業で働くグローバル人材1,109人を対象に「転職理由調査」を行ったところ、理由の第1位は「キャリアアップ」。第3位にも「スキルアップ」がランクインし、仕事への高い志が垣間見られます。そして第2位が「給与・報酬を上げたい」で、現状の給与事情に不満・不安を抱いての転職となりました。
また「ミレニアル世代(25~39歳)」、「X世代(40~59歳)」、「ベビーブーマー世代(60歳以上)」別にみてみると、「給与・報酬を上げたい」については、39歳以下と59歳以下がそれぞれ79%、67%で転職理由の第2位なのに対し、60歳以上は60%で転職理由の1位になっています。さらに企業を選ぶ際の要素として、全世代で最も多くあがったのが「給与・報酬」。やはり「給与」は転職において強い動機になっていることがわかります。
厚生労働省の調査によると、大企業勤務の大卒・サラリーマン(平均年齢41.9歳)の平均給与(所定内給与額)は44.3万円、年収も含めた年収は769.6万円です。50代では平均月収で50万円台後半、平均年収で1,000万円弱になるので、一般サラリーマンからしたら勝ち組の中の勝ち組という水準ですが、さらに高みを目指すとなると、天井は見えてきます。
【年齢別「大卒・大企業勤務のサラリーマン」平均給与】
20~24歳 : 24.1 万円/ 370.0 万円
25~29歳 : 28.7 万円/ 519.3 万円
30~34歳 : 35.1 万円/ 630.5 万円
35~39歳 : 42.3 万円/ 756.5 万円
40~44歳 : 46.3 万円/ 809.2 万円
45~49歳 : 52.7 万円/ 901.7 万円
50~54歳 : 57.2 万円/ 988.1 万円
55~59歳 : 57.2 万円/ 975.1 万円
60~64歳 : 45.5 万円/ 740.3 万円
出所:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より
※数値左:月収(所定内給与額)、右:年収、会社規模従業員1,000人以上企業
40代前半の月収の中央値は41.9万円で、上位25%で53.3万円、上位10%で66.6万円。ここまでいくと、40代でも年収で1,000万円突破がみえてきます。さらに年収2,000万円超えレベルとなると、全体の1.5%ほど。ここを目指すとなると「やっぱり外資かな……」という選択肢になるでしょうか。