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埼玉県随一のタワマン街「川口」…年収いくらあれば検討可能か?
埼玉県内でも「住みやすい街」と評価される「川口」ですが、もうひとつ、街の特徴ともいえるのがタワーマンション。遠目からも「あっ、あそこは川口だ」と分かるほど、タワマンが林立しています。
次々と誕生したのは2000年代に入ってからですが、はしりといえるのが駅から徒歩9分ほどの「スカイフロントタワー川口」と、最寄りは埼玉高速鉄道「川口元郷」で「川口」からも徒歩18分の「エルザタワー55」。特に「エルザタワー」は建設当時は「住居としての建造物では高さ、日本一」を誇っていました。
いまでも新しいタワマンが誕生。東京都心よりも安く、しかも駅近という利便性を享受できるため、「川口のタワマン」の人気は顕在です。
たとえば70平米台、3LDK+サービスルーム、7,000万円のタワマンの購入を検討してみましょう。頭金は物件価格の2割で30年ローン、返済方式は元利均等、金利は0.5%だとすると、利息分は416万2,259円。月々の返済額は16万1,562円となります。余裕ある返済を考えるなら返済負担率は20%。単純計算、年収は970万円程度が必要です。
ともに正社員の共働き夫婦であれば十分に検討できる価格帯。ただ不測の事態に備えて、夫、または妻、一方の収入だけでも十分返済できるようにしておくというのがローン返済の鉄則です。
ではサラリーマン(正社員)で年収970万円以上がどれほどいるものなのでしょうか。平均的な賞与を手にすると仮定すると月収は60万円以上。サラリーマンの上位7%となり、限られた「勝ち組」のみとなります(厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より算出)。
――川口でもタワマンに住むことができるのは一部の「勝ち組」だけか
東京に隣接する好立地。都外とはいえ利便性を考えたら、まだまだ高価格のエリアなのかもしれません。そんな川口のタワマンですが、やはり20年ほど先に発生する「大規模修繕」の問題は悩みの種。
一般的なマンションと比べて、歴史が浅く、数も少ないタワーマンションの修繕方法はまだ確立しているとは言い難く、修繕費を積み立てているものの、まったく足りないという事案が多発。タワマン住民はみな戦々恐々、という大問題です。さらに東京都心のタワマンの場合、住民の半数以上が海外投資家が占めるというケースも珍しくなく、修繕の話し合いが進められず、このままでは廃墟になってしまう……そんな極端な例もみられます。
このような大問題が、ここ、川口のタワマンでも不安視されています。ただ、そこに一筋の光明といえるのが、前出の「エルザタワー」。2015年ごろから大規模修繕に取り掛かり、およそ2年で完了。総額12億円ほどかかったものの、すべて修繕積立金で賄ったといいます。
せっかく買ったタワマン。大規模修繕は積立金で足りるか足りないかは、そのときの時勢も関係してきますが、話さえ進められないというのは最悪の事態。大切な資産を長寿化させるためにも、住民同士の合意形成の素地は日ごろから育んでいきたいものです。