東京都心では、マンション価格がバブル超え。いまだかつてないほどマイホーム購入へのハードルは高くなっていますが、それでもせっかく買うなら納得のいく街に家を持ちたいと考える人は多いでしょう。いま、会社員が買える街……今回は「川口」に焦点をあてます。
百貨店消滅も不動の“住みたい街”京浜東北線「川口」…年収970万円夫婦が「タワマン購入」も20年後に戦々恐々? (※写真はイメージです/PIXTA)

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2021年「そごう川口店」閉店…あれから2年

かつて、都市のにぎわいの中心にあった百貨店。しかし消費者の百貨店離れや人口構造の変化などにより、凋落の一途を辿っていきました。最盛期には12兆円の市場規模を誇っていましたが、2022年には4兆9812億円までに縮小しています。

 

この苦境は地方にとどまらず首都圏でも。2023年、東急百貨店本店、高島屋立川店、津田沼パルコと、すでに閉店した百貨店、大型商業施設もあります。再開発に伴う閉店だったり、業務転換して再オープンする予定だったりと、事情はさまざまですが、なかには駅前の一等地ながら、長い間、更地にもならずに予定が見えてこないケースもあります。そのひとつの例が「川口」。

 

埼玉県南東部、荒川を挟んで東京都と隣接する川口。その中心となる「川口」駅の東口にあった「そごう川口店」は、2021年2月28日に閉店しました。それから2年。今後の予定は未定。ヨドバシカメラが入る可能性について報じられましたが、噂の域を出ていません。延べ床面積が約7万平方メートルの駅前の好立地が未使用なのですから、もったいないのひと言です。

 

とはいえ「川口」には、よくある「百貨店の閉店→地域経済の地盤沈下」といったお決まりのパターンはなく、そごう跡地以外は特に変わった様子はありません。

 

「川口」は2020年、2021年と2年連続「本当に住みやすい街」第1位に選ばれた街。JR京浜東北線が通る「川口」駅から「上野」へは20分、「秋葉原」へは25分、「東京」へは30分と、東京都心へ乗り換えなしで30分ほど。東口にも西口にもバスターミナルやタクシー乗り場があり、市内各方面にアクセスすることができます。

 

百貨店がなくても、駅前にはショッピングスポットが充実。東口にはマルエツや無印良品、図書館などの行政施設などが入る複合商業施設「キュポ・ラ」のほか、徒歩7分ほどのところには80店以上のテナントやシネコンが入るショッピングセンター「アリオ川口」。西口から徒歩7分ほどのところには、ディスカウントストア「オーケー 川口店」。最寄り品であれば、駅前でほぼ揃います。

 

さらに駅西口には駅前とは思えないほどの自然豊かな公園「川口西公園(リリアパーク)」。そして荒川の河川敷には徒歩20分強。生活圏内にのびのびと遊べる公園等があり、子育て世代には嬉しい限り。

 

そんな「川口」の住み心地、住民のプラスの評価で多いのは、やはり交通と買い物の利便性が中心。

 

・東京都心に30分ほどで行けて、通勤に通学に便利

・駅前に商業施設もスーパーも映画館もあり、ひと通りのことはできる

・荒川まで近く、自転車やランニングを楽しめる

 

一方で、高評価の交通面ではこんなマイナス面も。

 

・京浜東北線しか選択肢がなく、通勤時間帯は劇込み

・JRが止まると、どこにもいけない

 

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