従来のNISA利用でも、1,800万円の枠はフル活用可能!
[ヒロ税理士]
例えば、保守的に積立枠だけの利用をして月10万円×12ヵ月×15年=1,800万円の投資をするのもよいし、両者を組み合わせてやや積極的に、成長投資240万円×5年=1,200万円と積立月10万円×12ヵ月×5年=600万円の合計1,800万円の投資をするのもよいだろう。
一番驚いたのは従来のNISAを利用していたとしても、この1,800万円の枠はフル活用ができるということ! さらに、この1,800万円の限度枠は従来のように一度使えば消滅するものではなく、購入金額ベースで判定し、一度株式等を売却した場合、その枠の再利用が可能! これは史上類を見ないほどの税制改革と言ってもよいだろう。
[ヒロ税理士]
従来のNISAのお手本となっていた英国のISAでも年間上限額が約330万円なので、それにも勝っている。老後年金2,000万円問題もこれで大部分が解消できるかもしれないね。こんな画期的な税制改正はいままでなかったので、ひょっとしたら近い将来の株式増税の布石かな? と少し疑っている自分もいるが……。
もちろん、あまりに枠が広がりすぎたので、そんなに投資するお金ないよ、という人もいるだろう。ここはヒロメソッドをしっかり守っていただき、くれぐれも身の丈以上の投資は禁物! 生涯1,800万円までは非課税なのだから、何も年間上限360万円にこだわる必要はなく、毎月数万円コツコツ投資するのもアリ!
若ければ若いほど、この新NISAの活用メリットは大きいと言える! 従来のNISAの非課税期間はそのまま有効なので、それはフル活用し、2024年から新制度を利用すれば非常にお得!
ただし、ロールオーバー※は不可となっている。従来のNISAについては非課税期間終了後に課税口座への払い出しをするか、一度換金等をした上で移管する必要があるのでご注意を!
※ロールオーバー:非課税期間が終了した際に、保有している金融商品を新NISAの非課税投資枠にそのまま移管すること
iDeCoは個人型確定拠出年金という、年金の上乗せ制度。なので意外にも死亡時の給付や障害給付もあるのだ! 口座を作り、そこで株や投資信託などの購入する中、買う都度、すべて「控除扱い」になります。年間の掛金上限は、会社員か自営業か……などで異なります。