大学共通試験も終わり、まさに受験シーズン真っ只中。なかには、合格の切符を複数手に入れて、「どこにしようか……」と悩んでいる人も。選択の基準はいろいろありますが、そのひとつが就職先。今回は、日本を代表する私立大学である、早稲田大学と慶應義塾大学の卒業・修了生の就職先についてみていきます。
「早稲田」vs.「慶應」最新・就職先トップ10…2大私大が圧倒する、さすがの就職実績 (※写真はイメージです/PIXTA)

早稲田大学と慶應義塾大学…卒業生の就職先を比べてみると

「成果主義」といわれるものの、「学歴フィルター」という言葉がある通り、「学歴=偏差値」によって、まずはふるいにかけられる、というのは、今も昔も変わらぬまま。むしろ、「大学全入時代」といわれ、「特に目標がないなら、とりあえず大学にいくか」という人が増える傾向にあり、そのフィルターはさらに強いものになるといわれています。

 

そんななか、私大の二大トップといわれる、早稲田大学と慶應義塾大学の就職状況を確認してみましょう。

 

早稲田大学

2021年度、早稲田大学を卒業・修了した学生は、計 1万1,897人。そのうち(進路報告者1万1,580人)、就職は8,078人、進学は2,111人、資格試験等準備が410人でした。就職先で最も多かったのが、「NTTデータ」と「アクセンチュア」で87名。昨年85名でトップの「富士通」は60名で4位でした。

 

1位「NTTデータ」87名

1位「アクセンチュア」87位

3位「東京海上日動火災保険」64名

4位「楽天グループ」62名

5位「富士通」60名

6位「PwCコンサルティング」59名

7位「日本電気」58名

8位「野村総合研究所」51名

9位「三井住友銀行」47位

10位「ベイカレント・コンサルティング」45名

 

出所:早稲田大学『2021年度 早稲田大学進路状況』

 

慶應義塾大学

2021年度、慶應義塾大学を卒業・修了した学生は、計7,951人。そのうち(進路報告者7,734人)、就職は5,599人、進学は1,224人、資格試験等準備が271人でした。就職先で最も多かったのが「慶應義塾」で97名。これは看護医療学部や薬学部を有する、慶應義塾大学ならではといえるでしょう。民間企業トップは「アクセンチュア」で88名。昨年、総合でも82名でトップだった「東京海上日動火災保険」は47名で9位でした。

 

1位「慶應義塾」97名

2位「アクセンチュア」88名

3位「PwCコンサルティング」83名

4位「楽天グループ」76名

5位「三菱UFJ銀行」69名

6位「NTTデータ」58名

7位「野村総合研究所」49名

8位「ソフトバンク」48名

9位「東京海上日動火災保険」47名

9位「ベイカレント・コンサルティング」47名

9位「みずほ銀行」47名

9位「三井住友信託銀行」47名

 

出所:慶應義塾大学『2021年度 上位就職先企業(3名以上上位20社)』

 

また、国家公務員についてもみていきましょう。早稲田大学は就職先として一般職が65名、総合職が43名。慶應義塾大学は、まず合格者が一般職が71名、総合職が68名。就職先として、国家公務員(教育公務員除く)が85名となっています。