会社員であれば、あらゆるシーンで感じる給与差。業種によって、職種によって、会社規模によって……今回は学歴に違いによる給与差に焦点をあてて、その実態をみていきます。
大卒なら月給42万円だが…「学歴」を後悔する、40代・高卒サラリーマンの給与額 (※写真はイメージです/PIXTA)

大卒よりも保険料を長く払っているのに…高卒と大卒の年金差

大学に進学せずに、その分、早く社会に出たにも関わらず、給与差は20代後半で逆転。60歳定年と仮定すると、単純計算、生涯給与では約3,000万円以上の差がつきます。

 

この給与差は、老後の生活にも大きな影響を及ぼします。現在、原則65歳から手にできる公的年金。厚生年金であれば加入期間が2003年3月までは①「平均標準報酬月額(≒平均月収)×7.125/1000×2003年3月までの加入月数」、加入期間2003年4月以降は②「平均標準報酬額(≒平均月収+賞与)×5.481/1000×2003年4月以降の加入月数」で計算できます。

 

60歳定年で現役を引退したとすると、高卒の場合、平均標準報酬月額は41万円となり、65歳から手にできる厚生年金は月9万2,000円ほど。国民年金は満額支給とすると、合計月15万6,000円ほど手にできる計算です。一方で大卒の場合、平均標準報酬月額は53万円となり、65歳から手にできる厚生年金は月10万7,000円ほど。国民年金と合わせると、月17万1,000円ほどになります。高卒のほうが保険料を4年間多く払っていても、月に1万5,000円、年間18万円、30年で540万円の年金差となります。

 

あくまでも中小企業の給与事情だけを参照にしたものなので、実際はこんなにも単純なものではないでしょう。また学歴に関係なく高所得の人はいますし、「学歴なんて関係ない」「結局は努力次第」というのも納得です。

 

しかし社会では学歴差を実感することはしばしば。転職を考えているが、応募条件が「大卒以上」という事態に直面した人もいうでしょう。「学歴なんて、まったく関係ない」とは、なかなか言い切れないのが現実なのです。