ヘルニアでもぎっくり腰でもない…「仕事後の慢性的な腰痛」の正体【専門医が解説】

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ヘルニアでもぎっくり腰でもない…「仕事後の慢性的な腰痛」の正体【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日々のデスクワークや家事などで身近な腰の痛み。疲れや歳が原因だと考えて放置してしまいがちですが、腰痛は「自然治癒しない」と、横浜町田関節脊椎病院の越宗幸一郎院長はいいます。最悪の場合、下肢の麻痺や膀胱直腸障害などを引き起こすことも……今回は、腰痛のなかでも代表的な症状について、初期症状から予防法まで詳しく解説します。

注意すべき「初期症状」

加齢とともにすべり症を発症する人の数は増えてきます。放置すると下肢に麻痺やしびれが出たり、歩行困難になったりすることも……。いったい、どのような初期症状に気をつければいいのでしょうか。

 

「すべり症」で腰痛が起こるメカニズム 

すべり症になって腰椎がずれてしまうと、ずれた部分を中心に腰椎の形が崩れてしまいます。

 

腰椎の後方にある脊髄神経がずれた腰椎によって圧迫されるため、一般的な症状として、腰痛や下肢のしびれが起こります。

 

また、ある程度の距離を歩くと、ふくらはぎなどに痛みやしびれが出ることもありますが、しばらく休むと痛みが治まるのが、すべり症の特徴です。腰椎のすべりがひどくなってくると、安静時でも腰痛がひどくなったり、膀胱直腸障害が起きて、排尿や排便が困難になったりします。

 

以下のような症状が2つ以上あてはまる場合、すべり症の可能性があるため、整形外科を受診することをおすすめします。

 

「すべり症」チェックポイント

・3ヵ月以上、腰痛が続いている
・長時間デスクに向かい、立ち上がると腰が痛くなる
・朝起きた時に腰痛がある
・長く歩いていると腰が痛む
・マッサージに行っても腰痛が治らない
・片足だけスリッパが脱げやすくなった
・頻尿、尿の勢いが悪い、尿漏れがある

 

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