日本人投資家に質問「米国債とトルコ国債、確率から見て儲かるのはどっち?」【経済評論家が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「ハイリターンを狙うなら、ハイリスクを覚悟すべき」というのは投資の常識です。ところで「ハイリターンを得られる確率」は、どの程度のものなのでしょう? チャレンジが無謀に思えるほど低いのか、それとも、やってみる価値があるのか…。経済評論家の塚崎公義氏が、初心者にもわかるよう平易に解説します。

リスクのある投資は「確率的に儲かりやすい」!?

あなたは「100円儲かるか・100円損するか」五分五分だったら投資をしますか?

 

人によると思いますが、カジノの客は大胆(強欲?)なので賭けをするでしょうし、金融市場のプロたちは臆病(慎重?)なので、投資はしないでしょう。

 

投資家たちは「110円儲かるか・100円損するか、という投資なら実行する」という人が多いので、筆者が少しだけ大胆(正確には、臆病度合いが普通の投資家より少しだけ少ない)ならば、「109円儲かるか、100円損するか」五分五分…という投資のチャンスに簡単にありつくことができるのです。

 

つまり、カジノと違って株式市場は、確率的には儲かる所なのです。もちろん、確率の話ですから損する人は大勢いますし、取引には手数料がかかるので、手数料分も含めて儲かるか否かは、なんともいえませんが。

「リスクの高い投資」と「リスクの低い投資」がある

一口に「投資にはリスクがある」といっても、リスクの大きな投資とリスクの小さな投資があります。たとえば、米国の国債とトルコの国債では、トルコの国債のほうがリスクがあるでしょう。

 

筆者はトルコという国についてなにも知りませんが、トルコの国債のほうが金利が高いということは、リスクが高いということだと容易に想像がつくわけですね。プロの投資家が「米国債と同じ金利なら買いたくない」と断ったから、トルコ政府が米国債より高い金利で国債を発行しているわけですから。

 

株式でも、伝統的な大企業の株は、値上がりの期待は大きくありませんが、暴落の可能性も大きくありません。一方で、急成長している新興企業の株は、値上がりの期待が大きいですが、暴落のリスクも決して小さくないでしょう。

ほかの投資家より、少しだけ大胆になれるなら…

「11%値上がりするか・10%値下がりするか、五分五分だ」といわれれば、投資を検討するかもしれない投資家でも、「110%値上がりするか・100%値下がりするか、五分五分だ」という投資話を持ちかけられたら、リスクを避けるかもしれません。

 

あるいは、「99%の確率で2%値上がりするが、1%の確率で100%値下がりする株」があっても、投資家の多くは手が出せないかもしれません。

 

つまり、逆に考えれば、ほかの投資家よりも少しだけ大胆であれば、リスクの大きな投資案件のほうが確率的には儲けやすい(利益の期待値が大きい)、ということになるわけです。

 

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    経済評論家

    1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。2022年4月に定年退職し、現在は経済評論家。

    著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』『大学の常識は、世間の非常識』(以上、祥伝社)など多数。

    趣味はFacebookとブログ。

    著者紹介

    連載経済評論家・塚崎公義氏が解説!したたかに生きる人の「老後資金問題」解決策

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