大谷翔平選手も受けた!膝の痛みを治す「最新医療」驚きの効果【専門医が解説】 

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大谷翔平選手も受けた!膝の痛みを治す「最新医療」驚きの効果【専門医が解説】 
(※写真はイメージです/PIXTA)

現在、50歳以上の2人に1人が発症するといわれている「変形性膝関節症」。根本的に治療するには外科手術が基本ですが、「手術をしたくない」「手術をするまでの症状ではないが、痛みをおさえたい」という人も多いでしょう。そのような人にとって選択肢のひとつが「再生医療」。いったいどのような治療で、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。世田谷人工関節・脊椎クリニックの塗山正宏先生が解説します。

PRP療法が進化した「APS療法」

近年では、PRP療法の進化版ともいわれる「APS療法」が普及しつつあります。基本的にPRP療法と考え方は同じですが、それぞれ得意とする症例が異なるので、目的によって使い分ける場合があります。

 

最長3年効果が持続するケースも

APSとは、PRPを遠心分離・特殊加工することで、炎症を抑える働きをするタンパク質と、軟骨を守る成長因子を高濃度に抽出したものを意味します。

 

これを患者さんの体から採取した血液により作り、再び局所に移植します。いわば、APS療法はPRP療法の進化版ともいわれる治療法です。また、APS療法はPRP療法に比べて白血球をより多く含んでいるため、抗炎症作用が強いという特徴があります。

 

一般的に、治療後1~4週間くらいで組織の修復が起こり始め、治療後2週間から3ヵ月までにはなんらかの効果が期待できるといわれています。

 

PRP療法とAPS療法を行った患者さんからは「3年間ほど治療効果が持続した」という人もいますし、「長年の痛みから解放された」「行動範囲が広がった」と喜ばれるケースも多いように感じます。

 

気をつけたい副作用のリスク

気をつけたいのが、PRP療法は白血球などを含まない場合はほとんど副作用がなく、治療後に気になる症状が出ないのに対し、APS療法は5〜6割の患者さんに副作用が発生するという点です。

 

症状は「治療当日の夜間や翌日に、膝が熱を持って腫れる」「強い痛みを感じる」「一時的に炎症がひどくなる」などさまざまです。しかし、これらの症状は傷ついた細胞がAPSによって正しく修復されているプロセスであり、ほとんどの場合、2〜3日で治まります。

 

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