「自然に体を修復しようとする力」を活かす再生医療
再生医療は、医学の領域で先端をゆく注目の分野です。
再生医療にはさまざまな種類があり、形成外科、整形外科、内科、循環器科、美容治療など多くの分野で活用されています。近年ではメジャーリーガーをはじめ多くのアスリートが再生医療を行うことで、怪我から見事な復帰を遂げています。
整形外科における再生医療…注目は「PRP療法」と「APS療法」
そもそも、人間の体には不調である部分を「治そう、再生しよう」という機能が備わっています。その力を利用し、自分の細胞や組織から失ってしまった臓器や組織の機能回復を目指していく再生治療は、整形外科においても日進月歩の勢いで進化しています。
整形外科における再生医療には、人間の「幹細胞を活用したもの」と「血液を活用したもの」の2種類があります。
幹細胞とは、「長期間にわたって自らを複製させる能力」や「他の細胞に変わる能力」を持つ細胞のことで、京都大学の山中伸弥教授らによって完成されたiPS細胞もそのひとつです。現在、整形外科の分野では幹細胞を利用した骨折や軟骨の治療などが進んでいます。
もうひとつ、「血液を活用した再生医療」の代表格は「PRP療法」と「APS療法」の2つ。これは、患者さんから採取した血液の成分によって、体の損傷部位を治癒したり、失われた機能を取り戻したりする方法です。
現在、日本における整形外科の分野で多くの人が悩まされているのが「変形性膝関節症」で※、50歳以上の2人に1人が発症するともいわれています。
※ 参考リンク:「50歳以上の2人に1人が発症する「変形性膝関節症」…じつは自宅で治療可能?【専門医が解説】」
そして、この国民病といっても過言ではない、変形性膝関節症に有効なのが「PRP療法」と「APS療法」です。今回は、この2つについて詳しく解説していきます。
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