お子さんが薬を飲んでくれないと「症状が治らない」とママやパパは焦ってしまいます。どうにかしなきゃと思えば思うほど上手くいかないもの。 薬剤師であり、医療通訳でも活躍されているNorikoさんに「子どもに薬を上手に飲ませるポイント」をうかがいました。
なぜ薬は苦い?子どもに薬を上手に飲ませる6つのポイント【薬剤師が解説】

子どもと一緒に薬局に行って、薬剤師と話をしよう

 

症状が重い時は、お子さんもつらいですし、周囲の人への感染も気になるので連れて行かないほうが良いですが、薬に対するイメージをアップさせるには、お子さんも薬局に連れていくのは効果があると思います。

 

「薬はまずいもの」という固定概念を植えつけてしまうと、服薬のたびに苦労することになりますから、「薬をもらう」=「元気になる」というポジティブな感情を持たせるのがコツです。薬局に入る前に「ここにくると元気になるよ」「お友達と遊べるようになるよ」といった声かけをしてあげてください。小児科の近くの薬局であれば、お子さん向けの絵本が置いてあったり、ビデオが流れていたりします。

 

薬剤師もお子さんへの対応に慣れていますから、親御さんからのお願いにも応えてくれるケースがあります。たとえば受付の際に「薬を嫌がるので、子どもに一言かけてください」と伝えておくと、薬を受け取る際にシールをプレゼントしてくれたり、「全部飲んだら次のときに教えてね。もっとかわいいシール用意してから」と言ってくれたりすることもあるようです。男性が苦手なお子さんであれば、担当を女性にしてもらうようお願いするのも良いでしょう。

 

「かかりつけ薬局」で子どもの薬の情報を一元化

 

小児科、耳鼻科、皮膚科など、多数のクリニックの処方薬情報が集まるので、薬の飲み合わせはもちろん、以前にも飲んでいる薬かどうかなど、記録がしっかり残されているのも良い点です。

 

何らかの事情で薬局を変更した場合に気を付けたいのはジェネリック薬品についてです。薬局によって扱っているメーカーに違いがあるため、同じ成分であっても味や匂い、量などが変わってしまうことがあります。薬局を変えた際には、過去のお薬手帳を提示して、飲みにくい薬になってしまわないか確認してもらいましょう。

 

【話を伺ったのは…】

Noriko

薬剤師/医療通訳技能検定1級/TOEIC(R)920点/総合旅行業務取扱管理者/Udemyコースクリエイター/ウェルスダイナミクスプラクティショナー。薬剤師として働き家庭も持ちながら興味のあること、必要と思ったことを突き詰めて学び続け、SNSで情報発信を行う。Instagramのフォロワー数は6.1万人。(2022年10月時点)