風邪やインフルエンザなどの予防に関してたびたび話題に上がるのが、免疫力を上げるための対策。風邪やインフルエンザなども流行するこれからの季節は、ますます気になる方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、免疫力を上げるために摂りたい栄養素や食材、野菜の栄養を損なわない下処理のコツなどを管理栄養士の小島香住さんに伺いました。
毎日の食事で子どもの「免疫力アップ!」管理栄養士が推す簡単レシピ

子どもの免疫力アップのために摂りたい栄養素

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免疫力を高めるために大事なポイントは2つあり、一つは腸内環境を整えること、もう一つは体内の活性酸素を取り除くことです。

 

胃や腸などは、食物などの外から取り込まれたものに直接接触する器官。必要な栄養は取り入れても、菌は取り入れないようにしなくてはいけません。そのため腸内環境を整える必要があります。

 

腸の働きを活性化させる代表的なものが食物繊維です。野菜の他にも、きのこ類や海藻にも豊富に含まれています。さらにヨーグルトや納豆などの発酵食品も大切で、こちらは腸内にいる善玉菌の餌になります。

 

体内の活性酸素を取り除くための代表的な栄養素は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEで、頭文字をとってビタミンACE(エース)とも呼ばれます。そしてもう一つ抗酸化作用で注目してほしいのが、野菜などに含まれるポリフェノールです。

 

もったいない!野菜の下処理のしすぎ

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ポリフェノールとは野菜の色素や香り、苦味などの成分です。いわゆる野菜のアクと呼ばれるものもポリフェノール由来になります。

 

たとえばナスを切った後に水にさらす、にんじん、ごぼう、レンコンなどの皮を剥く。このような調理の一手間によって、かえって野菜のポリフェノールやβ-カロテンを損なっている場合も。ごぼう、レンコンは皮の部分にポリフェノールが豊富に含まれているので、泥を洗い流したら皮も料理に使いましょう。下処理をやり過ぎないことで、栄養がキープできる上に調理もグッと楽になります。

 

また冬に旬を迎えるブロッコリーは、ビタミンCの含有量が野菜の中でもダントツで、抗酸化力を高めるためにはぜひ食べたい野菜の一つです。茹でるとビタミンCが流れ出てしまうので、蒸したりスープに入れて汁まで摂るといいですね。