(※写真はイメージです/PIXTA)

「いまがんに罹っていない人」にとっては、がんを予防でき、「がん患者」にとっては、進行を抑制する食事方法があると、みたかヘルスケアクリニックの福島偉院長はいいます。どのような食事なのでしょうか? みていきましょう。

がんを「悪化させる食事」と「制する食事」

前提として、しっかりと食事をとることが重要です。がんを悪化させる食事に「断糖療法」が挙がります。がんは沢山糖分を吸収するので「断糖療法のすすめ」がありますが、これは大間違いです。絶対にやめてもらいたいです。

 

がんと闘うのは抗がん剤でしょうか? 放射線でしょうか? 答えは自分自身の「がん免疫細胞」が主役です。がん細胞のエネルギー源も糖分ですし、がん免疫細胞のエネルギー源も糖分ですがんを倒す為に大切な免疫細胞まで兵糧攻めするのはいかがなものでしょうか?

 

がん細胞はミトコンドリアの活動をあえて抑え低酸素状態に耐え、活性酸素の発生を抑制し長生きを図ります。解糖系を使い、ATPというエネルギー通貨を得ます(ワールブルク効果)。ミトコンドリアのTCA回路を使えば、1個のブドウ糖から36個のATPが得られますが、解糖系では1個のブドウ糖から2個しかATPが作られません。そこでがん細胞は沢山のブドウ糖を吸収してATPの作成を図ります。だからといって、がん細胞のみに目を向けた「断糖療法」は荒行となってしまします。ただし合成甘味料は避けて欲しいです。

 

このがん細胞の特徴を利用したのがPET検査となります(ちなみにこのがん細胞の特徴を利用したのがPET検査です)。ではどうすればよいのでしょうか? 答えは抑制されたミトコンドリア活動を再開させることです。そのためにはレモンやライム、酢などに多く含まれる「クエン酸」が有名です。「リンゴ酸」や「アスコルビン酸(ビタミンC)」そしてぬか漬けに含まれる「酪酸」も有名です。


がんを制する食事といえば、アルカリ化食品です。「○○がんだからこの食材」ではなく、前述のごとく、がん細胞の増殖抑制にはがん細胞の周囲をアルカリ性に保つことが重要です。抗がん剤もがん細胞周囲が酸性に偏っていると、副作用ばかりで効果が出にくいともいわれています。がん細胞はおもに解糖系の糖代謝のために細胞内に乳酸や水素イオンが多く発生します。これらは細胞内には不要なため、細胞外に放出されます。

 

結果としてがん細胞周囲は酸性化となるので、アルカリ化食品とミトコンドリア活性化食品の摂取が非常に重要となります。食事のみでアルカリ化が困難な場合は、重曹を胃酸の少ない食後2時間程度を目安として、「1日3回、1回2g」程度から水に溶いてスタートしてみたらいかがでしょうか。重曹がなかなか困難な方は、青梅から作られた梅エキスも有効です。尿のPHを見みながら摂取してみてください。

 

尿のPHは7.5以上が目標です。クエン酸も「1回数グラム」食前または食事中に水に溶いて飲んでみてください。アルカリ化が成功すればがん細胞が住みにくい環境が出来上がります。

 

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