地球温暖化で紫外線による肌ダメージのリスクが増加。1日に降り注ぐ紫外線の約8割を占める「コアタイム」とは?

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地球温暖化で紫外線による肌ダメージのリスクが増加。1日に降り注ぐ紫外線の約8割を占める「コアタイム」とは?
(※写真はイメージです/PIXTA)

わたしたちを取り巻く生活環境・地球環境は日々変化し、健康・美容に関する常識も日々更新されています。わたしたちが見落としているかもしれない、皮膚科学に関するメカニズムについて、皮膚科ドクターが専門家の観点から解説します。

日光浴は適度に

日光浴のメリット・デメリット

紫外線は私たちの体に必要なビタミンDをつくるために必要なものです。ビタミンDは私たちの骨を丈夫にするなどの役割があり、健康な身体をつくるうえで大切なビタミンです。年齢を重ねたことで「戸外での活動が減る」「老化現象」「日焼け止めの使い過ぎ」などにより、ビタミンD不足の方が増えています。

 

だからといって「なるべくたくさん日光浴をしたほうがよい」というのも正しくはありません。WHO(世界保健機関)は、少量の日光が健康にとって大事であるとし、ビタミンDを作るための日光照射の目安として、顔と両手・両足に1週間に2~3回、夏季で約5~15分を薦めています。また、環境省は両手の甲に1日1回、日向で約15分。あるいは日陰で約30分日光の照射を薦めています。

 

場所や日時によっても紫外線の量が違うためあくまで目安ですが、あまり動けない高齢者の方でも30分程度の外気浴の習慣があれば、必要なビタミンを保つことができると考えられます。

 

むやみに長時間日に当たるのではなく、紫外線が強い時間帯は避けて、適度に日光浴を行うことが大事です。

紫外線よる二大急性皮膚障害。「日焼け」と「光線過敏症」

紫外線の影響といえば「日焼け」を思いつく方が多いでしょう。「日焼け」は正式には「日光皮膚炎」といいます。夏の海やプールで強い日差しに長時間当たれば誰でも起こり得ます。

 

紫外線の影響は日焼け止めの使用で軽減はできますが、十分でない場合もあります。最初は赤くなり、ひどくなると水ぶくれとなって皮膚がむけ、やけどの状態になってしまいます。こんなになるまで日焼けすることは、もちろん好ましいことではありません。赤くなったあとは茶色く色素沈着を起こすこともあります。

 

もう一つ、紫外線によって急性におこる皮膚障害に「光線過敏症」があります。これは様々な形の症状で現れますが、紫外線が当たった部位、顔面、首、手、前腕などにかゆみを伴う発疹が出現します【図1】。

 

【図1】光線過敏症:日光にあたるとかゆみのある皮疹が出現
 

 

紫外線に対して特殊な反応をしてしまう方、すなわち紫外線アレルギーがある方に起こる症状です。春先から増加してくる傾向があります。こういった症状がある方はきちんとサンスクリーン剤を使い、遮光をする必要があります。

「光老化」が招くシワ、しみ、たるみ…そして皮膚ガン

紫外線の影響はすぐに起こる急性期の反応と、長年経過してから起こる慢性的な反応があります。「光老化(ひかりろうか)」という言葉があります。皮膚の老化は仕方のないことでもありますが、さまざまな環境によっても影響を受けます。

 

環境要因の中で影響が大きいのは紫外線です。「光老化啓発プロジェクト」という活動があり、シワ、しみ、たるみといった皮膚老化は紫外線の影響で現れること、これらを防ぐために日常的なサンスクリーン剤を使用すること、などを啓発しています。

 

もう一つの起こり得る大きな問題は皮膚ガンの発症です。若い頃にずっと戸外での仕事をされていた方の顔面など日光露出部に、「日光角化症」という表皮内癌(表皮内にとどまる早期の皮膚がん)やそこから発生した有棘細胞がん(皮膚にできる一番多い皮膚がん)がしばしば発現します。

 

こうした点からも日常的にサンスクリーン剤を使用して遮光につとめ、紫外線を避けることのメリットは大きいといえます。

 

永井 弥生
オフィス風の道 代表
皮膚科医・産業医・医療コンフリクトマネージャー

 

 

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※本記事は、メンズ用スキンケアブランド『KINGU』の情報発信専用サイト掲載の記事を転載したものです。