(※写真はイメージです/PIXTA)

自分の老後資金について心配する人が増えています。しかし、マスコミ情報に振り回され、不安を募らせている人ほど、自分自身の状況を正しく把握していないケースが多いようです。そんなふうに現実から目を背けていると、不安に付け込まれ、悪い業者等からカモにされる危険もあるため要注意です。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

「不安な状況」を冷静に分析し、必要なら対策を!

老後資金について不安を感じている人は多いでしょう。もちろん、色々と調べたり考えたりした上で不安に思っている人もいるでしょうが、なかにはよく調べもせずに漠然と「老後のことはわからないから不安だ」と感じているだけの人も多いかもしれません。

 

知らないことについては不安を感じるものですが、不安を感じたら少しだけ調べたり考えたりすることで、「自分が本当は何をどれくらい心配すべきなのか」がわかってくるかもしれません。調べたとしても、老後資金についてまったく安心できる人は少ないでしょうが、どんな対策が必要なのかが見えてくることは非常に重要ですし、そもそも何もわからずに不安に思っているより、遥かに精神衛生にもいいでしょう。

標準的なサラリーマンなら「老後資金」は何とかなる

まずは、公的年金がどれくらい受け取れるのか調べてみましょう。詳しいことはこのシリーズでもしっかり見ていきますが、とりあえず概略は以下のとおりです。

 

標準的なサラリーマンと専業主婦の場合、夫婦合計で65歳から毎月22万円程度が受け取れるとされています。これなら、贅沢をしなければなんとかなりそうですね。ローンが残っていれば苦しいですし、老後資金が貯まっていればささやかな贅沢も楽しめそうです。

 

自営業者等は、公的年金が夫婦合計で最大13万円ですから、これで暮らすのは難しいでしょうが、自営業者は定年がないので、元気な間は現役として稼ぎ続けることが可能です。元気な高齢者が働いて稼げば、老後資金という面では老後が短くなるので、安心ですね。

 

次ページ世の中には「不安を煽る人」が多いので…

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