学校や保育園での集団感染などが増加する第7波
現在(2022年7月時点)で日本の新型コロナウイルス感染症のウイルスは、BA-5という名前のオミクロン株の派生型が猛威をふるっています。
医療機関が逼迫し、市販の検査キットも入手困難な状況であり、感染者の正確な人数を把握することは困難で、日々報じられる人数以上の感染者が多数発生していると思われます。
BA-5はこれまでにないくらい強い感染力を持っており、知らぬ間に次々と広がっていきます。その一方で毒性はかなり弱まっており、当初は「新型肺炎」などと呼ばれていたころのウイルスに比べて、肺炎を起こすことはまれで多くは熱や咳といった風邪症状で済んでしまい、無症状の感染も非常に多いと言われています。
特に現在は感染の主体がワクチンの恩恵を受けられていない子どもたちが中心となっており、学校や保育園での集団感染などが多数報告されています。
マスクとどのように向き合っていけばいいのか
マスクがコロナウイルスに対して一定の感染防御機能を持つことは間違いありません。その一方で感染力の強いオミクロン株などに対してマスクは必ずしも万能とは言えません。
子どもに関して言えば、マスク着用によるデメリット(呼吸困難や熱中症)は無視できません。現在、屋外ではマスクを外すよう厚労省が見解を出していますし、特に子どもは屋外では積極的にマスクを外すよう親がその都度指示する必要があるでしょう。
屋内では付ける、外に出たら外す。こういうメリハリを子どもたちに「教える」ことも大事かと思われます。マスクさえつけてれば大丈夫、という幻想はそろそろ改めていかなければなりません。子どもたちにとって炎天下でマスク着用することは危険であると、この機会に改めて認識しましょう。