不動産投資で成功している人に共通する8つの特徴
本章では、不動産投資で成功をしている人に共通する、8つの特徴をまとめています。これから不動産投資をスタートさせる方は、なるべくこの特徴を取り入れるようにしてみてください。
①ゴールが明確
不動産投資で成功している方は、スタートする前の段階で、不動産投資で何を得たいのか、成功することによってどんな人生を送りたいのか、つまり、ゴール設定が明確です。
たとえば、年金の補填にするのがゴールなのであれば、60歳で定年退職をした後、最低でも15〜20年は安定賃料収入が続いてくれないと困ります。そのためには、大きな家賃下落をしにくく、空室ができてもすぐに次の入居者が決まるような、駅前の築浅マンションや、中古マンションをフルリノベーションした物件などを投資対象にする必要があります。
また、中古で購入した物件を、時代に沿って生まれ変わらせることができる、きちんとした経営ノウハウを持った不動産会社にサポートについてもらうなど、長期運営前提での不動産会社探しも非常に重要です。
それ以外にも、将来、買った時よりも高い値段で不動産売却して、売却益を出していきたいと考えているのであれば、不動産価値が上がる可能性の高い、再開発地域・新路線が出来る地域などを中心にして、物件を探していく必要があります。
自身にとってのゴールが明確だと、自分が選ぶべき物件もハッキリしてきます。その結果、当初に決めた不動産投資で得たい結果を得やすくなるのです。
②とにかく勉強熱心
不動産投資に限らず、投資で成功している方は、基本的に勉強熱心です。つぎ込んだ投資額を将来にわたって安全に守りながら資産形成をするために、常に、自分自身の情報更新を怠りません。特に不動産投資は、不動産業界のことだけではなく、金融・法律・司法など細かなルールがたくさん関わってくるため、広い範囲での知識が必要です。
物件購入の際には、不動産売買に関する事柄や、物件の判断の仕方、ローンなどに関した金融関係の知識全般が必要になります。経営スタート後の管理は専門会社に委託するのが一般的ですが、連絡があるときには、常に何らかの判断をあおがれる立場です。
もちろん、どのシーンでも、不動産会社の担当者のサポートやアドバイスはお願いできますが、ある程度のことがわかっていなければ、提案が適切かどうかもわかりません。そのため、不動産経営をする方は、持っている物件数の多少に関わらず、ご自身で積極的に勉強をしているか、忙しい自分に代わって動ける優秀な右腕となる不動産会社の担当者と緊密な連絡を取っています。
③相場を把握している
どんなに優良物件だと思って購入しても、その物件から想定通りの利益が得られるとは限りません。成功率の高い不動産投資をする方は、自分が想定している家賃で、長期の需要があるかどうかを、きちんと自分で調査しています。
この場所ならこのくらい、などのエリア相場以外にも、物件の広さとしての相場・社会背景の変化を想定した相場など、常に、入居者が「うん、この値段だったら」と納得してもらえる家賃相場をつかんでいます。
相場相応の賃料は、入居者にとって納得のいく値段ですので、かりに景気が悪くなっても、退居などをせずに、長期に住んでもらえる可能性が高くなります。その結果、長期的に安定した賃料収入を確保しやすくなります。
このように、相場に合った家賃設定でローンの返済計画を立てた上で、料金設定の幅を持っておくと、万が一、空室が発生した場合でも、ローン返済への影響が最小で済みます。
別の言い方をすれば、相場相応の家賃でシミュレーション計算をして、先々に利益が出なくなる可能性が少しでもあるならば、どんなに好条件だと思えても、見送ったほうが良いということになります。
④欲しい物件が明確
成功している方は、どのエリアに、いくらまでなど、物件選択の条件が明確です。たとえば、23区・中古20年以内・ワンルーム・駅から徒歩10分以内など、具体的な条件がハッキリと決まっています。
このような「欲しい物件の条件」は、不動産投資のゴールと深い関係があります。ゴールがハッキリしていると、それに見合った物件が明白になってきますので、ゴールに見合った収益物件を探しやすくなり、結果的にゴール達成がしやすくなります。
逆に言えば、不動産物件情報を見ているときに、自分の条件があれこれ動いてしまうようであれば、まだ、ゴール設定が不明瞭である証拠です。
希望する条件の決め方は、先に予算・エリア・賃料収入の3条件を決め、それ以外にオプションとして付け加えたい条件をいくつかリストアップします。希望する条件すべてをクリアする物件はほとんどありませんので、オプション条件の中で「これだけは譲れない」ものを決めておきます。
優先順位上位以外のものは、臨機応変に取捨選択していくようにすれば、希望に近い物件でありながら、ある程度の選択肢の幅がある物件探しができます。
⑤判断が早い
不動産投資がうまくいっている方は、投資物件を見て、その物件を買うかどうかを、短時間で判断できるという特徴があります。物件選びは慎重にすべきですが、不動産投資物件の市場には、はじめたての方からプロの投資家までがいます。そのため、良質な物件ほど瞬殺で売れてしまいます。
不動産投資で成功率を上げていくためには、投資物件情報の取捨選択・現物確認をした際の投資判断が迅速である必要があるのです。迅速な判断ができるベースには、情報量と、得た情報に対して確認ができる不動産会社というパートナーの存在があります。
さらに情報を常に更新しているため、担当者からの連絡内容で、瞬時に「買う・買わない」などの判断ができるのです。
⑥絶対に焦らない
不動産投資で結果を出してきている方は、物件との出会いは「タイミング」が大事だということを知っています。
不動産投資を始めたら、誰もが、なるべく早く、良い物件に出会い、早く収益を得たいと考えます。しかし、不動産の場合は、まず良質な物件ありきの話ですので、希望する条件の物件が出てこなければ、そもそも買う必要がありません。早く不動産投資をスタートさせたいと焦るあまり、納得のいっていない物件を購入してしまうと、自分が思ったようには運営できないこともあります。その結果、ゴールが遠のいてしまうことになりかねません。
不動産投資が上手くいっている方は、「良い物件はそうたくさんはない」ということをよく理解しているので、物件選びに焦りません。特に、はじめての不動産投資の場合は、最初の1件目で納得したものを選び、可能な限り成功率を上げないと、その先の資産形成計画にまで大きく影響してしまいます。良いと思える物件に出会えるまで、焦らず、根気よく探し続けることが大切です。
⑦優秀な管理会社に管理委託している
はじめて不動産投資をスタートする方の多くは、会社員などをしながら、副業として不動産投資を始めます。平日は本業に時間を取られることから、建物管理や賃貸管理は自分ではできないことが多いため、専門会社に委託をすることになります。
不動産投資で成功している方は、この管理会社選びがシビアです。投資用の不動産は自分の財産でもあり、これから財産を増やしてくれる金の卵です。財産を自分の代わりに管理してくれる会社は、優秀でなければなりません。このように考えているため、不動産投資で結果を出している方は、次のようなことをチェックしています。
●集客力があるか
特に退居があった時にすぐに次の入居者を見つける営業力があるかどうかが重要です。
●物件のあるエリアに詳しいか
特に、自分が物件から離れた場所に住んでいる場合、管理する不動産会社は物件エリアに強い方が望ましいでしょう。
●費用に見合った仕事をしてくれるか
委託料は1件の賃料に対しての%報酬です。毎月、固定費として出ていくことになりますので、費用に見合った仕事をしてくれなければ、経費の無駄になります。
●担当者に遠慮なく相談ができるか
不動産業界や不動産に関した法律やお金に関する専門的な意見が聞けるか、経営パートナーとして頼りにできるかもチェックしています。
将来、複数の戸数を経営する、または一棟マンション経営を計画している方にとっては、信頼できる不動産会社は必要不可欠です。また、会社が良くても担当者に問題がある可能性もありますので、ネットなどで検索して資料を比較した上で、必ず担当者とも面会をしてから、管理会社を決めるようにしています。
⑧物件探しパートナーの存在
はじめての不動産投資では、物件選びと同じくらい、どの不動産会社から物件購入をするかが大切です。不動産投資家にとって、最良の結果とは、その人にとっての不動産投資のゴールを、確実に達成できることです。
不動産会社の中には、残念ながら、あまり投資向きではない物件を、投資用物件として紹介しているところもあります。
成功するために大事なのは、これから長い期間を、不動産投資と経営のパートナーとして一緒にやっていける、信頼と実績のある不動産会社から物件を購入することです。
そのような会社は、これから不動産オーナーになる方が、不動産投資を通じて得ようとしているゴールが達成できるようなサポートをしてくれます。