(※写真はイメージです/PIXTA)

かつて、不整脈の治療といえば薬物療法が主流でした。薬を使わない場合は外科手術により直接心臓の異常部分を治療していましたが、決して低くないリスクが……そこで登場したのが、メスを使わない手術「カテーテルアブレーション」です。今回は、その手術精度をさらに高める「3次元画像システム」の詳しいしくみやカテーテルアブレーションの成功率などについて、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長が解説します。

カテーテルアブレーションを受けたい…病院選びのコツ

「カテーテルアブレーションの治療を受けたいけれど、どの医療機関でお願いしたらいいかわからない」。そう悩んでいる方も多いと思います。

 

これまでみてきたように、カテーテルアブレーションは近年、めざましい勢いで進化している治療法です。また、医師の技量や、治療に関わるスタッフのチーム力なども、成否に大きく関係しています。

 

そのため、医療機関を選ぶ際にはまず「年間あるいは開院以来の症例数」を確かめてください。必ずしも「多ければいい」というものではありませんが、症例数が多いことは信頼度の目安になります。

 

また、身近でカテーテルアブレーションを受けた人がいる場合は、どの医療機関で行ったか、対応はどうだったかなど、率直に尋ねてみるのがおすすめです。身近な人がおすすめするなら、病院に対する信頼度が高まります。その際には、スタッフの対応や回復の具合などもあわせて確認するとよいでしょう。

 

近年、カテーテルアブレーションは技術革新が進んだことに伴い、症例数も増えています。今後はもっと新しい機器が開発され、より安全で効率的な治療が可能になるかもしれません。

 

頻脈性の不整脈で悩んでいる人にとっては、まさに救世主といっていいほどの治療法です。ぜひ、迷っている方は治療を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

桑原 大志

東京ハートリズムクリニック

院長

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。