(※写真はイメージです/PIXTA)

「生涯ずっと笑って過ごすためのカギ」。医師の北廣美氏は書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』のなかで「認知症予防」や「健康長寿対策」について解説しています。

“あるある”と受け流さず「脳機能の低下」に手立てを!

(3)もの忘れ

 

脳機能の低下により「もの忘れ」も起こってきます。たとえば、

 

・顔は知っているのに名前が思い出せない。

 

・今、しようとしていたことを忘れる。

 

・同じ話を無意識に繰り返す。

 

・もののしまい場所を忘れる。

 

・漢字を忘れる。

 

・器具の説明書を読むのを面倒がる、等々。

 

(4)空間認知の低下

 

私たちの脳は目の前のものを「立体的」に見ることができます。たとえば、目の前にテーブルがあると、そのテーブルまでのだいたいの距離(遠近感)や、そのテーブルの奥行きや幅などが理解できます。

 

しかし脳機能が低下すると視力は正常であるにもかかわらず、物や距離を認知する能力に障害が起こる可能性があります。たとえば、

 

・床に置いてある雑誌やおもちゃをうまく避けられずに踏んでしまう。

 

・家の中の少しの出っ張りでも頭をぶつけてしまう。

 

・タクシーから降りるとき地面との距離感がわからず躊躇する。

 

・階段から降りるとき屋根からとび降りているような恐怖を感じる。

 

・ちょっと怖いですが、道を横切るときに車と自分の距離感がつかめない、等々。

 

以上のような経験があったとしても、それが脳機能の低下によるものとは知らない人が多いのではないでしょうか。

 

脳機能の低下ということが正しく理解されていないために、自分が脳機能低下の症状が現れているにもかかわらず、それが脳機能の低下と思っていない人が多いということです。「脳機能が落ちてきたな」と自覚しはじめたときは、かなり進んでしまっているといわざるを得ません。

 

脳機能の低下というと、一般には認知機能の低下のことだと思われがちですが、認知機能の低下は脳機能低下の一部にすぎず、じつはここに挙げた注意力やワーキングメモリーの低下なども脳機能の低下と考えなくてはなりません。

 

これらの症状が出てきたら黄信号というより、むしろ赤信号ととらえて、それ以上進まないような“手立て”を講じる必要があります。

 

その手立ての一つとして、私は「PQQ」という成分に注目しています。

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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