5歳くらいになっても上手く発語ができなかったら?
しかし、5、6歳になっても誤りが残存し、お子さん本人に自覚が見られ幼稚園や学校などで指摘されるような場合は言語聴覚士が介入し、正しい発音を身につける必要があります。
・言葉全体がなんとなく不明瞭
・同じ音がいつも違う音になる
・はっきりした言葉にならない
このような、子どもの言葉の発達に遅れや発音をする器官や形態に問題がない場合は誤った発音の仕方を学習したことが原因となると考えられています。これを「機能性構音障害」といいます。
「機能性構音障害」は、構音点という発音をするために唇や舌が当たる場所が違う場所に学習してしまう場合にみられます。
たとえば
・「ぱ」は上唇と下唇を合わせて息を吐き出す
・「た」や「さ」は舌の先が前歯の裏に当てて声を出す
・「か」は奥の舌を上げるようにして発音する
お子さん本人の言いたいことを言葉だけでなく、表情や体の動きに注目して、「伝わっていること」の楽しさや安心感を与えるようにしてください。コミュニケーションが楽しくなるような関わり方をしてみましょう。
家庭でできる口の動きを促すには
それでも心配な場合はしっかり口を使うことが重要です。発音に関わる動きは食事で使う動きを同じであり、基本的には食事の際によく噛んで食べることが大切です。
それ以外に、家庭でできる口を鍛える動作を紹介しましょう。
・風船を膨らます
・うどんやラーメンなどの麺をする
・ストローを使って飲む
・あっかんべーやにらめっこなど顔を動かす
・シャボン玉を吹く
これらの動作は発音に関わる舌や頬や唇を使う動きです。風船やシャボン玉は呼吸の調整にも関わります。
まとめ
一般的に子どもの発音の誤りは改善することが多いといわれています。しかし、発音の誤りを治すためには適切なトレーニングを適切な時期に行う必要があります。
必要に応じて、自治体の保健師や心理士、言語聴覚士、もしくは発達支援センター等の専門家の相談も検討してください。