(※画像はイメージです/PIXTA)

米ドル高・円安が1998年以来24年ぶりの水準に達するなど、歴史的な円安が広がりました。こうしたなか、自らの資産や生活を防衛する目的で新たに外貨投資を始める人が増えています。一方、あまりに円安が急ピッチで進んだために、すでに多くの外貨にとって「割高」リスクが高くなっている可能性も……外貨の「割高」をどのように見極め、投資を行えばいいのでしょうか。マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏が解説します。

割高が懸念されるなか…外貨投資の「見極め方」

ただし、急ピッチで円安が展開するなか、すでに円に対する外貨の割高懸念が広がっています。生活・資産防衛として外貨投資を始めたのに、割高な外貨を買って損をするのはあまりにも本末転倒です。

 

相場なので、米ドルなど外貨の上昇が急激に進むと割高懸念が高くなるのは仕方ないところですから、その見極め方と投資方法について確認していきます。

 

近ごろ円に対する割高懸念が高くなってきた代表格といえば、「新興国通貨」でしょう。例を挙げると、メキコシペソ/円の過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)からのかい離率は、2014年12月以来のプラス20%以上に拡大しています[図表3参照]。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表3]メキシコペソ/円の5年MAかい離率(2006年~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

また、同じく代表的な新興国通貨である南アフリカランド/円の5年MAかい離率もプラス10%以上に拡大しました[図表4参照]。

 

こちらは、2008年の「リーマン・ショック」前に同かい離率がプラス20%以上に拡大した局面以来の大幅なプラスかい離率になっています。こんなふうに5年MAかい離率がプラス方向に拡大するほど、中長期的な割高懸念が拡大しているということです。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表4]南アフリカランド/円の5年MAかい離率(2000年~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

インフレ率が相対的に高いことから、中長期的に通貨価値が下落する新興国通貨の場合、基本的には過去5年の平均値、5年MAを上回ることすらあまり多くありませんでした。

 

最近のように5年MAを1割以上大幅に上回ったのは、メキシコペソ/円、南アランド/円とも、2000年以降でせいぜい1~2回しかなかったのです。近ごろいかに割高懸念が拡大しているかがおわかりいただけるかと思います。

 

このように新興国通貨の対円での割高懸念が拡大したのは、歴史的な円安に加え、資源・エネルギー価格の高騰の影響が大きいでしょう。産油国のメキシコ、そして世界有数の金産出国の南アフリカ共和国のように、新興国は資源国であるケースが多いためです。

 

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