FXの成行注文の仕組みやメリット・デメリット、利益を狙いやすい注文方法を判りやすく解説する記事です。時間やレートを指定せず約定を優先する成行注文の特徴を理解すれば、応用形であるIFO注文を上手く使って安定した利益を狙えるようになります。
【FXの成行注文とは】指値・逆指値との違いや安定して利益を出すコツ

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「成行注文ってどんな仕組み?」

「成行注文の使い所が知りたい」

「成行注文だけで利益を出せる?」

といった悩みを解消できる記事です。

 

成行注文は「今すぐに買いたい(売りたい)」時に、発注時のレートで約定を狙う注文方法です。

 

指値や逆指値注文よりも約定させやすいのがメリットですが、時間やレートを指定できないといったデメリットがあります。

 

そこでこの記事では、成行注文の仕組みとメリット・デメリットを踏まえて、上手な注文の出し方を紹介します。

 

この記事を最後まで読めば、成行注文の応用形であるIFO注文が使えるようになり、安定した運用ができますよ。

 

この記事でわかること
成行注文の仕組み
成行注文のメリット・デメリット
成行注文だけで勝てるか
利益を狙いやすい注文方法
成行注文に適したFX会社

 

成行注文の仕組み
FX会社によって呼び方が異なる
FXの注文方法一覧
成行注文の3つのメリット
仕組みがシンプル
すぐに約定できる
注文の手間が少ない
成行注文の3つのデメリット
約定のタイミングやレートを指定できない
スリッページが発生する場合がある
感情に任せて取引してしまう
成行注文だけで勝てるか?
利益を狙いやすい注文方法
成行注文に適したFX会社
まとめ 成行注文以外も上手く使ってFXで稼ごう!

成行注文の仕組み

成行注文の仕組み

 

成行注文は、発注時のレートで注文を約定させる注文方法です。

 

「今すぐ買いたい」時は成行の買い注文、「今すぐ売りたい」時は成行の売り注文を出します。

 

例えば、米ドル円のレートが127.353円の時に成行の買い注文を出すと、127.353円の買いポジションを保有できます。

 

ただし、FXのレートは常に変動しているため、127.353円で発注しても127.353円と異なるレート(例:127.354円)で約定するケースがあります。

 

この発注レートと約定レートの差をスリッページと言うんだ。

 

 

FX会社によって呼び方が異なる

成行注文はFX会社によって名称が違います。

 

クイックトレードやマーケット注文、プライスオーダーなど名称は様々です。

 

注文の仕組みを知らないと思わぬ損失につながるので、取引ルールを読んだりデモトレードで練習して、どれが成行注文なのか確認しておきましょう。

 

FXの注文方法一覧

FXには様々な注文方法があるので、仕組みを簡単に確認しておきましょう。

 

注文方法 特徴
成行注文 ・今のレートで注文を約定させる
指値注文 ・今よりも有利なレートで発注する
逆指値注文 ・今よりも不利なレートで発注する
IFD注文

・エントリー注文と決済注文を同時に出せる

・決済注文は指値(利確)か逆指値(損切り)のいずれかひとつしか出せない

OCO注文 ・指値注文と逆指値注文を同時に発注し、いずれかが約定すればもう片方はキャンセルされる
IFO注文

・IFD注文とOCO注文を組み合わせた方法

・エントリー注文が約定すると指値注文と逆指値注文が発注される

・指値注文と逆指値注文のいずれかが約定すればもう片方はキャンセルされる

トレール注文 ・指定した値幅を保ちながら、チャートの高値(安値)の更新を追跡して損切りレートを変動させる方法

リバース注文

(ドテン注文)

・同じ通貨ペアで買いポジションを売りポジションに一度に変換する方法

・売り→買いの逆方向の取引もできる

 

 

成行注文の3つのメリット

成行注文の3つのメリット

 

成行注文には3つのメリットがあります。

 

仕組みがシンプル
すぐに約定できる
注文の手間が少ない

 

他の注文方法と比べながら見ていきましょう。

 

 

仕組みがシンプル

ひとつ目は仕組みがシンプルな点です。

 

成行注文は、今のレートで売るか買うかを決めるだけです。

 

将来的にレートが上がると思ったら買い、下がると思ったら売るという二択しかありません。

 

指値や逆指値注文のように、いくらまで上がったら(下がったら)買う(売る)という条件を考えずに済みます。

 

 

 

すぐに約定できる

2つ目は発注すればすぐに約定できる点です。

 

発注後すぐに約定できることで以下のメリットがあります。

 

【エントリー時のメリット】
・上昇トレンドの発生を察知→成行買い注文でエントリーすればいち早く含み益を得られる
・下降トレンドの発生を察知→成行売り注文でエントリーすればいち早く含み益を得られる

【決済時のメリット】
・ポジションに含み益が出ていて、相場が不利な方向に動くと予測→成行注文で決済すれば利益を減らさずに済む
・ポジションに含み損が出ていて、相場が不利な方向に動くと予測→成行注文で決済すれば損失の拡大を防げる

 

 

注文の手間が少ない

3つ目のメリットは、注文の手間が少ない点です。

 

通貨ペアと取引数量を入れるだけで発注できるため、入力項目が少なく発注ミスのリスクを抑えられるからです。

 

FX会社によっては通貨ペアと取引数量を事前に設定できるので、2回目以降は発注ボタンを押すだけで取引できます。

 

成行注文の3つのデメリット

成行注文のデメリットは次の3つです。

 

約定のタイミングやレートを指定できない
スリッページが発生する場合がある
感情に任せて取引してしまう

 

特徴をよく理解して、発注する時は注意しましょう。

 

 

約定のタイミングやレートを指定できない

約定のタイミングやレートを指定できない

 

成行注文は「今売るか・買うか」を決める方法なので、約定のタイミングやレートを指定できません。

 

狙ったレートで成行注文を出すにはチャートに張り付く必要があるため、仕事中や外出中、寝ている間などはチャンスを逃してしまいます。

 

将来、一定のレートまで上昇(下落)した時に取引を予約するには指値注文や逆指値注文を使いましょう。

 

 

スリッページが発生する場合がある

スリッページ

 

スリッページに注意しましょう。

 

特に相場が荒れている時は発注時と大きく異なるレートで約定し、大損する恐れがあるためです。

 

対策として許容スリッページを設定すれば、設定値を超えるスリッページが発生した場合は注文が約定しなくなります。

 

ただし、設定値を小さくし過ぎると注文が約定にくくなるから、5pips以上にしようね。

 

 

感情に任せて取引してしまう

感情に任せて取引してしまう

 

3つ目は感情に任せて取引しがちな点です。

 

通貨ペアと取引数量を事前に設定しておけば、売り・買いのボタンを押すだけで簡単に発注できるからです。

 

短時間の値動きだけで取引するとエントリー・決済の根拠が曖昧になり、損益が不安定になります。

 

安定して利益を出すには、長期足やテクニカル指標のサインを分析するなど、根拠を持って取引しよう。

 

成行注文だけで勝てるか?

成行注文だけで安定した利益を出すのは難しいです。

 

なぜならエントリーと決済のタイミングを測るには長時間チャートに張り付く必要があり、時間的・体力的に厳しいからです。

 

また、チャートを見続けるうちに相場分析が面倒になり、適当に取引しても短時間なら小さな利益を出せるのでは、という考えに陥りやすくなります。

 

その結果、エントリー後に含み損が出ても「少し待てば含み損が解消するだろう」と考えて損切りをせず、含み損が膨らんでロスカットされて大損するケースが多いです。

 

 

 

利益を狙いやすい注文方法

イフダンオーシーオー注文

 

FXで安定して資金を増やすには、IFO注文を使いましょう。

 

理由は、チャートに張り付いて成行注文のタイミングを待たなくても、決済時の損益を決めた状態で注文を予約できるからです。

 

【IFO注文の仕組み】
1.エントリー、利確、損切りの3つを同時に出す
2.エントリー注文が約定するまでは利確、損切り注文は予約状態になる
3.エントリー注文が約定すれば利確と損切り注文が発注される
4.利確、損切り注文のどちらかが約定すればもう片方はキャンセルされる

 

利確は指値注文、損切りは逆指値注文しか出せませんが、エントリーは指値・逆指値どちらも発注できます。

 

そのため、予測したレートに指値でエントリー、あるいはトレンドの発生に乗り遅れないように逆指値でエントリーのどちらの手法も使えます。

 

 

成行注文に適したFX会社

成行注文に適したおすすめのFX会社を3社紹介します。

 

「注文機能が使いやすい」「取引ツールが高機能」「約定力が高い」といった特徴があり、初心者でも利用しやすい口座です

 

 

取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」

GMOクリック証券
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円

0.2銭

0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨 新規FX口座開設+お取引で
最大1,000,000円キャッシュバック

スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位

 

・初心者も上級者も持ってて間違いなしの口座
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・38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実

 

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初心者から上級者が使っているFX会社だ。

 

初心者からプロまで、GMOクリック証券が一番おすすめ!

 

 

 

100円からできるFX「松井証券」

松井証券
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.5銭 1.1銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
 

1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
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最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1通貨(ドル/円なら5円)から取引が可能!

 

レバレッジ1倍なら100円、25倍なら5円という少額で取引ができるのが最大の特徴よ。

 

少額から取引ができるので大損するリスクが無く、初心者でも安心して取引ができるわ。

 

 

 

高スワップ&低スプレッドで万能! 高機能分析ツールの「外為どっとコム」

外為どっとコム
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大100万2千円
対象期間:口座開設月から翌月末まで

スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。

 

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初心者向けの動画セミナーや為替の見通し予想動画などがあり、トレードの実力がUPしやすい。

 

相場の未来を予測してくれる「みらい予測チャート」や自動でテクニカル分析をして売買のシグナルを表示してくれる「お天気シグナル」は必ず使うべきツールだ。

 

まとめ 成行注文以外も上手く使ってFXで稼ごう!

上記で紹介した「成行注文の仕組みとおすすめの注文方法」を理解すれば、目的に応じて注文方法を使い分けることができます。

 

最後にもう一度、内容を確認しましょう。

 

成行注文は今のレートですぐに約定させたい時に使う
感情に任せて根拠のない取引をしないよう注意が必要
安定した損益を目指すならIFO注文を使おう

 

今すぐ買いたい・売りたい時は成行注文の出番ですが、成行注文しか使わないとチャートに張り付いて取引のタイミングを待ち続ける必要があります。

 

それだと時間的・体力的に負担が大きく、集中力が薄れて優位性の低いタイミングで取引して損失を出しやすくなります。

 

安定して利益を出すには相場分析を行い、根拠を持ってエントリー、利確、損切りポイントを決めた上でIFO注文を出すのが大切です。

 

FXには様々な注文方法があるので、上手く使い分けて利益を狙いましょう。