OCO注文は2つの注文で構成されており、新規・決済のどちらでも使えます。特に決済においては利確と損切りを同時に設定できるため、リスクコントロールを行ううえで非常に有効。今回はそんなOCO注文の活用方法や注意点、使い方の手順を詳しく解説します。
【OCO注文とは】利確・損切りを同時に発注!4つの活用方法と注意点

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「OCO注文ってどうやって使うの?」

「具体的な活用方法が知りたい」

「OCO注文で注意点は?」

といった悩みが解決できます。

 

OCO注文とは、2つの注文を同時に出して、片方の注文が約定するともう一方の注文がキャンセルになる注文方法です。

 

FXトレーダーの34.8%が「よく使用する」注文方法で、「時々」「まれに」使う人も合わせると52.8%以上の人が使っています。

 

OCO注文を使うFXトレーダーの割合

 (引用:一般社団法人 金融先物取引業協会

 

私も普段はOCO注文を活用しており、トレードに必須の注文方法です。

 

OCO注文はレンジ相場でよく使う。

レートの節目に注文を出しておくだけなので、チャートを見続ける必要がないぞ。

 

この記事では現役トレーダーの私が、初心者のときに知りたかった活用方法注意点をまとめています。

 

最後まで読めば、OCO注文を活用できる場面や発注の流れまでわかり、トレードに活かせるようになりますよ。

 

この記事でわかること
・OCO注文の基本
・4つの活用方法
・OCO注文を使う際の注意点
・PC・スマホでの注文手順
・OCO注文が使いやすいFX会社

 

 

OCO(オーシーオー)注文とは?
OCO注文のメリット
OCO注文の活用方法
トレンド相場に合わせる
レンジ狙い
レンジブレイク狙い
決済注文での活用
OCO注文の注意点
初心者に最初は難しい
設定したレートで約定しないときがある
OCO注文の手順
PCでの注文手順
スマホアプリでの注文手順
OCO注文が使いやすいFX会社3選
まとめ OCO注文で損小利大の取引を目指そう

OCO(オーシーオー)注文とは?

FXのOCO注文とは

 

OCO注文は「One Cancel the Other」の略称で、通常は「買い」と「売り」2つの注文で構成されます。

 

基本は「指値・逆指値」の組み合わせですが、一部のFX会社では、「指値・指値」または「逆指値・逆指値」での注文も可能です。

 

OCO注文をよく使うのは次の場面です。

 

  1. 相場がどちらに動くかわからない(新規注文)
  2. 利確、損切りを同時に設定したいとき(決済注文)

 

 

【例① 新規注文の場合】

新規でOCO注文を使う例

 

(A)100円のレートが99円になったら買注文セット ⇨ お得に買いたい(指値)

(B)101円になったら買注文セット ⇨ 101円を超えたらさらに上がりそう(逆指値)

 

この場合は、(A)が約定すると(B)の注文はリセットされます。反対の場合も同様です。

 

 

【例② 100円の買ポジションを持っている決済注文の場合】

決済でOCO注文を使う例

 

(A)101円になったら売り ⇨ 利益確定(指値)

(B)99円になったら売り ⇨ 損切り(逆指値)

 

決済で使うときは、利確と損切りの同時注文ができます。

 

OCO注文のメリット

OCO注文は、新規・決済どちらの場合もチャートを見続けなくていいのがメリットです。

 

特に大切なのは決済注文。

 

OCO注文で決済するポイントを決めておけば、ポジションを持ったままチャートから離れるときも「損切りできない・利益確定ができない」といったミスを無くせます。

 

発注しておけば指定したレートで自動で決済してくれる。

「損小利大」を実現させるためにとても有効な注文方法だ。

OCO注文の活用方法

OCO注文を上手に活用するには、チャートの動きとレートの節目を理解するのが重要です。

 

なぜなら、チャートやレートの節目にはいくつかパターンが存在し、それぞれのパターンに合った注文の仕方があるからです。

 

チャートパターンとレートの節目を理解して、OCO注文を上手く活用していきましょう。

 

OCO注文の主な活用方法は以下の4つです。

 

・トレンド相場に合わせる
・レンジ相場を狙う
・レンジブレイクを狙う
・決済注文で活用する

 

節目とは?

節目とは、「チャートを見ている人たちが強く意識しているポイント(レート)」です。

節目には様々なものがあり、共通して「トレンドの転換・継続」などチャートの動きに大きく影響します。

なぜなら、多くのトレーダーが意識しているため注文や決済のポイントになりやすいからです。

節目の中でも、次の4つは特に意識されやすいポイント。

OCO注文を使うときに意識すべき直近の高値・安値

 

OCO注文を使うときに意識すべきサポートライン

 

OCO注文を使うときに意識すべきレジスランスライン

 

OCO注文を使うときに意識すべきラウンドナンバー


節目はあくまでも目安ですが、取引する上で大事な要素です。

ぜひ、意識をしてチャートから探してみてください。

 

トレンド相場に合わせる

トレンドに合わせてOCO注文を使う例

 

OCO注文はトレンド相場に合わせて注文したいときにオススメです。

 

例えば、OCO注文を上昇相場で使うと「上昇中の一時的な下落の買い」、「節目を超えてからの更なる上昇狙い」ができます。

 

チャートがどちらに動くかはわからないけれど、トレンド方向に目星がついているときに有効な方法です。

 

「買い・買い」「売り・売り」の「指値・逆指値」を組み合わせた一般的な取引方法で、多くのFX会社で利用できます。

 

レンジ狙い

レンジでOCO注文を使う例

 

レンジとは、チャートが一定のレートで上下を繰り返す相場です。

 

レンジ相場では、レートが上限に近づいたら「売り」、下限に近づいたら「買い」を行って利益を狙います。

 

このとき力を発揮するのがOCO注文です。

 

OCO注文はどちらに動くかわからないレンジ相場で、2つの注文を出せるのが魅力です。

 

ただし、「指値・指値」での注文は一部のFX会社のみなので申し込み時に確認してくださいね。

 

W指値(W逆指値)のOCO注文ができるFX会社

・SBI FXトレード
DMM FX
みんなのFX
LIGHT FX
外為どっとコム
ヒロセ通商
*広告を含む場合があります。

 

レンジブレイク狙い

レンジブレイクでOCO注文を使う例

 

レンジ相場が続くと、どこかのタイミングで節目を超えて「上昇・下降」どちらかにチャートが大きく動きます。これを「レンジブレイク」といいます。

 

レンジブレイクは上昇、下降どちらのタイミングに動くか誰にもわかりません。そんなときに有効活用できるのがOCO注文。

 

レンジ相場では「指値・指値」のOCO注文を使いましたが、レンジブレイク狙いをするときは「逆指値・逆指値」を使います。

 

これでトレンドに合わせた取引ができますので、ぜひ使ってみてください。

 

ただし、こちらもレンジ狙いと同様に使えるのは一部のFX会社のみです。

 

決済注文での活用

上記3つは新規注文時の活用方法でしたが、次はポジションを持った状態の決済注文を紹介します。

 

ポジションを持った状態で、OCO注文を使うと「利益確定」「損切り」の注文が同時に出せます。

 

利確と損切りでOCO注文を使う例

 

ポジションを持った状態で、チャートから離れてしまうと急落、急騰に対応ができません。

 

初心者の人は、ポジションを持ったらまずOCO注文を入れるのがオススメです。

OCO注文の注意点

とても便利なOCO注文ですが、注意点も含めて理解ができていなければ有効活用はできません。

 

【注意点】
・初心者に最初は難しい
・設定したレートで約定しないときがある

 

それぞれの注意点について詳しく見てみましょう。

 

初心者に最初は難しい

OCO注文の新規注文は初心者には扱いが難しいです。

 

なぜなら、レートの節目について理解ができなければ上手く取引ができないからです。

 

最初は節目にレートが届かなくて、注文が約定しないこともある。

焦らずトライ&エラーを繰り返して精度を上げていこう。

 

初心者はまず、利確・損切りの決済注文として使って慣れていくようにしましょう。

 

設定したレートで約定しないときがある

OCO注文のデメリットは、成行注文に比べて注文が通りにくい点です。

 

特にレートが大きく急落、急騰したときにスリッページが発生することがあるので注意しましょう。

 

【スリッページとは?】
注文したときのレートと実際に注文が確定するときのレートが異なる状況のこと。
値動きが激しいときほどスリッページが発生しやすくなる。

 

例えば、「99円で損切りの注文を出していたのに98円で注文が通った」といった可能性があります。

 

注文が通らないくらいの急落、急騰の場合は、チャートを見ていても初心者には対応が難しいでしょう。

 

成行注文より注文が通りにくいとしても、初心者は事前にOCO注文を使って損切りを入れることで損失を小さく抑えられます。

OCO注文の手順

ここからは、DMM FXのトレード画面を例にOCO注文の手順を解説します。

PCでの注文手順

新規でOCO注文を行う場合は、まず発注ボードから注文タイプを選択します。

PCでのOCO注文の手順:注文画面の表示
PCでのOCO注文の手順:注文方法の選択

 

次に、OCO注文を構成する2つの注文内容を、それぞれ入力していきます。

最後に「注文」ボタンを押せば、発注完了です。

PCでのOCO注文の手順:条件の設定

 

決済でOCO注文を行う場合は、保有しているポジションの「決済指定」にチェックを入れ、「決済注文画面」ボタンを押します。

PCでのOCO注文の手順:決済で使う場合

 

決済注文画面を開いたら、注文タイプから「OCO」を選択。

PCでのOCO注文の手順:決済画面で条件を設定

 

2つの注文内容を入力し、「注文」ボタンを押せば決済の発注が完了します。

PCでのOCO注文の手順:注文確定

 

スマホアプリでの注文手順

スマホアプリでの新規OCO注文の手順は、まずトレード画面から売買のどちらかをタップします。

スマホアプリでのOCO注文の手順:売買の選択

 

続いて発注画面に移るので、注文タイプから「OCO」を選択し、1つ目の注文内容を入力。「OCO2入力」をタップします。

スマホアプリでのOCO注文の手順:最初の注文を設定

 

2つ目の注文内容を入力したら、「確認画面」ボタンをタップ。

スマホアプリでのOCO注文の手順:2つ目の注文を設定

 

最後に「注文」ボタンをタップすれば、発注完了です。

スマホアプリでのOCO注文の手順:注文確定

 

スマホアプリで決済のOCO注文を行う場合は、まず保有ポジションをタップします。

スマホアプリでのOCO注文の手順:決済の場合

 

注文タイプから「OCO」を選択し、1つ目の決済内容を入力。「OCO2入力」をタップします。

スマホアプリでのOCO注文の手順:1つ目の決済注文を設定

 

2つ目の決済内容を入力したら、「確認画面」ボタンをタップ。

スマホアプリでのOCO注文の手順:2つ目の決済注文を設定

 

最後に「注文」ボタンをタップすれば、発注完了です。

スマホアプリでのOCO注文の手順:決済確定

OCO注文が使いやすいFX会社3選

OCO注文をスムーズに行うためには、注文機能が使いやすいFX会社を選ぶ必要があります。

 

そこでこの項目では、注文機能が使いやすく初心者にもおすすめのFX会社を3社紹介します。

 

口座選びに迷ったら参考にしてみてくださいね。

 

 

取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」

GMOクリック証券
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円

0.2銭

0.4銭 0.9銭
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最大1,000,000円キャッシュバック

スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位

 

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初心者から上級者が使っているFX会社だ。

 

初心者からプロまで、GMOクリック証券が一番おすすめ!

 

 

 

100円からできるFX「松井証券」

松井証券のFX
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(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
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取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円

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1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
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レバレッジ1倍なら100円、25倍なら5円という少額で取引ができるのが最大の特徴よ。

 

少額から取引ができるので大損するリスクが無く、初心者でも安心して取引ができるわ。

 

 

 

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外為どっとコム
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円
対象期間:口座開設月から翌月末まで

スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。

 

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相場の未来を予測してくれる「みらい予測チャート」や自動でテクニカル分析をして売買のシグナルを表示してくれる「お天気シグナル」は必ず使うべきツールだ。

まとめ OCO注文で損小利大の取引を目指そう

今回はOCO注文について解説しましたが、いかがでしたか?

 

この記事で紹介した「OCO注文の活用方法」を実践すれば、チャートを見続けなくても効率よく取引できるようになります。

 

では今回の内容をおさらしましょう。

 

・OCO注文は通常「買い」と「売り」2つの注文で構成される
・新規・決済のどちらでも使える
・決済注文で使えば利確・損切りを同時に設定できる
・OCO注文を出すときはレートの節目がポイント

 

OCO注文は新規・決済のどちらでも使える便利な注文方法。

 

特に重要なのは決済注文であり、利確・損切りを設定することで「損小利大」の取引を実現することができます。

 

そのため初心者は、まず決済注文での活用から慣れていきましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

参考元