FXのスリッページは「注文価格通りに注文が通らない事象」です。何も対策しないと不利な価格でトレードすることになり想定外の負けもありえます。この記事では、スリッページが発生する原因とスリッページ被害を避けるための2つの予防策を解説しています。
FXのスリッページとの正しい付き合い方!許容設定の目安は3pips!

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「FXのスリッページって何?」

「スリッページが起こるとどんなデメリットがあるの?」

「スリッページが起こりにくいFX会社は?」

スリッページって何ついて悩んでいませんか?

 

スリッページを簡潔に言うと、注文ボタンを押した時の価格と注文が確定するまでの間で価格にズレが生じる事象です。

 

こんにちは!トレード歴2年の岡田です!


スリッページは聞き慣れない言葉で後回しにしたくなりますが、スリッページは予防策を立てておかないと、大損失を招く可能性がある軽視できない存在なんです。

 

なぜなら、スリッページは注文価格通りに注文が通らない事象なので、損益にも大きな影響を与えるからです。

 

スリッページとうまく付き合うためには、スリッページが発生する原因を理解して適切な予防策をとることです。

 

スリッページは、FXの仕組み上避けては通れません。この記事を読んでスリッページとの正しい付き合い方を習得してくださいね! 

 

この記事でわかること
・FXのスリッページとは?
・スリッページが発生する理由
・スリッページの対策
・許容スリッページの設定目安
・スリッページが発生しにくいFX会社

 

 

スリッページとは? 
スリッページによるトレードへの影響は? 
スリッページが発生する原因
【予防策1】許容スリッページを設定する
許容スリッページの目安
許容スリッページを超えたら
【予防策2】スリッページが発生しにくいFX会社を使う
カバー先金融機関の数
サーバの性能が高い
スリッページが起こりにくいFX会社3選
スキャルピングトレーダーはスリッページに要注意
まとめ

スリッページとは? 

スリッページとは?

スリッページとは、注文した時の価格と約定(注文がFX会社側で確定)した時の価格にズレが生じる事象です。

 

FXの為替はコンマ何秒の速さで価格が変動するため、注文から約定までの間に価格のズレが発生することがあります。

 

上の図解では、価格が100円の時に注文ボタンを押したにもかかわらず、100.05円で約定されているので0.05円のズレが起きてます。これがスリッページです。

 

スリッページは頻発するわけではないが、自分が意図した価格より不利な価格で約定されるのが大きなデメリットだ。

 

この後解説するスリッページが発生する原因を理解し予防策を行えば、不利なレートでのスリッページは回避できるので参考にしてくださいね。

スリッページによるトレードへの影響は? 

スリッページによるトレードへの影響

スリッページが発生すると意図したタイミングで約定されないため損益に大きく影響します。

 

具体的にどのように影響するか、米ドル/円 = 100円の時に1万通貨買い、101円の時に売るケースでみてみましょう。

 

スリッページが発生せず101円で約定した時の利益は10,000円ですが、0.1円(10pips)のスリッページが発生し100.90円で約定された場合の利益は9,000円です。

 

【スリッページによる利益差】

10,000円 - 9,000円 = 1,000円

 

スリッページあり・なしの利益差は1,000円です。

 

そこまで大きな違いには見えないかもしれませんが、もし10万通貨なら1万円、100万通貨なら10万円と損益にも大きく影響します。

 

このように、スリッページは軽視してはいけない事象です。この後解説するスリッページの原因と防衛策を覚えて回避する術を身につけてください。

スリッページが発生する原因

スリッページの原因

FXの注文は、注文ボタンを押したタイミングでは約定されず、インターネットを経由してFX会社のサーバに着いてから処理されています。

 

つまりスリッページは、その過程で何らかの原因で遅延が起きている間に価格が変動し発生しているのです。

 

遅延の主な原因は次の2パターンです。

 

【スリッページが発生する2つの原因】

・トレーダー側のインターネット環境の問題
・FX会社の処理速度の問題

 

前者はFX会社のサーバに到達する間に発生する遅延で、利用しているインターネットプロバイダや自宅などのネット環境が原因です。

 

後者はFX会社に注文が到着後の遅延で、売買が活発になるとサーバに負荷がかかったり、受け売り先の金融機関とのやり取りに遅延が生じます。

 

特に雇用統計などの重要な経済指標の発表前後は、注文が殺到しスリッページが発生しやすい状態になりやすいです。

 

前者は自身で解決できる部分が多いですが、後者を解決するには処理速度の速い条件を満たしたFX会社を選ぶことで対策できます。おすすめの会社は後述しますね。

 

 

【予防策1】許容スリッページを設定する

スリッページ予防策

スリッページの原因を理解し対策をしてもスリッページ発生そのもの100%回避する方法はありません。

 

しかし、スリッページが発生したら注文をキャンセルできる方法があります。それは許容スリッページの設定です。

 

許容スリッページとは、注文時にあらかじめ許容できるスリッページを設定し、設定した数値以上のスリッページが発生した場合、その注文がキャンセルされる仕組みです。

 

許容スリッページの設定例

GMOクリック証券の注文画面

 

例えば、スリッページ3pips以内を許容する場合は、上の画像のように「許容スリッページ」の枠に3と入力します。

 

このように許容スリッページを設定しておけば、大きなスリッページが発生してもキャンセルされるため安心です。

 

許容スリッページの目安

許容スリッページの目安ってあるの?

 

許容スリッページには、約定を優先させたい場合は3pips程度がおすすめです。

 

ただし、トレードスタイル通貨ペアなどによっては、おすすめの目安が変わるので紹介しますね。

 

【許容スリッページの目安例】

・スキャルピング:0〜0.3pips
・値幅が大きい通貨ペア:5〜10pips
・上記以外で約定優先する時:3pips

 

スキャルピングは秒単位で取引するトレードスタイルで、大きな金額で取引回数を積み重ねて稼ぐスタイルのため、スリッページの影響を大きく受けます。

 

そのため、スリッページによる損失を抑えるために、許容スリッページの設定はできるだけ狭い0〜0.3pipsを目安としましょう。

 

ポンド/円、南アフリカランドなどのマイナー通貨の場合は、スリッページの値幅が大きく、許容スリッページが狭いと約定しにくいため、5〜10pips内と大きめに設定しましょう。

 

上記以外で約定を優先させたい場合は、損益に大きく影響しない3pips程度がおすすめです。

 

許容スリッページを超えたら

許容スリッページを超えたらどうなるの?

 

許容スリッページを超えてしまった注文は、新規注文・決済注文どちら場合でも注文がキャンセルされます。

 

特に注意なのが決済注文です。決済注文で許容スリッページを超えてキャンセルされてしまうと、そのポジションは残ったままです。

 

キャンセルされると利益確定・損切りのタイミングを逃す形になるので、決済注文前は許容スリッページを確認しましょう。

【予防策2】スリッページが発生しにくいFX会社を使う

スリッページ予防策2

もう一つのスリッページ予防策は、スリッページが発生しにくい条件を満たしたFX会社を使うです。ポイントは次の2つです。

 

【スリッページが発生しにくい会社を選ぶ時のポイント】

・カバー先金融機関の数が多い
・サーバの性能が高い

 

いずれもスリッページが発生する原因の1つ、FX会社の処理速度問題に対する予防策です。

 

それぞれ解説します。

 

カバー先金融機関の数

国内FX会社のカバー社数

FX会社 カバー社数 公式サイト
松井証券 1社 松井証券
GMOクリック証券 20社 GMOクリック証券
DMM FX 15社 DMM FX
SBI FXトレード 1社 SBI FXトレード
GMO外貨 30社 GMO外貨
外為どっとコム 24社 外為どっとコム
LINE証券 7社 LINE証券
LIGHT FX 11社 LIGHT FX
みんなのFX 11社 みんなのFX
19社 マネーパートナーズ
外為オンライン 11社 外為オンライン
ヒロセ通商 22社 ヒロセ通商
FXブロードネット 7社 FXブロードネット
JFX 1社 JFX
FXTF 18社 FXTF
インヴァスト証券 マイメイト 24社 マイメイト
マネースクエア 1社 マネースクエア
セントラル短資FX 20社 セントラル短資FX

*広告を含む場合があります。

 

カバー先金融機関の数が多いとスリッページが発生しにくくなります。

 

なぜなら、数が多いとFX会社と金融機関との取引が分散されるからです。

 

カバー先金融機関とはFX会社が仲介している金融機関で、FX会社はトレーダーの注文とカバー先金融機関の仲介役をしています。

 

FX会社は注文が入ると同時にカバー先金融機関と取引するため、カバー先が多いとそれだけ処理がスムーズに進むのでスリッページの予防になります。

 

カバー取引とは? 

カバー取引とは、トレーダーの注文とは反対の注文をFX会社が金融機関に対して行う取引です。

例えば、トレーダーが米ドル/円を1万通貨の買い注文をした場合、FX会社は1万通貨の売り注文を行います。

次にFX会社が保有する売りポジションの反対売買として、1万通貨の買い注文をカバー先に行います。

FX会社はトレーダーの注文と同時に同数の取引をカバー先金融機関と行うことで、為替変動による損失をゼロにしています。

 

サーバの性能が高い

サーバの処理性能が高いFX会社で取引するとスリッページが発生しにくくなります。

 

理由は、サーバが高性能だと注文の殺到などで負荷がかかった状態でも遅延が発生しにくいからです。

 

逆にサーバの性能が低いと、雇用統計発表などの注文が殺到する時間帯は、スリッページが発生しやすい傾向があります。

 

高性能サーバを設置している会社の見分け方は、 LIGHT FXのように「約定率99.9%」となどと大々的に宣伝している会社です。

 

また、JFXのように、スリッページが損益に大きく影響するスキャルピングを公認している会社も、サーバに自信があると解釈できるので参考にしましょう。

スリッページが起こりにくいFX会社3選

スリッページ予防策である「カバー先金融機関が多い」と「サーバが高性能」を満たしたFX会社を3社ご紹介します。

 

【スリッページが起こりにくい条件が揃ってるFX会社】

 

特にスキャルピングトレーダーや値動きの激しい通貨ペアで取引したい人は、スリッページで損しないために検討してみてください! 

 

取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」

GMOクリック証券
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円

0.2銭

0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
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最大1,000,000円キャッシュバック

スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位

 

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初心者から上級者が使っているFX会社だ。

 

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(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大1,000,000円

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(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
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1000通貨 1,003,000円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
 

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スキャルピングトレーダーはスリッページに要注意

スキャルピングはスリッページに注意

スリッページはスキャルピングトレーダーにとっての天敵なので要注意です。

 

なぜなら、数pips単位を狙うスキャルピングでは、スリッページによるズレは致命傷になるからです。

 

スキャルピングは一般的に取引回数をこなして小さい利幅で稼ぐスタイルのため、1取引の取引通貨量が多い傾向があります。

 

そこにスリッページが発生して1pipsでもズレてしまうと、取引通貨量によっては数万円、数十万円の損失する可能性があります。

 

スキャルピングの場合は必ず許容スリッページを設定して、想定外の損失を回避しましょう。

 

 

まとめ

FXのスリッページの概要と対策について解説しました。

 

最後にこの記事の内容をまとめます。

 

・スリッページは注文時の価格と約定時の価格にズレが生じる事象
・スリッページはネット環境やサーバ負荷による遅延により発生する
・スリッページ予防策その①:許容スリッページを設定する
・スリッページ予防策その②:カバー先金融機関が多くサーバが高性能なFX会社で取引する

 

スリッページは、注文の仕組み上発生する確率を0%にすることはできません。

 

しかし、許容スリッページを設定すれば、想定内のスリッページに抑えられるので、状況を見極めながら臨機応変に対応できます。

 

特にスキャルピングで稼ぎたいという人は、スリッページそのものの発生を減らすために、発生しにくい会社を選ぶのを強くおすすめします。

 

この記事で紹介したスリッページが発生しにくい条件を満たしたFX会社を参考にしてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました! 

 

【スリッページが起こりにくい条件が揃ってるFX会社】

 

参考元