希望通りの融資が下りなかった…金融機関は何をみて判断したのか?
何千万円もするマイホームですから、一括キャッシュで、というのは会社員では難しく、住宅ローンを活用するのが一般的。ただ、すべての人が思い通りにいくわけではありません。
金融機関から「融資は一切できない」と断られた人は、注文住宅購入者で4.8%、分譲一戸建て購入者で5.7%、、分譲マンション購入者で7.1%ほどいました。さらに「減額しなければ融資できない」と言われた人は、注文住宅購入者で10.8%、分譲一戸建て購入者で8.2%、分譲マンション購入者で7.1%ほどいました。
すべての人が希望通りのローンを受けられているわけではありません。理由として最も多くあがったのが「年収」で注文住宅購入者で43.8%、分譲一戸建て購入者で28.0%、、分譲マンション購入者で40.9%でした。ほか「年齢」「他の債務の状況や返済履歴」「勤続年数」「勤務形態」などが、希望額通りのローンを実現できなかった理由として、多くあがっています。
年収がそもそも低いことはもちろん、高年収でも返済が滞る可能性が高ければ、当然金融機関は「NO」というでしょう。
【希望通りの融資が受けられなかった理由(上位)】
◆注文住宅購入者
- 年収:43.8%
- 年齢:28.1%
- 他の債務の状況や返済履歴:20.3%
- 勤続年数:17.2%
- 勤務形態(自営、契約社員等):14.1%
◆一戸建て購入者
- 年収:28.0%
- 年齢:24.0%
- 勤続年数:20.0%
- 他の債務の状況や返済履歴:20.0%
◆分譲マンション購入者
- 年収:40.9%
- 年齢:31.8%
- 勤続年数:31.8%
- 他の債務の状況や返済履歴:22.7%
住宅ローンの返済については、度合いはさまざまですが、多くの人が「負担に感じる」と回答しています。希望どおりのローンが叶わなかったということは、金融機関の審査によって「ローン破産を回避できた」とプラスに考えることもできるでしょう。