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「スイングってどんなトレードスタイルだろう?自分に向いているかな?」
「スイングトレードをやってみたい」
「スイングの利益っていくら稼げるの?」
スイングトレードに興味あるけど、具体的なやり方がわからず悩んでいませんか?
スイングトレードは、数日から数週間のスパンで行うトレードで、拘束時間も短いため時間のない人に向いているトレードスタイルです。
スイングトレードの基本は順張りで、うまくトレンド相場を見極めれば初心者でも大きな利幅を狙えますよ!
こんにちは!トレード歴2年の岡田です!
私が初めて利幅100pipsを達成した時のトレードスタイルがスイングトレードでした!
獲得100pipsは米ドル/円だと1万通貨でトレードしてたとすると1万円、10万通貨だと10万円の利益です。
この記事ではスイングトレードのリスクを可能な限り排除する方法から、初心者でもスグできるスイングトレードの順張り手法のやり方をチャートの設定から損切り・利益確定までを具体的に解説しています。
また、スイングトレードで10万円や20万円などの、目標利益を狙うために必要な資金と利幅がわかる早見表もあります。
この記事を読めばあなたの目標利益達成までの道筋が明らかになりますよ!
・スイングトレードのメリット・デメリット
・スイングトレードで大きな利幅を狙える順張り手法の具体的なやり方
・スイングトレードを使いこなすための5つのコツ
・スイングトレードでいくら稼げる?目標利益からわかる必要資金と利幅(pips)
・スイングトレードで勝てない理由 ・スイングトレードにおすすめのFX会社3選
・FXの他トレードスタイルとの違い
・スイングトレードのメリット
・利益率が高い
・スワップポイントでも利益を得られる
・拘束時間が短い
・スプレッドの影響が小さい
・スイングトレードのデメリット
・相場の急変遭遇率が短期トレードより高い
・マイナススワップで損失する可能性がある
・スイングトレードの基本はトレンドに乗る順張り!
・順張りとは?
・実践形式で学ぶ!簡単なスイングトレードの順張り手法
・STEP1:トレード環境・テクニカル指標の設定
・STEP2:複数時間足からトレンドを見極める
・STEP3:テクニカル分析からエントリータイミングを探す
・STEP4:損切りラインを決める
・STEP5:利益確定の条件を決める
・STEP6:エントリーはOCO注文で行う
・スイングトレードと相性の良いテクニカル分析
・ボリンジャーバンド
・RSI
・スイングトレードをさらに使いこなすためのコツ
・値動きの安定したメジャー通貨ペアを選ぶ
・最小ポジションを常に保有する
・直近のファンダメンタルズ指標を確認する
・トレンド発生の要因を考える
・ポジションは少なく、利益確定と損切りの幅は広くする
・スイングトレードの目標利益からわかる目安資金
・スイングトレード専業になるための資金と目標獲得pips
・スイングトレードで勝てない理由
・損切り注文をしていない
・注文後に放置してしまう
・利益確定・損切りが早い
・根拠の薄いトレードをしてしまう
・スイングトレード目的でFX会社を選ぶポイント
・スワップポイントが高い
・テクニカル分析指標が豊富
・ニュースの配信量が多い
・スイングトレードにおすすめのFX会社3選
・まとめ
FXのスイングトレードとは?
スイングトレードは、数日から数週間のスパンでトレードを行うトレードスタイルです。
一般的に睡眠を挟んだトレードからスイングトレードに分類されます。
後述しますが、FXの中では2番目に長い期間ポジションを持つトレードスタイルです。
スイングトレードは一般的にトレンド相場を狙った順張り手法で為替差益を狙います。
為替差益とは?
為替差益は通貨売買の価格差で利益を得る仕組みです。
例えば、米ドル/円 = 100円の時に1万円で100ドルを買い、米ドル/円 = 110円の時に100ドルを売ると11,000円になり、1,000円が利益となります。
トレンドを見極め、トレンドが続いている間はポジションを保持し、トレンドが終わったと判断したら決済します。
長くても数週間のトレードであるため、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析を重要視するスタイルです。
スイングトレードにおすすめの順張りを狙ったテクニカル分析のやり方は後述しますね。
FXの他トレードスタイルとの違い
FXのトレードスタイルには、スイングトレードの他に、スキャルピング、デイトレード、長期トレードが存在します。
スイングトレードはスキャルピングとデイトレードより長く、長期トレードより短い中期間のトレードスタイルです。
それぞれのトレードの特徴は次の通りです。
【各トレードスタイルの特徴】
取引スタイル | トレードの特徴 |
スキャルピング | 数秒〜数分間の短い取引時間で、小さな利益を積み重ねる取引スタイル |
デイトレード | 数時間〜1日以内で取引を繰り返し、コツコツ利益を積み重ねる取引スタイル |
スイングトレード | 数日〜数週間と比較的長い取引時間で、1回の取引で大きな利益を狙う取引スタイル |
長期トレード | 数か月~数年単位でポジションを保有し、主に金利差益を狙う取引スタイル |
スキャルピングとデイトレードは小さい利幅のトレード回数を積み上げて稼ぐのに対し、スイングトレードは利幅が大きいので少ないトレード回数で稼ぎます。
そのため、1回で扱う取引通貨量が多いのが特徴です。
よくある質問でデイトレードとスイングトレードの違いを尋ねられますが、違いは日をまたぐかまたがないかです。
また、長期トレードは主に金利差益(スワップポイント)を狙い、対してスイングトレードは主に為替差益を狙うスタイルです。
それぞれのトレードスタイルのメリット・デメリットが違うため、自分と相性のいいトレードスタイルを選ぶといいでしょう。
スイングトレードのメリット・デメリットについては、次で解説します。
スイングトレードのメリット
スイングトレードの4つのメリットを解説します。
①利益率が高い
②スワップポイントでも利益を得られる
③拘束時間が短い
④スプレッドの影響が小さ
これらのメリットが自分の性格と相性が良いか考えながら読んでみてください。
利益率が高い
スイングトレードは、1トレードあたりの利益率が高いため大きな利益を期待できるトレードスタイルです。
利益率は「自分が投じたお金に対して何%の利益を得られたか」を意味する数値で、100万円投じて5万円の利益なら5%が利益率となります。
数週間までトレードするスイングトレードは、1円(100pips)以上の利幅を見込めます。
参考データ:2021年の米ドル/円の月間値幅は100pips〜400pips(日本銀行:主要時系列統計データ表2021年の実績)
利幅(pips)が大きいほど利益率が高くなり、小さいほど利益率は低くなります。
下の表は、取引通貨量に対して利幅の大小でどれほど利益が違うのかをシミュレーションした表です。
取引通貨量 | 1銭(1pips) | 10銭(10pips) | 50銭(50pips) | 1円(100pips) | 5円(500pips) |
1000通貨 | 10円 | 100円 | 500円 | 1000円 | 5000円 |
2000通貨 | 20円 | 200円 | 1000円 | 2000円 | 10000円 |
3000通貨 | 30円 | 300円 | 1500円 | 3000円 | 15000円 |
5000通貨 | 50円 | 500円 | 2500円 | 5000円 | 25000円 |
1万通貨 | 100円 | 1000円 | 15000円 | 10000円 | 50000円 |
例えば米ドル円1万通貨の時、利幅が10銭(10pips)と1円(100pips)の利益を比較した時、前者が1,000円の利益率0.1%後者が1万円の利益率1%と10倍も違います。
スイングトレードは、短期トレードより大きな利益を見込めるため、1回のトレードで大きく稼ぎたい人におすすめのトレードスタイルです。
スワップポイントでも利益を得られる
スイングトレードは、為替差益の他にスワップポイントでも利益を得られます。
スワップポイントは、通貨ペア間の金利差益でありポジションを持っているだけで得られる配当金です。
つまり、スワップポイントを得られる通貨ペアでトレードするだけ毎日利益を得られます。
スワップポイントは日付を跨がないと得られないため、短期トレードにはないメリットです。
しかし数週間のスイングトレードでは、スワップポイントで大きな利益は期待できないないため、おまけ程度に考えましょう。
スイングトレードはあくまでも為替差益をメインでトレードしましょう。
拘束時間が短い
スイングトレードは、短期トレードに比べて拘束時間が短いのもメリットの一つです。
数日から数週間のスパンのトレードであるため、一度注文してしまえば後は損切りや利益確定のポイントまで待つだけです。
しかもFXには、あらかじめ損切りと利益確定ポイントを指定して、指定レートに到達したら自動的に決済してくれる注文方法があります。
この仕組みを活用すれば、最初の注文後はチャート画面に張り付く必要がなく便利です。
自動決済できる注文方法については、後述するスイングトレードの順張り手法で具体的に解説しているので参考にしてくださいね。
スプレッドの影響が小さい
スイングトレードはFXトレードのコストを抑えられます。
なぜなら、スプレッドは1トレード単位に発生するため、トレード回数が少ないスイングトレードへの影響は小さいからです。
実際にスプレッドが1銭で、5回と100回トレードした時のコストを比較してみましょう。
【1万通貨を手数料0.2銭で5回トレードした時の総コスト】
1銭(手数料) × 10,000通貨 × 5回 = 500円
【1万通貨を手数料0.2銭で100回トレードした時の総コスト】
1銭(手数料)× 10,000通貨 × 100回 = 10,000円
その差は9,500円と無視できな金額だとわかりますね。
短期トレードだとスプレッドの比重が高くFX会社選びに制限がかかりますが、スイングトレードであればスワップポイントや取引ツールなど別の要素で選べる融通性の高さもメリットです。
スイングトレードのデメリット
スイングトレードには多くのメリットがありましたが、当然デメリットも存在します。
スイングトレードの主なデメリットは次の2つです。
①相場の急変遭遇率が短期トレードより高い
②マイナススワップで損失する可能性がある
キチンと理解してデメリットとうまく付き合っていきましょう。
相場の急変遭遇率が短期トレードより高い
スイングトレードは相場の急変に遭遇する確率が短期トレードと比較して高い傾向があります。
理由は、短期トレードよりポジション保有期間が長いからです。
為替相場は平日24時間常に動いているため、いつ何が起こるかわかりません。
2008年のリーマンショックでは、破綻翌日に米ドル円の価格が約4円下がった事例もあります。
スイングトレードのように長時間ポジションを保有する場合は、常に非常事態に備えておく必要があります。
そこで有効なのが、あらかじめ損切りポイントで決済させる注文方法の逆指値注文及びOCO注文です。実際の使い方は後述します。
マイナススワップで損失する可能性がある
メリットで解説したスワップポイント(支払いスワップ)ですが、反対にマイナススワップとなって損失する可能性もあります。
スワップポイントは金利差益によって生まれますが、上の図解のように買った通貨の金利が売った通貨の金利より少なかった場合は、マイナス分の金利を支払わなければなりません。
つまり、保有している限り毎日マイナス分のスワップポイントを支払わなければなりません。
マイナススワップの確認方法はシンプルで、各FX会社が公開しているのスワップポイントカレンダーで確認できます。
アコーディオンでスワップポイント一覧、マイナス表記されているのがマイナススワップです。
スイングトレードをする場合は、思わぬ損失を回避するためマイナススワップが発生する通貨ペアは避けましょう。
スイングトレードの基本はトレンドに乗る順張り!
スイングトレードはトレンド相場を狙った順張り手法と相性抜群です。
なぜなら、トレンド相場は継続する傾向があり、トレード期間が長いスイングだと大きな利幅が狙いやすいからです。
まずは順張り手法の概要を理解してから、次のスイングトレードの順張り手法に進みましょう。
順張りとは?
順張りとはトレンド相場の波に乗る手法です。
為替にはトレンド相場と呼ばれる相場があり、上昇トレンドは高値を更新しながら推移し、下降トレンドは安値を更新しながら推移します。
トレンドは継続する傾向があるため、数週間トレンドに乗ることができれば大きな利益を見込めためスイングトレードとの相性は抜群です。
しかし、想定と反対の動きになると大損失の可能性もあるので注意が必要です。
トレンド相場を見誤った時の対処法は、次の順張り手法で解説しますね。
実践形式で学ぶ!簡単なスイングトレードの順張り手法
ここからは、スイングトレードの順張り手法を解説します。
トレード未経験者でも実践できるを想定して、最初の環境設定から損切り、利益確定まで7STEPで手取り足取り解説しているので、誰でもできる順張り手法となっています。
STEP1:トレード環境・テクニカル指標の設定
STEP2:複数時間足からトレンドを見極める
STEP3:テクニカル分析からエントリータイミングを探す
STEP4:損切りラインを決める
STEP5:利益確定の条件を決める
STEP6:エントリーはOCO注文で行う
チャート画面を使ってわかりやすく説明しています。
STEP1:トレード環境・テクニカル指標の設定
はじめに分析ツールのトレード環境を整えましょう。
今回の設定内容は次の通りです。
- 通貨ペア:米ドル/円
- 参照時間足:1時間足、1日足、週足
- テクニカル指標:移動平均線(SMA)
- 移動平均線の期間:「5」、「30」
これだけでも立派な分析が可能です。
次から実際の手法について解説しますね!
STEP2:複数時間足からトレンドを見極める
まずは現在と過去のチャートの動きから、現在の相場がトレンドであるか見極めましょう。
まずは1日足で、長期相場の流れをトレンドラインを使って確認しましょう。
その後、同じ要領で1時間足でも確認します。
緩やかなトレンドラインを確認できましたね。
移動平均線の傾きも1日と1時間ともに上昇だったので、現在上昇トレンド中であると分析できました。
この時、直近と今後数週間のファンダメンタルズ指標も確認するのも重要です。
大きな指標発表が控えてる場合は、トレンド相場が継続しない可能性があるのでトレードは控えましょう。
あわせて読みたい:【経済指標とは】FXで重要な理由と見方、注目すべき指標トップ10
STEP3:テクニカル分析からエントリータイミングを探す
シンプルな移動平均線のゴールデンクロスを狙いましょう。
ゴールデンクロスとは?
ゴールデンクロスは移動平均線で使われる手法の一つで、複数期間の移動平均線を表示させ、短い期間の移動平均線が長い期間の移動平均線をクロスして貫く状態を指します。
ちなみにゴールデンクロスは下から上にクロスする上昇への転換サインで、逆の上から下にクロスする下降への転換サインをデッドクロスと呼びます。
【ゴールデンクロス・デッドクロスの例】
上のチャート画面の黒丸で囲んだ部分は、短期の赤線が長期の黒線を突き上げるようにクロスしていますね。
これがゴールデンクロスです。
ゴールデンクロスは、相場が下降から上昇に転換するサインなので、今後上昇すると予測して順張りを狙ってみましょう。
私のエントリータイミングは、上昇後の2回目の反発を確認した後です。
なぜなら、1回目の反発後だと早すぎてトレンドに発展しない、3回目だとトレンドが終わってしまう可能性があるからです。
上チャートの1回目の反発(小黒丸)は様子を見て、2回目の反発(大黒丸)確認後のエントリーのタイミングになります。
STEP4:損切りラインを決める
私が順張りでエントリーした時の損切りは、2回目の反発ラインを超えたラインに設定しています。
理由は上昇トレンドを予測したエントリーなので、2回目の反発より下降した時点でトレンドではないと判断しているからです。
当然、下降後に上昇する場合もありますが、『そのうち上がる』といった期待をして失敗したパターンが多いので、現在はこのルールで運用しています。
STEP5:利益確定の条件を決める
私の利益確定ポイントは直近の高値ラインで反発したタイミングです。
理由は直近の高値ラインを見ている投資家が多く反発しやすいからです。
ただし、高値ラインをそのまま突き抜ける場合や、高値ラインに到達前に下降する場合もあります。
利益確定は最初に目安のラインを決め、その後は臨機応変に対応するのが現実的なやり方です。
FXのエントリー、損切り、利益確定のタイミングには正解がなく、最終的には経験を積んで自分だけのトレードルールを確立する必要があります。
STEP6:エントリーはOCO注文で行う
損切りと利益確定ポイントが決まれば後は注文するだけですが、スイングトレードの場合はOCO注文をしましょう。
理由は、デメリットでも説明した相場の急変に対する対策です。
OCO注文は、注文と同時に逆指値注文と指値注文をあらかじめ設定することができます。
つまり、損切りラインに達した時は損切り決済、利益確定ラインに達した時は利確決済を自動的にしてくれるんです。
OCO注文をしていれば気づいた時には強制ロスカットで口座資金を失うという事態を回避できます。
ただし、OCO注文も完璧ではなく、相場の著しい急変やサーバーに負荷がかかるな喉して正常に機能しない場合もあるので注意してください。
OCO注文の利益確定ラインの決め方は初心者には難しいため、最低でも損切り決済ができる逆指値注文は必ず設定するようにしましょう。
あわせて読みたい:【FXの逆指値注文】トレンドフォローと利確・損切りにおける3つの手法!
あわせて読みたい:【OCO注文とは】利確・損切りを同時に発注!4つの活用方法と注意点
今回の手法を含め私が参考にしている書籍が『岡安盛男のFX攻略バイブル』です。
FX基礎からテクニカル指標やトレードスタイルの手法が解説されていて、とても参考になりおすすめですよ!
今回紹介した順張り手法は、初心者に第一歩を踏んでもらうための手法です。少しでも参考にしていただけると嬉しいです!
スイングトレードと相性の良いテクニカル分析
スイングトレードの取引の流れを理解したら、次は相性のいいテクニカル分析を覚えましょう。
私がおすすめするのは次の2つです。
・ボリンジャーバンド【トレンド系】
・RSI(アールエスアイ)【オシレーター系】
FXには相場の方向感がわかるトレンド系と相場の過熱度がわかるオシレーター系の2種類あります。
2種類のテクニカル指標を使うと、お互い見れない部分を補えるので、基本的は2種類セットで使うようにしましょう。
ボリンジャーバンド【トレンド系】
ボリンジャーバンドは、移動平均線にσ(シグマ)と呼ばれる線を加えた指標で、「値動きが大体この帯(バンド)中に収まる」といった情報を教えてくれるテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドは、移動平均線1ラインに加えて上に「+σ1〜3」の3ライン、下に「-σ1〜3」の3ラインで合計7つのラインで構成されています。
各σ(シグマ)はバンド内に収まる確率を意味しており、それぞれσ1以内に収まる確率が68.35%、σ2以内が95.4%、σ3以内が99.7%と決まっています。
ボリンジャーバンドは縦幅の大きさで売買の過熱度、7つのラインの方向でトレンドの有無、ローソク足との位置関係で相場の異常性と、3つ相場の状態を読み取れる優れた指標です。
例えば売買の過熱度をみる場合は、上のチャート画面のように+3σにローソク足が触れたら「下がる」、-3σに触れたら「上がる」と判断してトレードします。
一つの指標で得られる情報が多いのでぜひ使ってみてください。
あわせて読みたい:FXのボリンジャーバンドは一石三鳥!同時に3つの分析ができる優等生
RSI【オシレーター系】
RSI(アールエスアイ)は一言で言うと買われ過ぎ、売られ過ぎの過熱度を判断できるテクニカル指標です。
RSIは0%〜100%で表示され100%に近いほど買われ過ぎ、0%に近いほど売られ過ぎと判断できます。
テクニカル分析での考え方は、RSIが30%(売られ過ぎ)に達したら「買い」、70%(買われ過ぎ)に達したら「売り」でエントリーします。
理論もボリンジャーバンドと似ており、異常に買われすぎているから正常に戻るだろうという考え方です。
RSIのオススメの期間設定は「14」です。これはRSI考案者のJ.W.ワイルダーが提唱した標準値であり、多くの投資家が使っています。
あわせて読みたい:FXのRSIをわかりやすく解説!基本的な期間設定と売買シグナル
スイングトレードをさらに使いこなすためのコツ
次はスイングトレードの勝率upにつながる次の5つのコツを紹介します。
・値動きの安定したメジャー通貨ペアを選ぶ
・最小ポジションを常に保有する
・直近のファンダメンタルズ指標を確認する
・トレンド発生の要因を考える
・ポジションは少なく、利益確定と損切りの幅は広くする
いずれのも一手間で実行できるシンプルなコツなので、スイングトレードで勝ちたい人は必ず実践しましょう。
値動きの安定したメジャー通貨ペアを選ぶ
スイングトレードは、必ずメジャー通貨ペアでトレードしましょう。
なぜなら、メジャー通貨ペアだとチャート分析やテクニカル分析が機能しやすいからです。
テクニカル分析は、同じ分析で同じ予測でエントリーしている人が多いほど機能しやすくなります。
つまり、市場参入が多いメジャー通貨ペアは、テクニカル分析を見ている人も必然的に多いため、予測結果が反映されやすいんです。
私のおすすめは断然米ドル/円です!
世界第2位の取引量を誇り、何より日本人にも馴染みやすいからです。
国際決済銀行(BIS)の発表で、米ドル/円の取引量は、ユーロ/米ドルに次ぐ世界第2位です。
ランキング | 通貨ペア | 取引割合 |
1位 | ユーロ/米ドル | 24% |
2位 | 米ドル/円 | 13.2% |
3位 | 米ドル/ポンド | 9.6% |
それだけ参入者が多い通貨ペアなので、相場も安定していてテクニカル分析も機能しやすいです。
逆に新興国などのマイナーな通貨ペアは、値動きが安定せずテクニカル分析が通用しにくいため避けましょう。
最小ポジションを常に保有する
スイングトレードは、最小ポジションを常に保有しながら売買を繰り返す売買方法がおすすめです。
理由は、利益を継続的に取得しつつ、損切時はリスクを最小限に抑えられるからです。
具体的な売買イメージは上の図解のようになります。
トレンド相場に乗る前提の売買方法で、例えば5万ドルで売りエントリーをした場合、次のサポートラインの反発で一旦4万ドルを買い決済し80%分の利益を確保します。
残り20%の1万ドルは保有し続け、再度レジスタンスラインで反発があった時に4万ドルを追加売り注文し、またサポートラインで80%分の利益確保の流れを繰り返します。
仮にレジスタンスラインで反発しなかった場合は、損切りの被害を1万ドルに抑えられるため、リスクを抑えながら利益も狙える有効な売買方法です。
直近のファンダメンタルズ指標を確認する
スイングトレードをする場合は必ずファンダメンタルズに関する情報を確認しましょう。
なぜなら、為替チャートに現れない別視点の予測ができるからです。
ファンダメンタルズ分析は、世界経済や金融イベントを基に相場を分析する手法で、特にスイングトレードなどの中長期の分析に適しています。
例えば米ドル/円で、アメリカの政策金利で金利を上げると発表した場合、世界の投資家たちは金利の高い米ドルを買うため将来円安・ドル高になると予測できます。
もしテクニカル分析だけだと、この予測が立てられず不利なのは明白ですね。
ファンダメンタルズは、アメリカの金利政策や雇用統計などの定期的に行われる経済指標と、リーマンショックのような突発的なイベントの2種類あります。
為替相場に影響を与える重要な経済指標は、常に確認するクセをつけしましょう。
あわせて読みたい:【経済指標とは】FXで重要な理由と見方、注目すべき指標トップ10
トレンド発生の要因を考える
スイングトレードは、「なぜトレンドが発生したのか?」要因を徹底的に見極めることが重要です。
要因を知ることでトレンドの終わりも予測しやすくなるからです。
極端な例をいうと、ドル安のトレンド相場の要因が「アメリカの雇用統計で失業率が悪い」だった場合、失業率が良くなったらトレンド相場が終わると予測できます。
必ず予測が当たる訳ではありませんが、FXは情報量で勝負する投資でもあるため一つでも多くの情報を武器にして取り組みましょう。
要因が理解できると相場感が養われてトレーダーとしてレベルアップできますよ!
証拠金維持率250%以上を維持する
スイングトレードはポジションを少なくし高い証拠金維持率250%以上を維持しましょう。
なぜなら、スイングトレードの値幅は短期トレードよりも大きく、ポジションを多く持ちすぎるとスグに強制ロスカットの可能性が高くなるからです。
例えば米ドル/円=100円の時、5万円の証拠金でレバレッジ25倍の1万通貨で取引した時の証拠金維持率は125%です。
仮に買いエントリーの場合は、99円になった時点で強制ロスカットになります。
スイングトレードで1円動くことは珍しくないので、証拠金維持率は250%以上を目安にするとレバレッジも10倍前後に抑えられ安全に取引できます。
今回の証拠金5万円であれば、5,000通貨で取引すると証拠金維持率が250%です。
これは90円でロスカットされる計算で、数字上はリーマンショック時の7円下落に耐えられます。
スイングトレードは、利益確定と損切りの幅は広くとることが理想的なので、大きく為替が動いてもロスカットが発生しないように証拠金維持率250%以上を維持しましょう。
証拠金維持率に関わるロスカットやレバレッジについて詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
あわせて読みたい:【FX初心者必見】ロスカットは守護神!損失を防ぐ仕組みと回避策5つ
あわせて読みたい:【衝撃】FXのレバレッジは2種類あった!正しいかけ方で勘違いを解消
スイングトレードの目標利益からわかる目安資金
スイングトレードって月にどれくらい稼げるの?
スイングトレードの利益は資金と獲得pipsで決まります。
例えば、10万円の資金で月収1万円を達成するための計算式は次の通りです。
【資金から取引通貨量を計算】※ドル/円 = 100円、レバレッジ = 10倍の場合
計算式:投資資金 × レバレッジ ÷ 100円 = 取引通貨量
計算例:10万円 × 10倍 ÷ 100円 = 1万通貨
【獲得pipsから利益を計算】※ドル/円 = 100円、レバレッジ = 10倍の場合
計算式:取引通貨量 × 獲得pips = 利益
計算例:1万通貨 × 1円(100pips)= 1万円
つまり、10万円の資金で月1万円稼ぎたい場合は100pips獲得する必要があります。
このように、FXの月収は取引通貨量と目標獲得pipsから簡単に逆算できます。
この後、スイングトレードで専業になるために必要な資金と獲得pipsの目安を紹介しますね。
スイングトレード専業になるための資金と目標獲得pips
スイングトレード専業トレーダーになるための、必要資金と月間獲得pipsの目安を見ていきましょう。
下の表は、目標月収を達成するために必要な資金と獲得pipsです。
米ドル/円 = 100円、全て証拠金維持率250%以上、実効レバレッジ10倍のトレードをした前提です。
目標月収 |
必要資金 |
取引通貨量 |
必要獲得pips |
20万円 |
400万円 |
40万通貨 |
50pips |
30万円 |
600万円 |
60万通貨 |
50pips |
1000万円 |
2000万円 |
200万通貨 |
50pips |
安全である証拠金維持率250%を想定しているため必要資金が高めではありますが、月間50pipsと思ったより少ない獲得pipsで達成できます。
しかし、当然損失する可能性もあるので初心者の場合は安易に手を出さず、まずは1,000通貨などの少額で腕を磨くことを推奨します。
また、FXで一定の金額の利益を上げると納税の義務が発生するので、専業トレーダーを目指す人は注意しましょう。
あわせて読みたい:追徴税16億円の悲劇!失敗しないバイナリーオプションの税金対策
スイングトレードで勝てない理由
ここでは、「スイングトレードをしているけどなかなか勝てない」という人に勝てない理由を解説します。
スイングトレードで勝てない理由は次の4つです。
・損切り注文をしていない
・注文後に放置してしまう
・利益確定・損切りが早い
・根拠の薄いトレードをしてしまう
それぞれ解説しますね。
損切り注文をしていない
スイングトレードで大きく負ける原因の一つが、損切り注文が徹底できていないです。
損切り注文ができない理由のほとんどが、忘れてしまう・めんどくさいといったトレーダーの問題です。
「損切りができない」は金融先物取引業協会の損失原因調査でも、上の調査結果の通りダントツ1位の損失原因となっています。
損切り対策として使えるのが、損切りラインに達したら自動的に損切り決済できる逆指値注文です。
逆指値注文を損切り注文で使う場合は、1度ポジションを持った後に逆指値注文をする必要があります。
特に初心者は損切り注文の重要性や存在自体を知らない人もおり、防げた損失を繰り返してFXを諦めている人も多いです。
スイングトレード中は、常にチャート画面に張り付くことは不可能です。
知らぬ間に相場の急変が起きても想定内の損失に抑えられるように、スイングトレードでは必ず損切りを設定しましょう。
あわせて読みたい:【FXの逆指値注文】トレンドフォローと利確・損切りにおける3つの手法!
注文後に放置してしまう
スイングトレードで良くある失敗例が、注文後に放置してしまう失敗です。
理由は単純に忘れてしまう、忙しくて忘れてしまうなどシンプルです。
放置してしまう対策でも有効なのが前述の損切り注文で対応します。
注文と同時に逆指値注文やOCO注文で損切りを仕込んで置くだけなので、これだけ徹底すれば「放置による大損失」を避けられますよ。
利益確定・損切りが早い
勝てない原因の一つに利益確定・損切りのタイミングが早すぎるがあります。
理由は勝ちたい欲望や損失の恐怖に勝てずに、最初に設定した利益確定・損切りラインまで待てないからです。
スイングトレードはポジションを持ってる期間が長いから、我慢できずに早く決済しちゃうことが多いんだよね。
金融先物取引業協会の実施した調査でも「損切りのタイミングが早すぎた」が損失原因の約3割を占めています。
人間は思考能力がある生き物なので、感情が芽生えること自体は問題ありません。
しかし、FXで戦っていくには感情に流されないメンタルコントロールは重要です。
ただし、早めに利益確定・損切りも決して悪いことではなく、損失拡大を防ぐ可能性もあります。
ここで大事なのが、最初の分析でしっかりとシナリオを構築することです。
例えば上昇トレンド予測して順張りエントリーしたにも関わらず、レンジ相場になったらこの時点で予測は外れているので、決済した方が良いでしょう。
分析時のシナリオと異なる動きであれば早めの決済も有効です。
根拠の薄いトレードをしてしまう
ろくな分析もせず根拠の薄いトレードをしてしまうのも負けてしまう原因です。
金融先物取引業協会の損失原因調査でも約4割りを占めています。
FXは極論上がるか下がるかの2択なので、分析がめんどくさいと「上がりそう」「次は勝てる」という根拠のないギャンブルのようなトレードをしてしまいます。
解決策は全てのトレードでは、分析を行い根拠を持ってトレードすることです。
もし分析の結果強い根拠が出なかった場合は、いさぎよくトレードをあきらめましょう。
スイングトレード目的でFX会社を選ぶポイント
最後にこれからスイングトレードを始めたい人のために、スイングトレードに向いているFX会社を選ぶポイントを解説します。
ポイントは次の3つです。
・スワップポイントが高い
・テクニカル分析指標が豊富
・ニュースの配信量が多い
いずれも中長期トレードスタイルであるスイングトレードに欠かせないポイントです。
会社選びの参考にしてください。
スワップポイントが高い
スイングトレード目的で会社を選ぶ時は、必ずスワップポイントが高い会社を選びましょう。
理由は、メリットでも解説した通りスイングトレードは、為替差益の他にスワップポイントによる金利差益で利益を得られるからです。
スワップポイントは、ポジションを保有している限り毎日発生するので、中長期トレードのスイングトレードと相性抜群です。
スワップポイントは会社ごとに異なるため、取引する通貨ペアの最新スワップポイントを確認しましょう。
国内FX会社の最新スワップポイントはこちら
更新日:2024年12月9日
※広告を含む
テクニカル分析指標が豊富
テクニカル分析の指標(インジケーター)を多く搭載しているFX会社を選びましょう。
なぜなら、スイングトレードはテクニカル分析が機能しやすく、使えるテクニカル分析が多いとトレードの幅が広がるからです。
初心者の段階では、簡単な指標しか使わないため少ない指標数で問題ありませんが、経験を積むとより高度な分析をするため指標数が少ないと限界がきます。
そうなると、会社を選び直し1から使い方を学ぶという無駄な手間がかかるため、最初からテクニカル指標が豊富なFX会社を選ぶことをおすすめします。
ニュースの配信量が多い
配信しているニュース媒体が多い会社を選びましょう。
前述した通り世界経済や金融関連ニュースを基に行う、ファンダメンタルズ分析はスイングトレードに不可欠だからです。
テクニカル分析だけでは読み取れないファンダメンタルズ分析も活用して、バランス良くトレードしましょう。
スイングトレードにおすすめのFX会社3選
先述したスイングトレード目的でFX会社を選ぶポイントを全て満たしているFX会社を3社ご紹介します!
スイングトレードを始めたいけどFX会社が決まらないという人はぜひ参考にしてくださいね!
取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」
スプレッド (ドル/円) |
ユーロ/円 | ポンド/円 |
0.2銭 |
0.4銭 | 0.9銭 |
取引単位 | スワップ | キャッシュバック |
1000通貨 | 新規FX口座開設+お取引で 最大1,000,000円キャッシュバック |
スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位
・初心者も上級者も持ってて間違いなしの口座
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実
スプレッドが安い上に、FXのプロがうなるほどの高機能分析ツールが有名!
初心者から上級者が使っているFX会社だ。
初心者からプロまで、GMOクリック証券が一番おすすめ!
低スプレッド・高スワップ!「GMO外貨」
スプレッド (ドル/円) |
ユーロ/円 | ポンド/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 |
取引単位 | スワップ | キャッシュバック |
1000通貨 |
マイナススワップが大きい |
最大1,000,000円 |
スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
・1000通貨(ドル円なら5千円)からFXの取引が可能
・トルコリラなどの高金利通貨のスワップが高く、スワップ狙いの取引に最適
・スマホの取引ツールが使いやすいことで有名
最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1000通貨(ドル/円なら5千円)から取引が可能!
スプレッドが安く、高スワップなので短期から中長期まで対応できる万能型のFX会社よ。
高機能の分析ツールが有名で、スマホでのツールも使いやすく人気の高いFX会社。
100円からできるFX「松井証券」
スプレッド (ドル/円) |
ユーロ/円 | ポンド/円 |
0.2銭 | 0.5銭 | 1.1銭 |
取引単位 | スワップ | キャッシュバック |
1通貨 |
マイナススワップが大きい |
最大100万円 |
スプレッドは原則固定(※例外あり)
・1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・初心者向けセミナー動画が充実
最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1通貨(ドル/円なら5円)から取引が可能!
レバレッジ1倍なら100円、25倍なら5円という少額で取引ができるのが最大の特徴よ。
少額から取引ができるので大損するリスクが無く、初心者でも安心して取引ができるわ。
まとめ
ここまでFXのスイングトレードについて解説してきました。
最後にこの記事の内容をまとめます。
・スイングトレードは数日から数週間のスパンで行うトレードスタイル
・メリットは、拘束時間が短く、利益率が高くスワップポイントでも利益を得られる点
・スイングトレードの鉄板手法は、トレンド相場に乗る順張り
・スイングトレードで有効なコツは、メジャー通貨ペアを選択し、ファンダメンタルズ分析も活用する
・スイングトレードの専業トレーダーを目指すなら資金400万円で月間50pipsプラスが最低ライン
・逆指値注文及びOCO注文で必ず損切り注文を設定する
スイングトレードは、拘束時間が短いトレードスタイルであるため、日頃仕事や家事、勉強など忙しい人でも取り組めます。
また、短期トレードのようにトレード回数でコツコツ稼ぐやり方が性に合わない人にもおすすめです。
スイングトレードを試した人は、この記事で紹介した手順で順張り手法を試してみてください。
おそらく数をこなしていくと失敗もすると思いますが、どんな凄腕トレーダーでも勝率100%は不可能です。
初心者はまずトレードに慣れることに重点をおき、慣れてきたらコツを取り入れて分析の幅を広げ、最終的に自分だけのスイングトレード手法を確立してください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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