FXのレバレッジは投資資金の最大25倍で取引できる仕組みです。単純に利益も25倍になるのでFXで効率的に稼いでいくには、レバレッジを有効活用することが重要です。この記事では、レバレッジの基本から安全なレバレッジ倍率、そして勘違いしている人が多いレバレッジの正しいかけ方を解説しています。
【衝撃】FXのレバレッジは2種類あった!正しいかけ方で勘違いを解消

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

「FXのレバレッジってなに?」

「レバレッジ倍率って自分で決めれるの?」

「初心者は何倍のレバレッジをかければいいの?」

と悩んでいませんか?

 

レバレッジとは、口座に入金している資金の最大25倍の金額を投資運用できるFXの仕組みです。

 

こんにちは、トレード歴2年の岡田です! 
私がFXを始めたきっかけはレバレッジに魅力を感じたからでした。


なぜなら、10万円あれば最大250万円として取引でき、資金効率よく利益を狙えるからです。

 

レバレッジは勝った時は利益拡大のメリットになりますが、負けた時は損失拡大のデメリットになる諸刃の剣です。

 

使い方を間違えると命取りになりかねないため、デメリットをしっかり理解して取引する必要があります。

 

この記事では、レバレッジとはそもそもなんなのか、レバレッジを使うメリット・デメリットFX初心者はレバレッジ何倍で始めればいいのかを解説します。

 

そして、私が初心者の時に衝撃を受けた2種類のレバレッジレバレッジの正しいかけ方についても、わかりやすく解説していますので、もし同じ悩みを持っている人の参考になれば嬉しいです。

 

この記事でわかること
・レバレッジの基本と計算方法
・レバレッジを使うメリットとデメリット
・実はちょっと複雑な本当のレバレッジのかけ方
・初心者が安全に取引できるレバレッジ倍率
・レバレッジを強制的に制限できるFX会社

 

 

目次
FXのレバレッジとは?
  ・レバレッジ倍率の計算方法
初心者が勘違いしているレバレッジのかけ方
  ・シミュレーション①取引通貨量が1万通貨の場合
  ・シミュレーション②取引通貨量が5万通貨の場合
一部の国内業社は最大レバレッジを変更できる
  ・最大レバレッジ変更可能なFX会社
  ・最大レバレッジ25倍固定のFX会社
2種類あるレバレッジ
  ・口座全体のレバレッジ(実効レバレッジ)
  ・取引単位のレバレッジ
レバレッジを使うメリット
  ・資金効率が良い
  ・一度のトレードで多くの利益を狙える
レバレッジを使うデメリット
  ・負けた時の損失が大きい
  ・強制ロスカットの危険がある
レバレッジは3倍〜10倍で運用する
  ・希望のレバレッジで取引する方法
  ・証拠金維持率250%以上でさらに安全な運用をしよう
最大レバレッジを自分で変更できるFX会社
金融庁による国内レバレッジ規制について
ハイレバレッジには注意
  ・借金を負う可能性がある
  ・海外業社による詐欺が横行している
まとめ

 

 

FXのレバレッジとは?

レバレッジとは
 

レバレッジとは、口座資金以上の金額で投資運用ができるFXの仕組みです。

 

レバレッジの仕組みは、トレーダーが口座資金から証拠金を担保として業者に差し出し、FX会社が担保から数倍の金額での取引を保証することで成立しています。

 

ちなみに、英語のレバレッジ(Leverage)を日本語訳すると「てこの原理」で、小さい力で大きなものを動かすという仕組みが似ていることからレバレッジと呼ばれています。

 

国内FX会社であれば最大レバレッジは25倍なので、次の図解ように1万円入金していれば25万円、10万円であれば250万円として取引できるんです。

 

元手が10万円でも250万円を運用した利益を得られますし、逆に負けると損失も大きくなります。

 

レバレッジとは?

 

FXのレバレッジ25倍は、株のレバレッジにあたる信用取引の約3倍を大きく上回ります。

 

FXは少額の元手で大きな利益を稼げる投資効率の高い投資です。

 

ちなみに、FXではレバレッジをかけるために最低限必要な資金を必要証拠金と呼びます。

 

次のレバレッジ計算方法で使う用語なので覚えておきましょう。

 

必要証拠金とは?

必要証拠金は、希望の取引通貨量で取引するために最低限必要な資金のことです。

例えば、1米ドル = 100円の時に1万通貨で取引したい場合は、最大レバレッジ25倍を適用した4万円が必要証拠金となります。

【米ドル1万通貨を取引するために必要な資金】
10,000通貨 × 100円 = 1,000,000円

【100万円で取引するために最低限必要な資金】
1,000,000円 ÷ 25倍 = 40,000円

 

レバレッジ倍率の計算方法

FXのレバレッジ倍率は、現行為替レート必要証拠金取引通貨量を使った次の計算式でわかります。

 

【レバレッジの計算式】

(現行為替レート × 取引通貨量) ÷ 必要証拠金 = レバレッジ

 

例えば、必要証拠金が4万円、1米ドル = 100円を1万通貨取引する時のレバレッジ計算は次の通りです。

 

【レバレッジの計算例】

(100円 × 10,000通貨) ÷ 40,000円 = 25倍

 

このようにレバレッジの計算式自体はシンプルです。

 

しかし、実際のトレードではトレーダー自身が計算する必要はなく、設定した取引通貨量と口座資金(証拠金)から自動的に算出し適用されます。

 

レバレッジって、トレーダーが5倍10倍と倍率を指定するんじゃないの? 

 

実はレバレッジ倍率を自分で指定するものと勘違いしている初心者が多いので、次から本当のレバレッジ倍率のかけ方について解説しますね。

初心者が勘違いしているレバレッジのかけ方

FX初心者は「レバレッジは自分で倍率を指定する」と勘違いしている人は多く、私もその一人でした。

 

実はFXのレバレッジは全て自動的に決まります。

 

正しいレバレッジのかけ方を理解するために、まずは数字を使ったシミュレーションでレバレッジの算出の流れを理解しましょう。

 

使う数字は取引通貨量証拠金(口座資金)通貨ペアのレートの3つです。

 

ここでは口座資金20万円、米ドル/円=100円の時に、2通りの取引通貨量でどのようにレバレッジが算出されているかシミュレーションします。

 

シミュレーション①取引通貨量が1万通貨の場合

レバレッジ図解シミュレーション1万通貨

初めに1万通貨で取引するために必要な資金を現行レートと通貨量を使って計算します。

 

【米ドル1万通貨を取引するために必要な日本円を計算】

10,000通貨 × 100円 = 1,000,000円

 

1万通貨の取引には100万円必要ということがわかりました。

 

次に口座資金20万円だと100万円の取引をするために、口座全体で何倍のレバレッジを適用すればよいか計算します。

 

【口座資金20万円で100万円取引する時のレバレッジを計算】

1,000,000円 ÷ 200,000 = 5倍

 

口座資金20万円で1万通貨を運用する場合は、レバレッジ5倍が適用されます。

 

シミュレーション②取引通貨量が5万通貨の場合

レバレッジ図解シミュレーション5万通貨

次は取引通貨量を5万通貨に増やして計算してみましょう。

 

【米ドル5万通貨を取引するために必要な日本円を計算】

50,000通貨 × 100円 = 5,000,000円

 

5万通貨の取引には500万円必要ということがわかりました。

 

次はレバレッジの計算です。

 

【口座資金20万円で500万円取引する時のレバレッジを計算】

5,000,000円 ÷ 200,000 = 25倍

 

5万通貨を資金20万円で取引する場合は、レバレッジ25倍が適用されます。

 

システム側ではこのような計算を行い、レバレッジ倍率を自動的に適用しています。

 

次からはレバレッジを正確に使いこなすために、必ず覚えておくべき次の2つのポイントを解説します。

 

・一部の国内業社は最大レバレッジを変更できる
・レバレッジは2種類ある

 

今だからわかりますが、私はこの2点をしっかり理解していなかったために勘違いをしていました。

 

もし勘違いをしている人は、この2点を理解すると解決できるはずですよ。

一部の国内業社は最大レバレッジを変更できる

一部の国内業社は最大レバレッジを変更できる
一部の国内業社は最大レバレッジを変更できる

国内FX会社は、最大レバレッジを変更できる会社最大レバレッジを変更できない会社の2つのタイプが存在します。

 

日本国内の最大レバレッジは25倍で全社共通ですが、一部のFX会社は口座毎に最大レバレッジを1倍や10倍、25倍などに変更できます

 

2つのタイプをそれぞれ解説しますね。

 

最大レバレッジ変更可能なFX会社

口座毎に最大レバレッジを変更できるFX会社は、松井証券GMO外貨などが該当します。

 

例えば松井証券は、1倍、5倍、10倍、25倍の4コースから選択でき、トレードすると自動的に選択したレバレッジ倍率でトレードできます。

 

松井証券レバレッジコース

(引用:MATSUI FX リスク管理~レバレッジ・ロスカット~

 

このタイプ最大のメリットは、強制的に1倍や10倍などの低レバレッジで取引できるため、負けた時の損失が少なく、安全にトレードできる点です。

 

逆にデメリットは、大きい金額で取引したい場合にまとまった証拠金(口座資金)が必要な点、勝った時の利益が少ない点です。

 

しかし、レバレッジ倍率は後から変更できるため、初めは1倍、慣れたら10倍、本番で25倍といった堅実なステップを踏めるので初心者にオススメですよ。

 

最大レバレッジ25倍固定のFX会社

もう1つは、最大レバレッジが25倍固定の変更できないFX会社です。

 

実は国内業社のほとんどがこのタイプで、レバレッジ25倍で取引できる状態で始めることになります。

 

このタイプは初心者でもいきなり大金を動かせてしまうため、注意していないと高レバレッジになりやすいのが特徴です。

 

リスク管理するためには、口座全体のレバレッジを調整する必要があるため、初心者には少し難しいかもしれません。

 

とにかく安全にFXを始めたいなら、後述する最大レバレッジを変更できるオススメFX会社を参考にしてください。

2種類あるレバレッジ

2種類のレバレッジ
 

実際の取引画面で表示されるレバレッジは、実は2種類あるんです。

 

私が初心者だった頃、レバレッジは2種類あることを知らなかったために勘違いが生まれてしまいました。

特に複数のFX会社を運用したいと考えている人は、私のように混乱するので必ず違いを理解してください。

 

2種類のレバレッジは次の通りです。

 

・口座全体のレバレッジ(実効レバレッジ)
・取引単位のレバレッジ

 

ほとんどのFX会社は口座全体のレバレッジのみ表示しているですが、一部の会社では取引単位のレバレッジも表示しているため、知らない人が見たら戸惑うはずです。

 

私も戸惑った一人で、実効レバレッジだけ意識すれば良いと思っていたら、取引単位のレバレッジが表示されてすごく混乱したのを覚えています。

 

混乱を回避するために、2種類のレバレッジの違いを理解しましょう。

 

口座全体のレバレッジ(実効レバレッジ)

ほとんどの国内業社は実効レバレッジだけを表示しています。

 

実効レバレッジとは、口座全てのトレードを合算して適用されているレバレッジです。

 

次の計算式のように取引金額と口座資金(証拠金)から割り出されています

 

【実効レバレッジの計算式】

取引金額 ÷ 証拠金 = 実効レバレッジ

 

実効レバレッジは、口座資金に対する取引中のポジション全体でのレバレッジです。

 

倍率が低いほど安全で、高いほど危険とわかる指標でもあります。

 

では、実際に実効レバレッジを計算しましょう。

 

例えば、証拠金100万円、米ドル = 100円の時、1つの口座で10,000通貨と50,000通貨の2つの取引をする際の、実効レバレッジは次の通りです。

 

【取引①10,000通貨取引の取引金額の計算】
10,000通貨 × 100円 = 1,000,000円

【取引②50,000通貨取引の取引金額の計算】
50,000通貨 × 100円 = 5,000,000円

【口座の実効レバレッジ計算】
6,000,000円(取引金額① + ②) ÷ 1,000,000円(証拠金) = 6倍(実効レバレッジ)

 

この口座の実効レバレッジは6倍であることがわかりました。

 

FXでよく聞く「高レバレッジは危険」の意味は、「高い実効レバレッジは危険」を意味します。

 

次の取引単位のレバレッジと混同しないように注意しましょう。

 

取引単位のレバレッジ

国内では、実効レバレッジの他に取引単位のレバレッジも表記する口座もあります。

 

取引単位のレバレッジは、1トレード毎に適用されるレバレッジです。

 

次の画像は「みんなのFX」の取引照会画面です。

 

みんなのFX:取引単位のレバレッジ例

 

赤く囲んでいる部分に「レバレッジ」という項目に「25」という数字が表示されていますね。

 

これは、「この取引はレバレッジ25倍を適用している」という意味です。

 

みんなのFXのような取引単位にレバレッジが自動的に適用される業者はいくつかありますが、もし取引単位で勝手にレバレッジが適用されても焦らないでください。

 

私は初めてトレードした時に、取引照会に「レバレッジ25倍」と表示されていて、「25倍に設定した覚えないのに」ととても焦ったのを覚えています。

 

しかし、取引単位のレバレッジを大きく意識する必要はありません。

 

なぜなら、取引単位のレバレッジが高くても、実効レバレッジが低ければ問題ないからです。

 

取引をする時は、先述した実効レバレッジを意識して取り組みましょう。

レバレッジを使うメリット

レバレッジのメリット
 

次はレバレッジを使うことによるメリットをご紹介します。

 

FXのメリットでもあるので、その強みを理解して効率的に取引しましょう。

 

資金効率が良い

FXのレバレッジ最大のメリットが資金効率が抜群に高いことです。

 

資金効率とは、少額で大きな金額を稼げると理解してください。

 

例えば、10万円を元手に株とFXを取引し、それぞれ1,000円の利益を得たとします。

 

その1,000円に、それぞれの最大レバレッジである3倍と25倍をかけた時の利益を比較すると、FXの資金効率の良さがわかります。

 

  FX
レバレッジなしの利益 1,000円 1,000円
レバレッジ最大の利益 25,000円(25倍) 3,000円(3倍)

 

同じ10万円の元手ですが、FXは得られる金額が約7倍も多く、株より資金効率の良い投資であることがわかります。

 

株には株の良さはあるだろうけど、少ない元手で始めるなら断然FXの方が可能性を感じるね。

 

1度のトレードで多くの利益を狙える

FXはレバレッジを使うことで1度のトレードで多くの利益を狙えます。

 

レバレッジは取引通貨量で倍率を調整できるので、勝つ見込みの高いトレードの時に高いレバレッジをかけることができます。

 

例えば、勝つための根拠が乏しいトレードの時は、レバレッジを低めに設定し損失した時のリスクを抑え、勝ちパターンの時は高いレバレッジを設定して大きく稼ぐのが効率的です。

 

ただし、後述しますが高レバレッジは、損失した時のリスクが高くなるので注意する必要があります。

レバレッジを使うデメリット

レバレッジのデメリット
 

次にレバレッジのデメリットを見ていきましょう。

 

負けた時の損失が大きい

レバレッジ最大のデメリットは、負けた時の損失も大きくなることです。

 

理由はシンプルでレバレッジをかけて100万円稼ぐ可能性があるということは、裏を返せば100万円失う可能性もあるからです。

 

レバレッジをかけると避けられないデメリットなので、損失した場合も想定して取引しなければなりません。

 

しかし、現実では多くの初心者が「早く稼ぎたい」という欲に負け、高いレバレッジのかけ過ぎで最終的にFXをやめています。

 

強制ロスカットの危険がある

レバレッジをかけてトレードすると強制ロスカットが執行される可能性が高まります。

 

強制ロスカット及びロスカットとは、トレーダーの口座資金が危険な時に全ての取引を強制決済する機能です。

 

つまり、強制的に負けが確定し口座の資金も減ります。

 

ロスカットは、トレーダーを大損失から守るための機能で、最後のセーフティーネットの役割があります。

 

このロスカットは高レバレッジの時に発生しやすく、低レバレッジだとほぼ発生しません。

 

初心者のよくある失敗例が高いレバレッジをかけすぎて、すぐに資金を溶かしてしまうことだ。

FXで失敗しないためには、とにかく低レバレッジでトレードすること、この後おすすめのレバレッジ倍率についても解説するぞ。

 

合わせて読みたい:【FX初心者必見】ロスカットは守護神!損失を防ぐ仕組みと回避策5つ

レバレッジは3倍〜10倍で運用する

初心者におすすめのレバレッジ倍率
 

FXを安全に取引できる実効レバレッジは、3倍〜10倍です。

 

理由はロスカットの心配が少なく例え負けても損失を抑えられるからです。

 

下の画像はヒロセ通商の計算ツールを使ってレバレッジ約23倍と約3倍時のロスカットまでの値幅を計算した時の結果です。

 

レバレッジ3倍と23倍比較

(引用:ヒロセ通商計算ツール:いくらでロスカット?【ポジションなし】


レバレッジ3倍のロスカットまでの値幅は35.3円に対して23倍は0.3円とその差は歴然です。

 

1時間で0.3円動くことも珍しくないFXでは、レバレッジ23倍はかなり無謀な取引だね。

 

FXは長く生き残り経験を積みスキルを磨いていくことが大前提の世界です。

 

しかし、ほとんどの初心者は早く稼ぎたいという焦りから高レバレッジの取引をして、大損失を招いて即退場しています。

 

そうならないためにも、低レバレッジに抑えた安全な取引を心がけましょう。

 

希望のレバレッジで取引する方法

レバレッジは3〜10倍が良いのは分かったけど、実際のトレードで倍率を調整するのって難しいんじゃない?

その通り。実際のレバレッジ計算は自力でやるととても大変なんだ。

しかし、ヒロセ通商などが公開している計算ツールを使うと、簡単に希望のレバレッジ倍率で取引できるぞ! 

 

やり方は、入金額(口座資金)と希望のレバレッジ倍率を指定するだけで、現行レートから必要な取引通貨量が自動算出されます。

 

実際に下記条件で計算してみました。

  • 通貨ペア:米ドル/円
  • 売買:買い
  • 入金額(口座資金):100,000円
  • 現行レート:115.297円
  • 取引したいレバレッジ:10倍

 

レバレッジ10倍で取引するために必要な取引通貨量計算
 

(引用:ヒロセ通商計算ツール:レバレッジ○○倍のときのLot数は?
※ヒロセ通商の米ドル/円の1lotは1,000通貨

 

計算結果から、証拠金100,000円でレバレッジ10倍以下の取引がしたい場合は、8lot(8,000通貨)必要ということがわかりましたね。

 

もし、レバレッジ倍率を指定したい場合は、このツールを使っていくら口座に入金しなければならないのか確認すると便利です。

 

証拠金維持率250%以上でさらに安全な運用をしよう

FXをさらに安全に取り組むために、証拠金維持率を250%以上に保つことも意識しましょう。

 

なぜなら、証拠金維持率250%以上だと、実効レバレッジも10倍以下に抑えられ安全だからです。

 

証拠金維持率は、口座資金の安全性がわかる指標の一つで、数値が高いほど安全な取引と判断できます。

 

【証拠金維持率とは?】
証拠金維持率は必要証拠金に対する有効証拠金の割合で、数字が大きいほど安全で、小さいとロスカットの危険性が高くなります。

計算式は次の通りです。

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

例えば、口座資金100万円、1米ドル = 100円の時に1万通貨で取引した時の証拠金維持率は次のようになります。

2,500% (証拠金維持率)  = 1,000,000(有効証拠金) ÷ 40,000円(必要証拠金) × 100

 

証拠金維持率はロスカットの基準にもなるため、レバレッジと共に安全な数値で運用するように心がけましょう。

最大レバレッジを自分で変更できるFX会社

初心者は低レバレッジから始めるべきと解説しましたが、どうしても早く稼ぎたいと高レバレッジ取引をしてしまう人が出てきます。

 

そこで有効なのが、先述した最大レバレッジを変更できるFX会社を使うことです。

 

最大レバレッジを10倍に変更すれば、それ以上の倍率で取引できないのでとても有効です。

 

国内でも最大レバレッジを変更できるFX会社は限られているので、真剣にFXを取り組みたいという人はぜひ参考にしてください。

 

100円からできるFX「松井証券」

松井証券
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.5銭 1.1銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨
マイナススワップが大きい
最大100万円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
 

1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・初心者向けセミナー動画が充実

 

最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1通貨(ドル/円なら5円)から取引が可能!

 

レバレッジ1倍なら100円、25倍なら5円という少額で取引ができるのが最大の特徴よ。

 

少額から取引ができるので大損するリスクが無く、初心者でも安心して取引ができるわ。

 

 

松井証券は最大レバレッジ1倍/5倍/10倍/25倍の4コースを用意しています。

 

 

低スプレッド・高スワップ!「GMO外貨」

 

スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大1,000,000円

スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。

1000通貨(ドル円なら5千円)からFXの取引が可能
・トルコリラなどの高金利通貨のスワップが高く、スワップ狙いの取引に最適
・スマホの取引ツールが使いやすいことで有名

 

最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1000通貨(ドル/円なら5千円)から取引が可能!

 

スプレッドが安く、高スワップなので短期から中長期まで対応できる万能型のFX会社よ。

 

高機能の分析ツールが有名で、スマホでのツールも使いやすく人気の高いFX会社。

 

 

GMO外貨の最大レバレッジコースは1倍/10倍/25倍の3つです。

金融庁による国内レバレッジ規制について

金融庁による国内レバレッジ規制
 

現在国内FX会社の最大レバレッジは25倍ですが、実はFXが始まった当初はこの制限はありませんでした。

 

しかし、高レバレッジによるトレーダーが大損失する事例が増えたことにより、2009年金融庁により最大レバレッジは25倍までと法律が改正されました。

 

「いわゆる高レバレッジの商品については、僅かな為替変動であっても保証金不足が生じ、顧客に不測の損害を与えるばかりか、業者の財務体質を悪化させるおそれがある。したがって、為替変動を勘案した水準の保証金の預託を受けることを義務付ける等、適切な措置を講ずる必要がある。」

【引用元:「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(案)」等の公表について

 

その後、2018年にもレバレッジの倍率を10倍まで引き下げる議論がされましたが、FX会社や投資家による反発により見送る方針になりました。

【参考元:FXのレバレッジ規制、強化見送り 投資家らの反対強く

ハイレバレッジには注意

ハイレバレッジには注意
 

金融庁がさらに高レバレッジを制限しようとしている背景には、レバレッジはトレーダーを大損失させる危険な仕組みでもあるからです。

 

ここでは、高レバレッジに潜む2つのリスクをご紹介します。

 

借金を負う可能性がある

高レバレッジで負けた場合は、最悪借金を負う可能性があります。

 

ここでの借金とは、口座の資金がマイナスになることで、FX会社に対して借金をしている状況を指します。

 

でもFXにはロスカットがあるから借金にはならないんじゃないの?

 

ロスカットは完璧ではありません。

 

急激な為替の変化の際は、サーバの負荷などによって強制ロスカットが正常に機能しないこともあるためロスカットを過信するのは禁物です。

 

もし口座資金がマイナスになっても、規定の日時までに不足分の金額を入金すれば問題ありません。

 

それでも入金を行わない場合は、FX会社から催促の電話がきたり、口座凍結、最悪の場合法的処置を取られるので注意しましょう。

 

海外業社による詐欺が横行している

実は海外のFX業者は25倍以上のレバレッジをかけることができます。

 

業者によっては1000倍かけられるところもありますが、損失イコール借金という宝くじ以上のギャンブル性の高い危険な取引です。

 

さらに、現在国内では海外業者による詐欺被害が横行しており問題になっています。

 

詐欺の内容は、「口座に入金後に音信不通になる」、「稼いだお金が出金拒否される」、「高額商品を買わされる」などです。

 

これらの海外業者の特徴として、金融庁に無登録で日本で営業している共通点があります。

 

この事態に独立行政法人:国民生活センターからも下記の注意喚起をする事態にまで発展しています。

 

「インターネット上の広告を見て興味を持ち、海外業者とバイナリーオプション取引を開始したが、出金を求めても応じてもらえない」といった相談が、最近になって全国の消費生活センター等に数多く寄せられています。

バイナリーオプション取引はリスクの高い取引であることを理解し、無登録の業者との契約は行わないようにしましょう。
【引用元:国民生活センター:海外業者とのバイナリーオプション取引にご注意ください!-無登録業者との契約は行わないで!!-

 

海外業者は高レバレッジでギャンブル性が高くて、お金を取られる詐欺のリスクも高いなんて、怖すぎて手を出さない方が賢明だね。

その点金融庁に登録されている国内業者は詐欺の心配もないし、最大レバレッジも制限されているからリスクも抑えられて安心だぞ! 

まとめ

レバレッジはFX特有の小さい元手で大きく稼ぐことができるため、他の投資と比べても資金効率の高いのが特徴です。

 

このレバレッジを使いこなすことが、FX成功の鍵とも言えるでしょう。

 

最後にこの記事で解説したレバレッジの内容をまとめます。

 

・レバレッジは口座資金の最大25倍で取引できるFXの仕組み
・レバレッジのメリットは少額で大きく稼げることだが、負けた時の損失も大きくなるデメリットがある
・レバレッジの倍率は取引通貨量と口座資金から自動算出される
・安全に運用できるレバレッジ倍率は3〜10倍

 

レバレッジは勝った時はメリットですが、負けた時は借金を背負うかもしれないデメリットも秘めています。

 

初心者が早く稼ごうと高レバレッジで負けて、そのままやめてしまうのがFXの典型的な失敗パターンです。

 

FXで勝つためには経験とスキルが必須で、初心者がすぐ稼げるようにはなりません。

 

初めは特に低レバレッジを意識し、長く相場の世界に残ることを目標にしましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました! 

 

参考元