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「経済指標ってFXにどう影響するの?」
「経済指標の見方を知りたい」
「どんな指標が重要なの?」
相場分析で欠かせないファンダメンタルズ分析において、基礎となるのが経済指標です。
しかし、指標の重要度や見方がわからない人も多いのではないでしょうか?
現役トレーダーの那須です。私もFXを始めたばかりの頃、どう活用すればいいかわからず、敬遠しがちでした。
ですが、国の経済情勢によって大きく価格が変動するFXにおいては、経済指標は無視できません。
そこで今回は、FX初心者でも取引で活用できるように、経済指標についてやさしく解説します。
この記事を読めば、FXで特に重要になる指標と見方がわかるので、ファンダメンタルズ分析の精度が上がります。
・FXで重要な経済指標一覧
・重要指標の見方
・経済指標が見やすいオススメFX会社
・重要経済指標TOP10
・経済指標一覧
・経済指標カレンダー
・なぜFXで経済指標が重要なのか
・経済指標の見方
・前月比や前年同月比などの前回値と比較する
・事前予想値と比較する
・複数回にわたって発表される指標は、速報値が重要
・アプリでも確認できる! 経済指標が見やすいおすすめFX会社
・FXで特に重要な10の経済指標
・①政策金利
・②米雇用統計
・③GDP(国内総生産)
・④小売売上高
・⑤鉱工業生産指数
・⑥景況感指数
・⑦日銀短観
・⑧CPI(消費者物価指数)
・⑨ISM製造業景況指数
・⑩貿易収支
・事前に経済指標の発表予定を確認しておこう
・初心者は取引を控えよう
・まとめ 経済指標を活用すれば効率的に利益を出せる
経済指標とは? 初心者にもわかりやすく解説
経済指標とは、各国の政府や中央銀行が発表している統計データのことです。
その国の経済や景気を数値化しており、経済動向を知るうえでの大切なバロメーターといえます。
相場に与える影響は強く、結果次第で大きな値動きにつながります。
そのため経済指標の発表時には、細心の注意が必要です。
経済指標が発表されるタイミングを狙って、大きく稼ぐトレーダーも多い。
相場予測が的中すれば、効率よく利益を上げられるのだ。
経済指標一覧
世界各国で発表されている経済指標は、すべて合わせると膨大な数にのぼります。
そのため、相場に大きな影響を与える以下の指標を中心に、おさえておくといいでしょう。
・政策金利・国内総生産・貿易収支・雇用統計・小売売上高・ISM指数 ・対米証券投資・ミシガン大学消費者信頼感指数・消費者信頼感指数・製造業新規受注・耐久財新規受注・新規失業保険申請件数・日銀短観・景気動向指数・鉱工業生産指数・機械受注・消費者物価指数・IFO企業景況感指数・ZEW景況感指数・住宅着工件数・住宅建設許可件数
重要な経済指標を見落とさないように、こまめに確認するのが大切です。
FX会社の経済カレンダーを使えば、重要度や日程を一目で確認できますよ。
経済指標カレンダーの例
(画像:GMOクリック証券)
なぜFXで経済指標が重要なのか
経済指標が重要なのは、為替相場に与える影響が大きいからです。
為替レートが変動する要因はさまざまですが、最も影響するのが国の経済動向。
経済が強い国の通貨は買われ、弱い国の通貨は売られる傾向にあります。
特に経済指標の数字が、予想以上に良かったり悪かったりすると、相場は大きな反応を見せます。
経済指標の結果次第では相場の長期的な流れも変わるため、FXにおいて重要なのだ。
経済指標の見方
経済指標を見るときのポイントは、次の3つです。
・前月比や前年同月比などの前回値と比較する
・事前予想値と比較する
・複数回にわたって発表される指標は、速報値が重要
ポイントを抑えて、経済指標をトレードにうまく活用しましょう。
前月比や前年同月比などの前回値と比較する
毎月・四半期ごとに発表される経済指標は、前月や前年同月と比較して見るのが一般的です。
前回の数値からの流れは続いているのか、大きな変動はないのかをチェックするのが重要です。
例えばCPI(消費者物価指数)であれば、前年と比較することで、前年よりも物価が上がっているのか、下がっているのかを判断できます。
このように前回値と比べれば、その国の勢いがわかるので、中長期のトレード戦略に役立ちます。
事前予想値と比較する
指標発表された数値が、事前の予想値と比べて差があるかどうかも大きなポイント。
というのもマーケットは、あらかじめ指標の数値を織り込みながら動いているためです。
例えば、次の雇用統計の数字が良さそうだと予想されていれば、発表前にチャートはすでに織り込んだ動きを見せています。
そのため予想していた数値どおりであれば、レートはあまり動きません。
逆に予想と大きく違う場合は、マーケットは織り込んでいないため、大きな値動きにつながります。
予想値は、経済指標カレンダーで必ず確認しておきましょう。
複数回にわたって発表される指標は、速報値が重要
同じ経済指標が、複数回にわたって発表されるケースがあります。
そのような場合は、最初に発表される速報値が重要です。
例えばGDP(国内総生産)は、四半期ごとに「①速報値 ②改定値 ③確定値」の順に毎月発表されています。
中でも「4月・7月・10月・1月」に発表される速報値は、市場の反応が一番大きくなります。
このように複数回発表される指標は、速報値がポイントになると覚えておいてください。
アプリでも確認できる! 経済指標が見やすいおすすめFX会社
経済指標が発表されるタイミングはバラバラです。そのため外出中であれば、スマホアプリで確認したいときもあるでしょう。
また、経済指標をもとにファンダメンタルズ分析を行ったら、取引するためにあわせてテクニカル分析も必要です。
そこで、アプリでも経済指標が確認しやすく、かつ分析ツールが優れているFX会社を紹介します。
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FXで特に重要な10の経済指標
ここでは重要な経済指標TOP10を解説します。
ランキング形式に解説していきますので、どの経済指標から抑えるべきかがわかります。
①政策金利
政策金利とは、各国の中央銀行(米国のFRB、日本の日銀、欧州のECBなど)が、一般の銀行に融資する際の金利のことです。
国は政策金利をコントロールして、景気をある程度調整しています。
景気が過熱気味のときは金利を上げてブレーキをかけたり、逆に不景気であれば金利を下げて景気を刺激するといった具合にコントロールします。
為替相場に与えるインパクトは大きく、金利が高い通貨ほど買われる傾向にあり、政策金利は多くのトレーダーが重要視する指標です。
【FOMC】
政策金利とあわせて、必ず押さえておきたいのが「FOMC」。
FOMCとは、米国の政策金利や金融政策を決定する会合です。
基軸通貨である「ドル」の金利・方向性を決める重要な会合で、世界の市場に多大な影響を与えます。
特に予想と結果に大幅なかい離があると、ドルを中心に大きくレートが動きます。
世界中のトレーダーが最も意識している重要指標といっても過言ではない。
②米雇用統計
米雇用統計は、米国の雇用情勢に関するデータを集めた経済指標です。
中でも注目を集めるのが、非農業部門雇用者数と失業率。
景気が良いと雇用者数が増え、景気が悪ければ、廃業やリストラで失業者が増えます。
そのため先述したFOMCでは、米国の景気を判断する指標として雇用統計を重視しています。
FOMCと並び、FXで最も注目されている指標です。
③GDP(国内総生産)
(画像:令和3年度 年次経済財政報告 - 内閣府)
GDP(国内総生産)とは、一定期間内に国内で生み出された付加価値(商品・サービス)の合計を示す指標のことです。
その国の経済状況を示す数字として、GDPは注目されています。
四半期ごとに「①速報値 ②改定値 ③確定値」と発表され、速報値が最も大きな値動きを起こしやすい傾向にあります。
ただし、改定値や確報値でも前回値と大幅に違えば、相場も大きく動くケースがあるので注意してください。
④小売売上高
小売売上高は、百貨店やスーパー・コンビニなど小売業者の売上高を集計したものです。
多くの国ではGDPの6割以上を個人消費が占めており、景気の良し悪しの判断材料として、小売売上高が注目されます。
特に消費大国である米国では、GDPの約7割を個人消費が占めており、小売売上高の推移によってはドル相場に大きな影響を与えます。
⑤鉱工業生産指数
鉱工業生産指数は、鉱業と製造業の生産高を表した経済指標です。
企業の生産動向を測るだけでなく、その数値から各業種や個人消費の景気も推測できます。
例えば家電製品の生産が増えるのは、売れ行きがいいからです。つまり、個人消費も伸びているのが想定できます。
このように、各業種や個人消費の状況も推測できるため、非常に注目される指標のひとつとなっています。
⑥景況感指数
消費者や企業から景気についてヒアリングを行い、結果を数値化したのが景況感指数。
実際に個人消費が増えるには、消費者の心理が強く影響します。
消費者が景気は良いと感じているのか、それとも悪いと感じているのかで、個人消費の伸びは大きく変わるからです。
そのため今後の景気を見立てるうえで、各種景況感指数はとても重要です。
各国で発表されている景況感指数の中でも、特に重要なのは以下の指標だよ。
・米国消費者信頼感指数
・ミシガン大学消費者信頼感指数(アメリカ)
・ZEW景況感指数(ドイツ)
・IFO景況感指数(ドイツ)
⑦日銀短観
日銀短観は、日銀が国内企業1万社超を対象に、景況感や設備投資などをヒアリングして集計した指標で、正式名は「全国企業短期経済観測調査」です。
日本の景況判断で最も重要視されており、結果次第で円が大きく動きます。
一般的には、日銀短観の結果が良い場合は円高に、悪ければ円安につながりやすい傾向にあります。
海外では「TANKAN」として知られ、注目される重要指標のひとつです。
⑧CPI(消費者物価指数)
CPI(消費者物価指数)は、消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を示す指標です。
その国のインフレ状況や景気を判断するモノサシとして、どの国でも注目されています。
中でも米国や欧州のCPI発表時は、米ドルやユーロが大きく動くときがあります。
物価の変動は将来的な金利政策にも影響するため、CPIのチェックは外せません。
⑨ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は、全米の製造業の景況感を示した指標です。
製造業350社の購買担当者へアンケートを実施し、その結果から算出していることから、信頼度の高い指数とされています。
景気や雇用統計の先行指標としても知られており、非常に注目度の高い指標といえます。
⑩貿易収支
貿易収支は、その国の一定期間の輸出額と輸入額の差を表した指標です。
発表される数字には、モノだけでなく、観光やサービスなどの取引も含まれています。
そのため経済の実態を反映している数字として、非常に重要視されています。
特に米国の貿易収支は注目度が高く、貿易赤字が大きくなるとドル安に進むケースが多いです。
事前に経済指標の発表予定を確認しておこう
ここまで解説してきたとおり、経済指標は相場を動かす大きな要因となります。
それだけに経済指標の発表時は、大きなトレードチャンスといえます。
チャンスを逃さないためには、FX会社の経済指標カレンダーの活用がポイント。
事前に指標の発表スケジュールを確認できるだけでなく、重要度や予想値などもチェックできます。
トレードをする前に、経済指標カレンダーを見るクセをつけておこう。
初心者は取引を控えよう
FX初心者であれば、経済指標の発表時には取引しないのも賢明な判断といえます。
なぜなら、指標が発表されるとレートは乱高下するケースがあり、初心者では対処しきれない可能性があるからです。
予想とは反対の方向に動いた時に損切りできなければ、大きな損失を抱える恐れもあります。
まずは指標発表時の値動きに慣れたうえで、取引を始めるようにしましょう。
まとめ 経済指標を活用すれば効率的に利益を出せる
この記事では、FXで重要な経済指標について解説しましたが、いかがでしたか?
数ある経済指標の中でも、何に注目すべきかおわかりいただけたかと思います。
それでは、この記事のまとめです。
・経済指標は、各国の政府や中央銀行が発表している統計データ
・経済指標が相場に与える影響は大きい
・活用するときは前回値や予想値と比較するのがポイント
・注目すべき経済指標は限られている
・FX会社のカレンダーで必ずチェックしよう
・初心者はムリして経済指標でトレードする必要はない
経済指標をうまくトレードに取り入れれば、相場の大きな流れを理解できるだけでなく、短い時間で大きな利益を狙うこともできます。
しかしながら、予測が難しいというのも事実です。難しいと感じたら、取引を見送るという判断も大切です。
ただし取引をしなくても、指標の結果やどういう値動きになったかは知っておくべきです。
ですから、重要な経済指標のスケジュールは常に把握しておいてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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