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住宅購入…頭金は2~3割が相場
マイホームを買うとき、どれくらい頭金を用意するものなのでしょうか。
国土交通省『 令和2年度 住宅市場動向調査報告書』によると、物件価格の20~30%が頭金の相場で、残りを20~35年かけて返済するというのが一般的のようです。
◆新築マンション
購入資金4,393万円、うち自己資金1,124万円(25.6%)
◆新築注文住宅
購入資金4,486万円うち自己資金989万円(22.0%)
◆新築戸建て(建売)
購入資金3,757万円うち自己資金775万円(20.6%)
◆中古マンション
購入資金2,213万円うち自己資金818万円(37.0%)
◆中古戸建て
購入資金2,696万円うち自己資金876万円(32.5%)
出所:国土交通省『 令和2年度 住宅市場動向調査報告書』より
そもそも住宅購入の際に必要な費用は、「手付金」「諸費用」「物件費用」の3つ。基本的に手付金と諸費用にプラスして、物件価格の幾分かを頭金として用意し、残りを借り入れます。
手付金は売買契約を結んだ証拠として払うお金で、最終的に頭金の一部として購入代金に充てられます。諸費用としては以下のような費用。選ぶローンや物件により総額はまちまちです。
【住宅購入時の諸費用】
団体信用生命保険料/保険料(火災・地震)/事務手数料/仲介手数料/登記代行手数料/登録免許税/固定資産税清算金/ローン保証料/印紙税 など
頭金を払うメリットは、まずローン審査で有利になること。「この人、返済も計画的に続けられるんだな」と評価されるのです。また頭金を払い借入金額を減らすと、返済総額を抑えることができます。
貯蓄があり、手元にお金が残るのであれば、頭金は払ったほうがいいでしょう。ただ頭金を払わないとローンを組めないのか、といえばそうではありません。特にネット銀行では購入代金すべてローンでまかなえる、フルローンを提供しています。
フルローンには「いわゆる“買い逃し”を防げる」「手元資金を残せる」「住宅ローン控除を最大限利用できる」といったメリットがあります。
ただお金のプロたちは「全額ローンはおすすめできない」といいます。