マスクなしの日常は遠い?…忍び寄る「ステルスオミクロン」の脅威 (※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染予防対策は、国ごとに取り組み方が様々です。本記事では、ボストンにあるダナ・ファーバー癌研究所の研究員である郭悠氏が、アメリカやイギリスをはじめとした各国の感染予防策や研究成果を通して、日本がこれからどう生活を変化すべきか、また、現在水面下で拡大してきている「ステルスオミクロン」の脅威について解説します。

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オミクロン株の出現で日常生活は「新たなフェーズ」に

日本で2022年初頭より始まった新型コロナウィルス感染症(COVID-19)流行の第6波は、新規の変異株である「オミクロン株」の出現により、これまでにない広がりをみせています。

 

しかし、今回の流行もこれまで同様に、2月はじめに10万人/日の新規感染者数をピークに、緩やかですが感染が縮小傾向にあるように思われます。

 

これは、われわれ人類がこれまで手をこまねいて事態を傍観していた訳ではなく、ワクチンや治療薬開発に加え、個々人ができるマスク着用をはじめとした予防策を真剣に講じてきた証でもあります。

 

とはいうものの、現時点では一連のCOVID-19パンデミックの先行きがみえないのも事実です。

 

そこで今回は我々の生活をどう変えていくべきか考えるために、アメリカやイギリスをはじめとした各国の状況、マスクによる感染予防策の緩和状況、ステルスオミクロン株(BA.2株)の各国での報告および最新の研究成果を紹介します。

「ブースター接種率」が低いアメリカ

アメリカでのワクチン接種率は、2022年2月時点においてたとえばミズーリ州では55%(ブースター接種率22%)、コロラド州では69%(ブースター接種率34%)と低い地域もありますが、国家全体では12歳以上の接種率は73.3%(ブースター接種率44.9%)でした。

 

少なくともワクチンを接種している人の割合は日本と同程度ですが、ブースター接種率が低いのが特徴です。

 

アメリカでの新規感染者数は1月に30万人に達したあと、3月には3万人に減少していますが、それにともない新規ワクチン接種率はワクチン供給が限られていた2020年12月と同程度まで落ちているといわれています。

 

ブーストワクチンを接種しない人のなかには、「COVID-19に感染したので免疫を獲得している」と考えている人がいますが、Harvard TH Chan School of Public Healthの疫学研究者Bill Hanageがいうように、既感染者も獲得した免疫反応は低下していくため重症化しやすくなっている可能性があります。ブーストワクチンは必要です。

 

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ダナ・ファーバー癌研究所 研究員

近畿大学医学部卒業、熊本大学大学院 エイズ制圧のためのトランスレーショナル研究者育成コース卒業。初期研修終了後、HIV・膠原病診療に携わり、HIVの抗体研究で医学博士を取得。その後、ワクチン開発を目指したHIV・新型コロナウィルスの中和抗体研究をしながら現在に至る。また、一般内科医として診療にあたり臨床での現状やニーズを意識しながら、臨床応用を目標とした免疫学、ウィルス学研究を心掛けている。「難しいことを難しく言うのは簡単だが、難しいことを簡単に言うのは難しい。」がモットー。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。

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