高給取りというと、医者であったり、パイロットであったり、特別な職業に就く人というイメージですが、会社員でも高給を実現する人がいます。誰もが羨む存在ですが、意外と厳しい現実があるようです。みていきましょう。
手取り給与「月55万円」でも…「高給取りサラリーマン」が直面する、厳しい生活

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高給取りサラリーマンになることは、どれくらい難しいかことか?

どれくらい給与をもらっていれば、「高給取り」なのか、明確な基準はありません。20歳で年収600万円あれば「給料スゴイね」といわれるでしょうし、立場によってもその基準は変わるでしょう。

 

たとえば最近よく耳にする「パワーカップル」。これは共働きで共に年収が高く、さらに消費意欲も高い夫婦のことを指すワードですが、世帯年収が1,000万円以上など、その基準はまちまち。ニッセイ基礎研究所が発表したレポートでは、夫婦ともに年収700万円以上と定義しています。

 

世帯年収で1,400万円。夫婦、一方の年収がこれだけあればどうでしょう。多くの人が「高給取り」と考えるのではないでしょうか。ここからは年収1,400万円以上=高給取りとして考えていきます。

 

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、基本給の平均は30万7,700円、推定年収は487万2,900円(平均年齢43.2歳)。大卒男性に限ると、基本給は39万1,900円、推定年収は637万9,300円(平均年齢42.7歳)。さらに従業員規模1,000人以上の大企業勤務では、基本給は42万6,500円、推定年収は725万6,100円です。

 

男性で大卒で、さらに大企業勤務。それで平均年収は700万円強。年収1,400万円となると、かなりの上位層であることが想像できます。

 

【男性・大卒・大企業勤務の会社員「給与推移」】

20~24歳:3,521,700円

25~29歳:4,815,400円

30~34歳:5,912,800円

35~39歳:7,045,800円

40~44歳:7,842,600円

45~49歳:8,674,600円

50~54歳:9,763,100円

55~59歳:9,432,600円

60~64歳:6,107,000円

 

出所:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』より算出

※大企業=従業員1,000人以上企業