世界情勢の緊迫化の影響も加わり、「モノの値上げ」のニュースが続いています。私たちの生活にダイレクトに影響を与えるだけに、生活不安が急激に広がっています。物価上昇に対して、給与もあがれば問題ないのですが……物価上昇の給与について、みていきましょう。
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値上げニュース続々…消費者から悲鳴

連日報道される、値上げのニュース。ざっと上げてみても、よく利用する店や商品の名前がズラリ。

 

――おにぎりやサラダなど最大14%値上げ(ローソン)

――2割の商品で10~20円程度値上げ(マクドナルド)

――「コカ・コーラ」「綾鷹」など16商品値上げ(コカ・コーラボトラーズジャパン)

――予約変更できる国内線の運賃を3%値上げ(全日本空輸)

――一部定番商品を1,000円程度値上げ(ユニクロ)

 

もともとの原料高や世界的な需要拡大に加え、ここにきてウクライナ危機。石油輸出国機構非加盟国によるOPECプラスは増産に対して慎重姿勢を崩さず、4月以降も現状維持すると発表。原油価格の一段高となる可能性が高まっています。

 

NHKが行った世論調査によると、日用品や光熱費等の相次ぐ値上げに対し、73%が「家計に影響している」と回答。私たちの生活に大きな影響を与えています。

 

そもそもデフレに慣れきってしまった日本人には「モノが値上がりする」こと、そのものに免疫がなくなっていましたが、世界の状況をみると、「日本はまだまし」と思うかもしれません。IMF、国際通貨基金によると、世界で「消費者物価上昇率(インフレ率)」が最も高いのは、「ベネズエラ」でなんと2,355%。まさにハイパーインフレで混乱を極めている状況だといえるでしょう。

 

【世界「インフレ率」トップ10】

1位「ベネズエラ」2,355.15%

2位「ジンバブエ」557.21%*

3位「スーダン」163.26%*

4位「レバノン」84.86%

5位「アルゼンチン」42.02%

6位「イラン」36.44%

7位「スリナム」34.89%

8位「南スーダン」23.98%*

9位「イエメン」23.10%

10位「ハイチ」22.95%

 

出所:IMF(2020年)

*IMF推定値

 

あまりに極点な例なので、G7の国々に絞ってみていくと、「米国」がトップで1.25%、世界では194ヵ国中、116位。日本はマイナス0.03%で、6位。世界では160位でした

 

【先進7ヵ国「インフレ率」トップ10】

1位「米国」1.25%

2位「イギリス」0.85%

3位「カナダ」0.72%

4位「フランス」0.53%

5位「ドイツ」0.37%

6位「日本」▲0.03%

7位「イタリア」▲0.15%

 

出所:IMF(2020年)

*IMF推定値