血流改善、代謝亢進、リラックス効果が期待
先に二つの事例をあげましたが、最近ではさらに広く、その方の病気や体質に応じて、温泉医学が活用されるようになってきています。泉質やPH値によりその化学成分や性質を知り、どういう温泉を選ぶか、また飲泉による医学的作用において含有成分の人体への生理作用を考えて温泉を選ぶなどということも出来るようになってきました。
以下、いくつかの病気に関して、効果的な温泉はどういうものかをご紹介しておきます。
・糖尿病
硫黄泉は、飲泉によりインスリン分泌を高める作用があり血糖を下げる効果が期待できます。
・高血圧
炭酸泉は〝心臓の湯〟とも呼ばれ、血管拡張作用により心臓の負担をかけずに降圧作用が期待できます。
・冷え性
塩化物泉により皮膚表面に“塩の膜”を作って保温作用が期待出来ます。
特に冬の時期は、体の隅々まで冷え込みます。こうした季節になると、私たちの末梢血管は収縮して血流が悪くなりさまざまな症状を引き起こします。隅々の細胞の酸素不足や栄養不足により、倦怠感や肩こり、腰痛、さらにはイライラやうつ症状なども引き起こされます。
しかし、温泉につかると、血流改善、代謝亢進、リラックス効果などが期待でき、それによりさまざまの症状の改善が可能となります。細胞が疲弊して病気を引き起こしてしまう前に、疾病予防を含めての温泉入浴をお勧めします。もっとも重篤な持病がある場合は主治医等にご相談下さい。
一石英一郎
国際医療福祉大学教授
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