文部科学省の調査から小・中学校の「不登校」の実態をみていきます。

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    小学生、中学生、不登校になる理由は?

     

    不登校になる要因は、ひとつとは限りません。同調査では以下の13の項目とそれ以外で不登校の要因を尋ねています。

     

    [学校に係る状況]

    ①いじめ

    ②いじめを除く友人関係をめぐる問題

    ③教職員との関係をめぐる問題

    ④学業の不振

    ⑤進路に係る不安

    ⑥クラブ活動、部活動等への不適応

    ⑦学校のきまり等をめぐる問題

    ⑧入学、転編入学、進級時の不適応

    [家庭に係る状況]

    ⑨家庭の生活環境の急激な変化

    ⑩親子の関わり方

    ⑪家庭内の不和

    [本人に係る状況]

    ⑫生活リズムの乱れ、あそび、非行

    ⑬無気力、不安

     

    小学生で最も多いのが「⑬無気力・不安」が46.3%。続いて「⑩親子の関わり方」が14.6%「⑫生活リズムの乱れ、あそび、非行」が14.0%と続きます。

     

    一方、中学生で多いのが「⑬無気力、不安」が47.1%。続いて「②いじめを除く友人関係をめぐる問題」が12.5%、「⑫生活リズムの乱れ、あそび、非行」が11.0%と続きます。

    発達障害の可能性…小学校で7.7%、中学校で4.0%

    調査では結果としてはっきりと出てきていませんが、昨今、不登校の要因のひとつとして考えられるようになっているのが「発達障害」です。発達障害は、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害」と発達障害支援法で定められているもので、その他とは厚生労働省の省令で定められている、吃音やトゥレット症候群、選択性緘黙が含まれるとされています。

     

    発達障害の可能性があるといわれているのは、小学校で7.7%、中学校で4.0%(文部科学省『障害児通所支援の在り方に関する検討会』第1回資料)。それほど珍しいことではありません。しかし診断がされずに、「周りとは少し変わった子」というまま、環境に馴染めなかったり、ときにはいじめにあったりして、不登校になるケースがあるといいます。

     

    親としても「発達障害」と診断されることに不安を覚え、医師の診断を受けずにいるケースが多いといいます。発達障害は適切な支援を行い、子どもの特性に合わせて得意なことを伸ばし、苦手なことを補うことで、生活をするうえで支障は少なくなります。我が子が発達障害と受け入れることは覚悟のいることですが、少しでも「生きづらさ」を低減させるためにも、まずは相談しやすいところに尋ねてみてはどうでしょうか。

     

     

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