私たちの年⾦積⽴⾦はどのように運⽤されている?
⽇本の公的年⾦(厚⽣年⾦保険と国⺠年⾦)の運⽤を担っているのがGPIF(年⾦積⽴⾦管理運⽤独⽴⾏政法⼈)です。その運⽤資産総額は約199兆円(2021年12⽉末現在)にのぼり、「世界最⼤級の年⾦基⾦」となっています。
GPIFは、インフレやデフレをはじめとする様々な運⽤環境の下で、⻑期にわたり安全かつ効率的に年⾦積⽴⾦を運⽤するため、「分散投資」を⾏っています。「分散投資」は、複数の資産を組み合わせて運⽤を行うことで、投資におけるリスクを低減させるための⽅法として、広く知られています。
GPIFでは分散投資を行うに当たり、基本となる資産構成割合(以下、「基本ポートフォリオ」)を定めています。過去には国内債券中⼼の運⽤となっていましたが、2014年の基本ポートフォリオ⾒直し時に、国内債券の⽐率を⼤幅に減らしました。さらに、2020年4⽉の基本ポートフォリオ⾒直しでは、国内⾦利の低下から、国内債券の割合を減らした⼀⽅、相対的に⾦利が高い外国債券の割合を増やしました。
2021年度の運⽤実績(収益額)は、⽶国を中⼼に株式市場が上昇したことなどから、第3四半期までで12兆2,956億円となりました。2001年度(市場運⽤開始)以降の累積収益額は約107.6兆円にのぼっています。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『世界最⼤級の年⾦基⾦「GPIF」…収益率は年率平均+3.79%、累積収益額は約107.6兆円に』を参照)。
(2022年2月14日)
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