同じJRとはいえ…本州3社と島3社の驚愕の給与格差
本州とそれ以外で格差の激しいJR旅客6社。桁の違う本州3社も、このコロナ禍で大きな打撃を受けました。2021年度の有価証券報告書によると、各社程度の違いはあれど、収益は4~6割ほど減少し、各社巨額の損失を計上しています。
【本州JR3社 2021年度営業収益/経常利益(損益)】
■JR東日本
営業収益:1兆7,645億円(2兆9,466億円) 経常利益(損失):▲5,203億円(3,395億円)
■JR東海
営業収益:8,235億円(1兆8,446億円) 経常利益(損失):▲2,620億円(5,742億円)
■JR西日本
営業収益:8,981億円(1兆5,082億円) 経常利益(損失:▲2,573億円(1,483億円)
※(かっこ)内2020年度数値
そんなJR各社の給与事情を同じく、有価証券報告書で確認すると、3社のうち最も平均年収が高いのは「JR東海」で700万円超え。「JR東日本」、「JR西日本」という順番でした。ちなみに島3社のなかで唯一上場している「JR九州」の平均年収は509万8,196円です。
■JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)
673万5,577円
(従業員数:4万4,137人、平均年齢:38.2歳、平均勤続年数:15.6年)
■JR東海(東海旅客鉄道株式会社)
713万7,349円
(従業員数:1万8,499人、平均年齢:36.5歳、平均勤続年数:15.5年)
■JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
611万7,379円
(従業員数:2万3,900人、平均年齢:38.4歳、平均勤続年数:15.0年)
また前出の『鉄道統計年報』でJR旅客6社の基本給をみてみると、最も高いのは「JR東海」と最も低い「JR四国」には、1.5倍の給与差があります。同じJRとはいえ、「本州3社」と「島3社」では、ずいぶんと給与事情が違うようです(関連記事:『JR旅客6社の平均給与ランキング』)。